ルアーフィッシングで使用されるワームの数は本当に沢山。
アジング専用を謳っているワームだけでも、釣具屋に行けばズラリ…。数え切れないほど並んでいて「どれにすれば良いのか?」と、迷う方も居るハズ。そこで今回、アジングメーカーでご存知、サーティフォーの「家邊克己」さんに、ワームの選び方の基準やローテーションの考え方などを、色々教えていただきました。今回はその内容を紹介します。
家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール
大きなワームから使う
初めて訪れたフィールドの釣行を例に説明します。(※通い慣れたエリアならばどのワームが効果的か分かっているはずなので、最初から実績のあるワームを投入すればよいため)。
ワームローテーションに関して最も覚えておくべきことは1つ、「大きなワームから投げる」ということです。
アジがエサを食べる目的はエネルギーを確保するためです。であれば、大きなエサを食べたほうが効率的にお腹を満たすことができます。そこでまずは、アジの活性を探る意味で大きなワームを使ってほしいです。
サーティフォーのワームで例えるなら「パフネーク」や「キメラベイト」などがそれに該当するでしょう。
パフネーク
止めても動かしても視覚的にアピールしてくれるワーム、「パフネーク」。
元々は竹でできた蛇笛(関節が付いていてクネクネ動くおもちゃ)がモデルです。現在のアジがメインベイトとしてプランクトンを食べている状況では、いかにワームを動かさずに留めておくのかが大切になります。
全長 | 1Pac入数 | 税込価格 |
2.2in. | 8個 | 495円 |
サーティフォー公式「パフネーク」詳細ページはこちら
アジは視覚が発達しているため、なるべく視覚的にも目立たせたい。そんな「動かさないのに目立つ」を実現させるため、節をつけることで関節のようにその部分で動いてくれるようになりました。実際に水中で見てみるとワームは止めているのに水流を受けて若干動いてくれます。
サイズも2.2inで、まず投入するワームにはピッタリ。アジの活性が高い場合はスグに食ってきます。活性が低い時には、やはり食いにくい場合もあります。そういった状況下でも対応できるように、節の所でカットが可能で、どんどん小さくすることができます。
大きいものから小さいものへというローテーションがこのワーム1つで可能となるので、どのワームを使うか悩んでいる人は、まずこのワームを使ってもらえれば間違いありません。
キメラベイト
「キメラベイト」は全長2inで、「パフネーク」に比べると少しサイズはダウンするものの、ボリュームによってカナリアピールしてくれます。
全長 | 1Pac入数 | 税込価格 |
2.0in. | 8個 | 495円 |
サーティフォー公式「キメラベイト」詳細ページはこちら
元々は「ダブルJr.」というモノをサーティフォーのインストラクターが行っており、外房のシャローでバツグンの効果を発揮していました。壱岐にて「ダブルオクトパス」はどうかと試したところ、他の人が釣れない中、ほぼ1投1匹の入れ食いになりました。
しかし、このダブル付けは非常にジグヘッドに刺すことが難しく、後から通すワームが立ってしまいました。
本来は2本が重なることが理想ですが、それが中々上手くいかず、刺し方をかなり工夫しましたが、良い方法が見つかりませんでした。
ダブルオクトパスの利点はワームが増えることで体積が増し、浮力が増えてスローフォールになることにあります。それ故にレンジキープがしやすくなり、重さが増すことで飛距離が増えるのです。
そういった経緯から開発されたのがこの「キメラベイト」です。
スローフォールの部分に着目し、今主流なスローアジングにもっと対応できるように、下部にエアーポケットを設けたことで、よりスローフォールを実現。ボリュームがあって、飛距離もでるので中々遠くへ投げられない方にもオススメです。
大きいワームで反応が無ければ小さいワームへ
大きなワームで反応がない場合は小さなワームを投げてみましょう。それまでアタリが無かったはずが、イキナリ釣れることも良くあります。
サーティフォーでは「プランクトン」や「Jr.」あたりがオススメです。
プランクトン
「プランクトン」のサイズは1.8in。リブの入ったボディはかなり短く、ほとんどが細長いツインテールで占めているため、かなり小ぶりなワームに分類されます。
全長 | 1Pac入数 | 税込価格 |
1.8in. | 8個 | 495円 |
サーティフォー公式「プランクトン」詳細ページはこちら
「見ためは大きく見えるのに体積は小さい」という、一見矛盾した特性を実現するためのギミックで、体積を小さくすることで吸い込みが良くなっています。
通常のツインテールに見えますが、2本の細いテールが対角に配置された特殊形状となっており、 1本の棒状に見えますが、実際は円柱が半分に欠けたような形で対角に配置されているため、非常に体積が少なくなっています。
見た目は存在感がありながらも、実際の体積は少なくアジの吸い込みやすい形状となっています。
小さなボディーは、細かなリブを深めに施しているので折れ曲がりやすく、この点に関しても吸い込みやすさに相乗効果をもたらしています。
「ダイヤモンドヘッド」、「ストリームヘッド」「ザ豆」、「ゼログラヘッド」といった、サーティフォー全てのジグヘッドに対応してくれます。
Jr.
1.3inの超ミニサイズで低活性のアジにも口を使わせてくれるのが「Jr.」。
サーティフォーの定番オールマイティーワーム、「オクトパス」をベースに作りました。ただ、単なるサイズダウンモデルではなく、魚をスレさせない微波動を生む、ノコギリ刃のようなギザギザの三角リブも「Jr.」専用に角度を変えました。
また、ワームをショート化することによってワームのボディに張りが生まれるので、片面だったスリット(溝)を両面にすることで、動きが変わるのを防ぎ、柔らかさと動きを調整しています。
低活性で困った時のために、タックルボックスに入れておくと安心です。
全長 | 1Pac入数 | 税込価格 |
1.3in. | 8個 | 495円 |
サーティフォー公式「Jr.」詳細ページはこちら
以上が、ワームの選び方の基準とローテーションになります。ぜひ参考にしていただけたら幸いです。