再現性がない状況、あの手この手でアジを拾っていった今回の「トミー敦のあじすた!」ロケ。
続いてはラインについて。
トミーさんがロケに持ち込んだタックルに巻かれていたのは、エステルラインとPEライン。Tictの「JACK BRIGHT ジャック・ブライト」と、”沈む”PEライン「RHYME ライム」の2種類。
「今日はPEの展開になるかもしれないっすね~」とロケ前に言っていたその真意。そして、トミーさん流エステルラインとPEラインの使い分けとは。
「JACK BRIGHT ジャック・ブライト」と「RHYME ライム」
まずはそれぞれのラインの特長を振り返ってみます。
高い視認性としなやかさが特長のエステルライン「ジャック・ブライト」。それに、比重が水より重い1.30~1.35。つまり沈むPEラインが「ライム」です。
「RHYME ライム」は、沈みはするものの比重でいうとエステルラインに軍配が上がる。つまり、沈みやすく低伸度の「ジャック・ブライト」にアタリ感知能力に関しては分がある。水馴染みの良さなどを考えると…やはり、1g前後の軽量のジグ単ではエステルライン一択。
ただしフロートリグを使用する際や、2.0gなどの重いジグヘッドを使用、特にディープを攻める際は水の抵抗なども加わるので、いかに低伸度のエステルラインといえど伸びる。そのためアタリからアワセまでの動作がワンテンポ遅れる。そこで、エステルラインよりさらに低伸度で、かつ沈むPEラインが必要になるとのこと。
ロケ当日は潮が流れない状況
ここで、冒頭の話。
「今日はPEの展開になるかもしれない」…とは、トミーさんが初めて訪れる場所ながら「潮の流れが早い、水深がけっこうある」という情報を掴んでいたため。
つまり、1.75gや2.0gといったヘビーウエイトのジグヘッドを使う想定。
そこで、持ち込んだ2本のロッド「SRAM UTR-61FS-T2 MasterPiece」と「SRAM UTR-61HS-T2 MasterPiece」のうち、HS(ハードソリッドタイプ)に「ライム」をセッティングした、ハリのあるタックルがメインとなると。
いざ釣りをスタートすると潮はダルく、あまり流れない。使用するジグヘッドも1.75→1.0→0.6gへとローテーション。こうなると「ジャック・ブライト」の独壇場。実際、終了までエステルラインを使い切る展開に。