ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

【家邊克己が徹底解説】特長を知った上で使い分けることで釣果倍増!サーティフォーの「アジング用ジグヘッド」全まとめ集

  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク
アジング特集

アジングの重要パーツである「ジグヘッド」。

数あるルアーフィッシングの中でも特に小さいターゲットである「アジ」を掛ける必要があり、当然サイズも小さくなります。その小さいという理由から「どれを選んでも同じだろう」と思われている方も多いのではないでしょうか?

ただ、アジング専用ジグヘッドは、フックサイズも違えばヘッド形状も異なり、色々なタイプが存在します。それには目的・意図がシッカリあり、使い分けることで周りとの釣果に差をつけられることも。

これまで長い期間、アジングメーカーとしてシーンを牽引してきた、ご存知「サーティフォー」にも、色々なジグヘッドがラインナップされていて、その数は何と6種類。

今回、代表を務める「家邊克己」さんに、6種類のジグヘッドの特長について色々教えていただくことができました。

家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール

サーティフォーCEO、製品開発責任者。全国津々浦々、アジが釣れると聞けば、ドコへでも足を運び、実際に釣って、アジングの楽しさを広く世に伝える、まさに「アジングの伝道師」というべき人物。かなり頻繁に全国各地で参加費無料のアジングセミナーも開催中! 釣具メーカー「34(サーティフォー)※社名は[みんな幸せに!]に由来」を立ちあげ、自身のノウハウを詰めに詰め込んだ製品開発に没頭中。京都府出身、福岡県在住、1958年9月生まれ。

 

ダイヤモンドヘッド

サーティフォーで一番初めに開発されたジグヘッドが「ダイヤモンドヘッド」。

アジが「きらめき」に反応するという発見から開発を進めました。ヘッド部分をダイヤモンドのカット面のように設計することで、光が当たった際にきらめきを発生させます。

ウエイト 入数 税込価格
0.4g / 0.6g / 0.8g / 1.0g / 1.3g / 1.5g / 1.8g / 2.5g(太軸) / 3.0g(太軸) 5個 418円

サーティフォー公式「ダイヤモンドヘッド」詳細ページはこちら

 

活性の高い場合に効果的で、オープンゲイプ形状によって驚異のフッキング性能を発揮します。使用していただく際は、アタリがあったら即アワセでOK、シッカリ掛かってくれます。ウエイトラインナップは0.4gから3.0gまでの9種類。2.5gと3.0gは太軸になっているのも特長です。

 

ストリームヘッド

現在最も使用されている方の多い、いわばスタンダードなジグヘッドが「ストリームヘッド」になります。今では当たり前になった特殊なフック形状ですが、開発には相当苦労しました。

ウエイト 数量 税込価格
0.3g / 0.5g / 0.8g / 1.0g / 1.3g / 1.5g / 1.8g 5個 440円

サーティフォー公式「ストリームヘッド」詳細ページはこちら

 

これまでの常識だと、フックの軸は曲げてはいけないものとされていました。しかし、皆さんもご存知のように、15cm前後のアジは活性が高く、小さく吸い込んだり吐いたりを活発に繰り返すので、中々フッキングへ持ち込むことができません。

どうしても早掛け形状にしたかったのですが、針軸が真っ直ぐだと外側に向いてしまい、バレが多発したので、軸を曲げで針先が内側に少し向くようにしました。

これまでは針先が乗っかるだけだったのが、刺さり込むようになってバレが激減しました。

 

ストリームヘッドを使う際の注意点

1点注意していただきたいことがあります。それはフッキングについて。

通常のタイミングでアワセるとスッポ抜けてしまいます。ラインを張るように止めてもらえれば、フッキングしやすくなります。ワンテンポ遅らせてからアワセていただくイメージで使っていただくと、フッキングへ持ち込みやすくなります。

 

2020年にはTGモデルも登場

昨年は、新たにタングステンモデルも追加されました(2.5g&3.0g)。これによって、アジングのジグ単で要求されるウエイト範囲は網羅できています。どのジグヘッドにすれば良いのか迷ったらストリームヘッドを選んでいただければOKです。

lineup 1Pac入数 税込価格
2.5g/3.0g 3個 605円

サーティフォー公式「ストリームヘッドTG」詳細ページはこちら

 

ダイヤモンドヘッドとストリームヘッドの使い分けは?

