最近は、アジング初心者の方が増えていて嬉しい限りです。
当然最初は、「何から始めれば良いのか?」、「どんなものを準備すれば良いのか?」といったように、分からないことだらけだと思います。
そこでサーティフォーは、そういったビギナーの方々に対して、動画や冊子などで入門的な内容をお伝えしています。
今回はこれまで紹介してきた内容をまとめて、アジングを追求してきたサーティフォーだからこそできる、「アジング入門」についてお伝えしていきます。
家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール
アジングとは
そもそも、アジングとは塩化ビニールで作られた疑似餌を使ってアジを釣る釣りのことです。単純に「ロッド」、「ライン」、「ジグヘッド」、「ワーム」というシンプルな仕掛けで釣る総称のことをアジングと呼びます。
モチロン、メタルジグや他のプラグを使った釣りもアジングのカテゴリーには入りますが皆さんにはまず、ジグヘッドを使った釣りをやっていただきたいと思っております。
因みにアジングで対象となるアジは基本的に「マアジ」と呼ばれるアジです。
マアジは一年中生息しており、水温が大体18℃から25℃ぐらいが適温だと言われています。一番低い時で大体10℃から11℃ぐらいが限界で、高さの限界だと30℃ぐらいまで何とか生息できます。
それ以上になると沖へ出ていってしまいます。低くても同じです。
生息する場所の幅広さもアジの特徴です。日本全国どこにでもいます。漁港や堤防、磯や川の中にもいます。色んなパターンで楽しめるターゲットです。
アジングの魅力について
アジングの魅力は何といっても「答え合わせができる釣り」だというトコロ。
今現在、アジのエサはプランクトンが中心になってきています。そのため、釣りをする上で考える必要のある様々な要素のうち、「エサ」については固定で良く、食わせるまでのロジックが明確になっています。
答え合わせができる釣りというのは、1匹釣れればもう1匹釣れる、そんな再現性のある釣りだということです。実は釣りの中でも正しいか正しくないかの答え合わせができる釣りは多くはありません。
「釣れた」ではなく「釣った」と言えるような釣り、これが「アジング」です。
もう1つの魅力は、気軽にできるトコロです。仕事帰りに軽い装備で楽しむことができるのもアジングの魅力の1つです。さらに忘れてはならない魅力が、食べても美味しいということ。美味しさもアジングの魅力です。
必要な道具:ロッド(釣り竿)
まずはロッドの選び方を紹介します。
釣具屋に行けばアジングロッドと呼ばれるロッドが沢山あります。普通の釣竿とは少し異なり、アジングで使うロッドはアジがルアーを口にくわえただけで感覚が伝わるくらいの「感度」が研ぎ澄まされています。
アジとの接点はジグヘッドとラインと竿にしかありません。この3つが非常に重要なアイテムとなります。特にアジングにおいては、ロッドの重要性がカナリ高いです。普通の釣りでは初心者の方は「どんな道具でも良い、始めやすいものから始めればいい」という風にオススメされガチです。
しかし、アジングに関しては道具、特にロッドがとても重要な役割を担います。あまりにも安価なロッドを使ってしまうと、アタリが全く分かりません。釣りをしていても何をしているのか分からなくなってしまいます。
アジを釣るために丁寧に作られたアジングロッドならば、アタリがシッカリ分かる繊細さを備えています。アジングに適していない竿を使ってしまうと、初心者の方こそ何も分からずに大きなハンディキャップを背負って始めてしまうことになります。
それほどアジングにおいて、「竿」というパーツは非常に重要です。しかしアジングロッドにも様々な種類があり、選ぶのは難しいし迷います。
サーティフォーの場合、入門用に最近新たなレーベル「THIRTY FOUR+E」というものを立ち上げ、「THIRTY FOUR+E 410M」というロッドを開発しました。
サーティフォー公式「THIRTY FOUR+E 410M」詳細ページはこちら
これまであった入門向けロッド「ガイドポスト(LHR-57 Ladies/LHR-69)」よりも、さらにコストパフォーマンスを追求し、女性やお子様にも扱いやすいロッドとなっています。
