アジングの重要パーツである「ジグヘッド」。
数あるルアーフィッシングの中でも特に小さいターゲットである「アジ」を掛ける必要があり、当然サイズも小さくなります。その小さいという理由から「どれを選んでも同じだろう」と思われている方も多いのではないでしょうか?
ただ、アジング専用ジグヘッドは、フックサイズも違えばヘッド形状も異なり、色々なタイプが存在します。それには目的・意図がシッカリあり、使い分けることで周りとの釣果に差をつけられることも。
これまで長い期間、アジングメーカーとしてシーンを牽引してきた、ご存知「サーティフォー」にも、色々なジグヘッドがラインナップされていて、その数は何と6種類。
今回、代表を務める「家邊克己」さんに、6種類のジグヘッドの特長について色々教えていただくことができました。
家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール
ダイヤモンドヘッド
サーティフォーで一番初めに開発されたジグヘッドが「ダイヤモンドヘッド」。
アジが「きらめき」に反応するという発見から開発を進めました。ヘッド部分をダイヤモンドのカット面のように設計することで、光が当たった際にきらめきを発生させます。
ウエイト | 入数 | 税込価格 |
0.4g / 0.6g / 0.8g / 1.0g / 1.3g / 1.5g / 1.8g / 2.5g(太軸) / 3.0g(太軸) | 5個 | 418円 |
サーティフォー公式「ダイヤモンドヘッド」詳細ページはこちら
活性の高い場合に効果的で、オープンゲイプ形状によって驚異のフッキング性能を発揮します。使用していただく際は、アタリがあったら即アワセでOK、シッカリ掛かってくれます。ウエイトラインナップは0.4gから3.0gまでの9種類。2.5gと3.0gは太軸になっているのも特長です。
ストリームヘッド
現在最も使用されている方の多い、いわばスタンダードなジグヘッドが「ストリームヘッド」になります。今では当たり前になった特殊なフック形状ですが、開発には相当苦労しました。
ウエイト | 数量 | 税込価格 |
0.3g / 0.5g / 0.8g / 1.0g / 1.3g / 1.5g / 1.8g | 5個 | 440円 |
サーティフォー公式「ストリームヘッド」詳細ページはこちら
これまでの常識だと、フックの軸は曲げてはいけないものとされていました。しかし、皆さんもご存知のように、15cm前後のアジは活性が高く、小さく吸い込んだり吐いたりを活発に繰り返すので、中々フッキングへ持ち込むことができません。
どうしても早掛け形状にしたかったのですが、針軸が真っ直ぐだと外側に向いてしまい、バレが多発したので、軸を曲げで針先が内側に少し向くようにしました。
これまでは針先が乗っかるだけだったのが、刺さり込むようになってバレが激減しました。
1点注意していただきたいことがあります。それはフッキングについて。
通常のタイミングでアワセるとスッポ抜けてしまいます。ラインを張るように止めてもらえれば、フッキングしやすくなります。ワンテンポ遅らせてからアワセていただくイメージで使っていただくと、フッキングへ持ち込みやすくなります。
昨年は、新たにタングステンモデルも追加されました(2.5g&3.0g)。これによって、アジングのジグ単で要求されるウエイト範囲は網羅できています。どのジグヘッドにすれば良いのか迷ったらストリームヘッドを選んでいただければOKです。
lineup | 1Pac入数 | 税込価格 |
2.5g/3.0g | 3個 | 605円 |
サーティフォー公式「ストリームヘッドTG」詳細ページはこちら
サーティフォーのジグヘッドでスタンダードな位置づけとなる、「ダイヤモンドヘッド」と「ストリームヘッド」。これらの使い分けは一体どのように行えば良いのでしょうか。
使い分けの1つの目安が「アジの活性」です。活性の高いアジの場合、「ダイヤモンドヘッド」のきらめきが特に効果的で手返しが良くなります。例えば夕マヅメ時など、アジが活発にエサを追っている活性の高い状況なら、大きめのフックを選ぶことがオススメです。
また、活性の高い低いが分からないようなシチュエーションや、初場所といったエリアの様子が分からない時のパイロットとして活躍するのが「ストリームヘッド」です。アジの活性が低い場合もシルエットが小さくて吸い込みやすいので効果的です。
ザ豆
魚が小さい時に活躍してくれるのが「ザ豆」。
豆アジと呼ばれる小さなアジは通常のジグヘッドでは中々ノリません。「ザ豆」は豆アジ専用設計ですので「アタるのにフッキングできない」といった状況でもシッカリ掛けていくことが可能です。
豆アジはリリースすることが多いので、それを前提にバーブレス(カエシがない)仕様になっています。しかし独特の形状で外れにくくなっています。
ラインナップ | 数量 | 税込価格 |
0.3g / 0.5g / 0.7g / 0.9g / 1.1g / 1.3g | 5個入 | 440円 |
サーティフォー公式「ザ豆」詳細ページはこちら
小豆ちゃん
「ザ豆」が「豆アジ」を対象としたジグヘッドでしたが、世間での「豆アジ」と呼ばれるサイズが増々小さくなり、開発当初では考えられないサイズになってきました。