サーティフォーのジグヘッドでスタンダードな位置づけとなる、「ダイヤモンドヘッド」と「ストリームヘッド」。これらの使い分けは一体どのように行えば良いのでしょうか。

使い分けの1つの目安が「アジの活性」です。活性の高いアジの場合、「ダイヤモンドヘッド」のきらめきが特に効果的で手返しが良くなります。例えば夕マヅメ時など、アジが活発にエサを追っている活性の高い状況なら、大きめのフックを選ぶことがオススメです。

 

また、活性の高い低いが分からないようなシチュエーションや、初場所といったエリアの様子が分からない時のパイロットとして活躍するのが「ストリームヘッド」です。アジの活性が低い場合もシルエットが小さくて吸い込みやすいので効果的です。

 

ザ豆

魚が小さい時に活躍してくれるのが「ザ豆」。

豆アジと呼ばれる小さなアジは通常のジグヘッドでは中々ノリません。「ザ豆」は豆アジ専用設計ですので「アタるのにフッキングできない」といった状況でもシッカリ掛けていくことが可能です。

豆アジはリリースすることが多いので、それを前提にバーブレス(カエシがない)仕様になっています。しかし独特の形状で外れにくくなっています。

ラインナップ 数量 税込価格
0.3g / 0.5g / 0.7g / 0.9g / 1.1g / 1.3g 5個入 440円

サーティフォー公式「ザ豆」詳細ページはこちら

 

小豆ちゃん

ザ豆」が「豆アジ」を対象としたジグヘッドでしたが、世間での「豆アジ」と呼ばれるサイズが増々小さくなり、開発当初では考えられないサイズになってきました。

今ではアンダー10cmもターゲットになります。そこでさらにそういった「極豆アジ」を掛けるために開発が進められたのが「小豆ちゃん」です。

ラインナップ 税込価格
0.4g / 0.6g / 0.8g / 1.0g 440円

サーティフォー公式「小豆(こまめ)ちゃん」詳細ページはこちら

 

ザ豆」がターゲットにしていた15cm前後のアジよりもさらに小さい、豆アジを狙うために開発されました。

開発にあたっては2人のインストラクター(前川丈二&山根大輝)に一任し、家邊が監修アドバイスを行うという初めてのスタイルを採用しました。

前川 丈二(Joji Maekawa) プロフィール

前川 丈二(まえかわじょうじ)20年前まではシーバスフィッシングをメインにしていたが、その頃にワームでアジが釣れることを知ったことがきっかけで、シーバスフィッシングの合間にアジングに興味を持ち始めた。最近ではメバルのプラッキングにも熱中しているが、やはりアジングがメインで日々釣りを楽しんでいるアングラーである。

山根 大輝(Taiki Yamane) プロフィール

山根大輝(やまねたいき)小学生の頃に父親と一緒にチヌの前打ちに行ったことにより釣りにはまり、バス釣りにも夢中な時期もあったが、やはり食べれる魚を釣りたいことで海に通うようになった。 社会人になり、忙しくて釣りに行けない時期もあったが、結婚後に仕事が変わり、職場でエギングに誘われたのがきっかけで釣りを再開することになった。 アジングとの出会いは、ホームである北陸地方は、冬になるとイカが居ないので何か他の物を釣ろうと始めたのがアジングだった。 その頃にはアジングをしている人はほとんど居らず、独学で学んでいる際に34(サーティフォー)に出会い更にアジングに夢中になり、現在に至る。

 

これまでサーティフォーにはなかったクローズドゲイブを採用したことも大きな特長です。この形状のおかげでバレやすい極豆アジもバレにくく仕上がっています。

 