キャストもしやすいハリのあるロッドで、アジングをする上で不可欠な感度も申し分ありません。使うロッドに迷われた際はぜひオススメです。
必要な道具:リール
次に悩むのがリールです。
リールに関しては、そこまで高いリールを使う必要はありません。リールというのはアジングにおいてはラインのたるみを取り、魚とのやり取りをするためだけの物です。
魚とのやり取りにおいて「ドラグ」というラインが切れないための逆転機構が必要にはなりますが、この機構自体は単純なものなので、ハイエンドモデルも廉価版のモデルもそこまでの差はありません。
最近のリールならば、エントリーモデルでもアジングを楽しむことはできます。
それよりも大切なのは竿との重量バランスです。ロッドとリールを合わせた場合、バランスが悪すぎると釣りがとてもやりにくいです。ロッドにリールをセットして握った時に、人差し指の辺りに全体の重心が来るのが理想的なバランスです。
リールの自重は160〜200gぐらいがサーティフォーのロッドには丁度です。そうなるように計算して設計しています。
リールの番手(サイズ)も、2500番や3000番から小さな1000番など様々なサイズがあります。
アジングロッドというのはリールから一番手前のガイド(ラインが通る穴)までの距離が短いです。コイル状に糸が出る部分、つまりリールの径が大きい2500番や3000番だとガイドにラインが当たる際の抵抗が大きくなってしまい、キャスト時の抵抗になってしまいます。
軽いジグヘッドを扱うアジングでは、リールのサイズが小さい物ほど飛距離が出やすいので、大体1000番前後のリールを推奨します。1000番クラスのリールで160〜200g前後であればOKです。
必要な道具:ライン(釣り糸)
次に必要になるのがラインです。ラインも魚との接点になるので非常に重要な道具の1つです。
アジングではエステルラインというラインを使います。エステルラインの特徴は「伸びがない」ということです。
アタリがあった時にアワセますが、そのアワセた時に伸びがあるラインだと動かした際にラインが伸びきってしまい、ラグが発生してしまいます。
アジはすぐにルアーを吐き出してしまいます。吐き出すまでに針を掛けなければいけないので、そういったラグがあると間に合わなくなってしまいます。
そのため、エステルラインの伸びないという特徴が必要になるわけです。釣りで使われるラインには様々な素材がありますが、フロロカーボンと呼ばれる素材のラインだと伸びがあるのでアジングには適していません。
他にもPEラインがあります。PEラインは感度が良く、伸びがないので良いように思われますが、沈まないので風が吹くと大変です。
エステルの場合その弱点は克服されており、少々風が吹こうがアタリをちゃんと伝えてくれますし、ジグヘッドも沈んで安定してくれます。
初めてアジングをする場合はエステルラインがオススメです。
必要な道具:ジグヘッド&ワーム
ジグヘッドとは鉛で出来たオモリが備わった針のことです。
そして、それにセットする疑似餌がワームです。ジグヘッドもワームもたくさんの種類があるので別でそれだけをまとめた記事がありますのでそちらをご覧ください。
また、詳しく紹介している動画も公開中です。こちらもご覧になってみてください。
道具を揃い終えたらキャストを練習をしよう!
必要な道具が揃えば実際に釣り場に行ってキャストを練習していただきたいのですが、その前にライン結びを覚えておく必要があります。
そちらに関しては以下の動画を参考に、フィールドに行くまでにシッカリ覚えておきましょう。
ジグヘッドとワームを結び終えてから、大切なのがキャストになります。アジングはキャストがとても大切です。同じ所に投げ続けることができないと、再現性のある釣りはできません。
キャスト方法や練習方法については、こちらも動画をご覧になっていただけるのがベストです。
ここまで紹介してきた内容が頭に入っていれば、バッチリです! 後はフィールドへ通い、釣りの幅を広げていただければと思います。
今回の記事で、何本か動画を添付させていただきましたが、全てYouTubeチャンネル「THIRTY34FOUR」で配信しています。こちらのチャンネルでは、アジングをしていたらぶつかる疑問を、私がお答えしているシリーズがいくつもございます。
あなたの悩みもきっと解消できるはずですので、ぜひそちらも見ていただければ幸いです。