今ではアンダー10cmもターゲットになります。そこでさらにそういった「極豆アジ」を掛けるために開発が進められたのが「小豆ちゃん」です。
ラインナップ | 税込価格 |
0.4g / 0.6g / 0.8g / 1.0g | 440円 |
サーティフォー公式「小豆(こまめ)ちゃん」詳細ページはこちら
「ザ豆」がターゲットにしていた15cm前後のアジよりもさらに小さい、豆アジを狙うために開発されました。
開発にあたっては2人のインストラクター(前川丈二&山根大輝)に一任し、家邊が監修アドバイスを行うという初めてのスタイルを採用しました。
山根 大輝(Taiki Yamane) プロフィール
これまでサーティフォーにはなかったクローズドゲイブを採用したことも大きな特長です。この形状のおかげでバレやすい極豆アジもバレにくく仕上がっています。
ゼログラヘッド
ヘッドが樹脂でコーティングされたかなり特殊なジグヘッドが「ゼログラヘッド」。中々食わない状況や、アジの密度が低い場合にオススメです。
ウエイト | 数量 | 税込価格 |
0.3g / 0.4g / 0.5g / 0.6g / 0.7g / 0.9g / 1.1g / 1.3g | 3個 | 605円 |
サーティフォー公式「ゼログラヘッド」詳細ページはこちら
このジグヘッドは樹脂に浮力があるため、実際のジグヘッド全体の重量よりもゆっくり沈みます。
食いが悪い状況では軽いジグヘッドを使うことが良いのですが、どうしても軽いジグヘッドはどの位置にあるかわからなかったり、飛距離が出なかったりしてしまいます。
「ゼログラヘッド」なら飛距離がでる上に体積が大きいため、シッカリとした操作感もありながら、スローに沈むのです。
また初心者の方には難しいレンジキープも「ゼログラヘッド」なら簡単にできます。ラインを張るだけで、ジグヘッドが水平にこちらへゆっくりとスライドしてきます。
初心者の方にも非常にオススメなジグヘッドとなっています。
グリッターヘッド
サーティフォーがこれまで提唱してきた「プランクトンパターン」。
その基本は「動かさないこと」。当然それでアジは釣れるのですが、さらなるアジングの世界を求めて「プランクトンパターンなのに動かして釣れるリグ」を開発することにしました。そうして完成したジグヘッドが「グリッターヘッド」になります。
lineup | 入数 | 税込価格 | カラー |
1.7g / 2.5g / 3.0g | 1パック2個入り | 693円 | ブルー / グリーン / ブラック / レッドゴールド / ピンクグロー |
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lineup | 入数 | 税込価格 |
0.8g / 1.0g / 1.3g | 1パック3個入り | 605円 |
サーティフォー公式「グリッターヘッド」詳細ページはこちら
メタルジグのきらめきをジグヘッドと融合させることで、全く新しいジグヘッドが生まれました。
「グリッターヘッド」のターゲットはアジだけにとどまりません。日本中でショアではメバル、カサゴ、アイナメや、ソイ、エゾメバル、カジカなどが、さらにボートではキジハタからアカハタ、マハタ、アオハタなどのハタ類からシオなどの青物まで、とにかく他魚種からの反応を楽しめます。
色々な魚を釣りたいなら「グリッターヘッド」がピッタリです。
「グリッターヘッド」はテンションの有無でフォールスピードを自在に操ることが可能です。テンションをかければスローフォール。トゥイッチしてやれば左右に飛んでアピールします。
一般的なジグヘッドのようなスローフォールとメタルジグのようなリアクションバイトを誘発させるアクションは、まさにジグヘッドとメタルジグのハイブリッドです。
ここまで紹介してきたのはヘビーウエイトモデルのお話です。
続いてはライトウエイトモデルについてお話ししていきます。こちらはアジを釣ることに特化させたモデル。グリッターのアピール力と形状によるスローフォールを利用し、夜のアジにも対応すべく開発しました。
ヘビーウエイトモデル特有のリアクション要素が必要ないとなれば、どのように存在感を増すかが肝心になります。そこで考えたのがラメとグロー。
グリッターヘッド本体にラメとグローを使用することで、ワームにあえてグローを使わないという選択もでき、さらにヘッドの部分にアタックポイントを作ることもできるようになります。
使い方としてはUVライトを当てて発光させるよりは、ヘッドライトをつけて結ぶ程度の弱い発光がオススメ。
アクション方法は、普段お使いのジグヘッドと同じでOK。テンションを掛けたときに下部のフラット面が抵抗となり、0.8gであれば0.6gと同じくらいのフォールスピードになります。このスローフォールを活かし、少しでも長い間プランクトンの中に定位させて見つけてもらうようにすることで、アジのバイトも増えると思います。
以上が、サーティフォーのジグヘッドの特長と使い方になります。それぞれを自分の釣りのスタイル、エリアの特徴などに合わせて使い分けることで、きっとあなたのアジングの幅も広がるはずです。