ゼログラヘッド

ヘッドが樹脂でコーティングされたかなり特殊なジグヘッドが「ゼログラヘッド」。中々食わない状況や、アジの密度が低い場合にオススメです。

ウエイト 数量 税込価格
0.3g / 0.4g / 0.5g / 0.6g / 0.7g / 0.9g / 1.1g / 1.3g 3個 605円

サーティフォー公式「ゼログラヘッド」詳細ページはこちら

 

このジグヘッドは樹脂に浮力があるため、実際のジグヘッド全体の重量よりもゆっくり沈みます。

食いが悪い状況では軽いジグヘッドを使うことが良いのですが、どうしても軽いジグヘッドはどの位置にあるかわからなかったり、飛距離が出なかったりしてしまいます。

ゼログラヘッド」なら飛距離がでる上に体積が大きいため、シッカリとした操作感もありながら、スローに沈むのです。

 

また初心者の方には難しいレンジキープも「ゼログラヘッド」なら簡単にできます。ラインを張るだけで、ジグヘッドが水平にこちらへゆっくりとスライドしてきます。

初心者の方にも非常にオススメなジグヘッドとなっています。

 

グリッターヘッド

サーティフォーがこれまで提唱してきた「プランクトンパターン」。

その基本は「動かさないこと」。当然それでアジは釣れるのですが、さらなるアジングの世界を求めて「プランクトンパターンなのに動かして釣れるリグ」を開発することにしました。そうして完成したジグヘッドが「グリッターヘッド」になります。

 

ヘビーウエイトモデル

lineup 入数 税込価格 カラー
1.7g / 2.5g / 3.0g 1パック2個入り 693円 ブルー / グリーン / ブラック / レッドゴールド / ピンクグロー

サーティフォー公式「グリッターヘッド」詳細ページはこちら

 

ライトウエイモデル

lineup 入数 税込価格
0.8g / 1.0g / 1.3g 1パック3個入り 605円

サーティフォー公式「グリッターヘッド」詳細ページはこちら

 

メタルジグのきらめきをジグヘッドと融合させることで、全く新しいジグヘッドが生まれました。

グリッターヘッド」のターゲットはアジだけにとどまりません。日本中でショアではメバル、カサゴ、アイナメや、ソイ、エゾメバル、カジカなどが、さらにボートではキジハタからアカハタ、マハタ、アオハタなどのハタ類からシオなどの青物まで、とにかく他魚種からの反応を楽しめます。

色々な魚を釣りたいなら「グリッターヘッド」がピッタリです。

 

グリッターヘッド」はテンションの有無でフォールスピードを自在に操ることが可能です。テンションをかければスローフォール。トゥイッチしてやれば左右に飛んでアピールします。

一般的なジグヘッドのようなスローフォールとメタルジグのようなリアクションバイトを誘発させるアクションは、まさにジグヘッドとメタルジグのハイブリッドです。

 

ライトウエイトモデルはアジに特化

ここまで紹介してきたのはヘビーウエイトモデルのお話です。

続いてはライトウエイトモデルについてお話ししていきます。こちらはアジを釣ることに特化させたモデル。グリッターのアピール力と形状によるスローフォールを利用し、夜のアジにも対応すべく開発しました。

 

ヘビーウエイトモデル特有のリアクション要素が必要ないとなれば、どのように存在感を増すかが肝心になります。そこで考えたのがラメとグロー。

グリッターヘッド本体にラメとグローを使用することで、ワームにあえてグローを使わないという選択もでき、さらにヘッドの部分にアタックポイントを作ることもできるようになります。

使い方としてはUVライトを当てて発光させるよりは、ヘッドライトをつけて結ぶ程度の弱い発光がオススメ。

 

アクション方法について

アクション方法は、普段お使いのジグヘッドと同じでOK。テンションを掛けたときに下部のフラット面が抵抗となり、0.8gであれば0.6gと同じくらいのフォールスピードになります。このスローフォールを活かし、少しでも長い間プランクトンの中に定位させて見つけてもらうようにすることで、アジのバイトも増えると思います。

 

以上が、サーティフォーのジグヘッドの特長と使い方になります。それぞれを自分の釣りのスタイル、エリアの特徴などに合わせて使い分けることで、きっとあなたのアジングの幅も広がるはずです。

釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」