宮城県の松島湾で行われた、ジグヘッド+ワームのタチウオゲーム。
繊細なリーリングにスイミングとリアクションの使い分け、カラーセレクトなど非常にテクニカルさとゲーム性に富んだ新しいスタイルの釣りとなっています。
さて、そんな新しいタチウオゲームですが、常に釣果が約束されている訳ではありません。
これはすべての釣りに共通することではありますが、実際釣れないときやタフコンディションの時の打開策は知っておきたいもの!
今回はタフコンディションやなかなかタチウオのバイトが乗らないときに知っておきたい対策についてご紹介していきます!
激タフの時の対策をエコギアプロスタッフのお二人に聞いてみた!
終わってみればダブルヒットアリで合計6匹以上が上がる釣果でしたが、実は今回のロケも激タフなコンディション。
タフな状況下で正解を見つけていく楽しさもあるのですが、やはり釣れなければ楽しさも半減してしまいます。
ここではタフコンディション時の対策をエコギアプロスタッフの榎戸さん、荻野さんに解説してもらいました。
基礎編:着水からリーリングまで!
このジグヘッド+ワームの釣りはキャストして着底させてからスイミングで誘う釣りです。
これはよくラインの放出が止まったら巻いてくるなどといわれていますが、実はフォール中から魚はルアーをしっかり見ていることが多く、着底してしばらくたってから巻くようではバイトのタイミングをみすみす逃してしまっています。
特に一投目の場合では魚がルアーに対してスレていないため、バイトを誘うチャンスでもあります。
まずはリールからラインが出ているところから目を離さず、着底したら即座に巻いてくるようにしましょう!
これはこのジグヘッド+ワームの釣りに限らず、ボトムをとるルアーゲーム共通になります!
基礎中の基礎ではありますが、知っておいて損はありません。
キャストしてから着水のタイミングラインメンディングも非常に重要です。
特にジグヘッド+ワームの場合はラインテンションの加減で姿勢やフォールが変化してきます。
オフショアの場合は風の影響を受けることが多く、ラインのたるみ一つでルアーのアクションや食わせの誘いに影響が出てしまいます。
基本、キャストしたらラインのたるみをとり、真っ直ぐに沈めるようにしましょう。
たるみができてしまうと着底の感覚がぼやけるだけでなく、巻き始めの時のルアーの姿勢もコースも大きく変化します。
ラインはルアーの道しるべとなるもの。
ラインがたるんでしまってはルアーのレスポンスも下がるため正しいスイミング・正しいアクションができなくなってしまいます。
とはいえテンションを張ったままの状態だとカーブフォールになってしまうため、誘いの効果がイマイチになってしまいます。
つまり、着水後は素早くラインのたるみを解消させ、真っ直ぐ落ちていくようにしっかりとメンディングをする!こちらも非常に重要になってきます。
先日公開したタックルバランスでも紹介しましたが、巻き重りを感じられるリールをチョイスするようにしましょう。
大きいリールや巻き取る力の強いリールでは、ルアーを通して感じる潮の流れの変化やアタリの感覚、操作感などがぼやけてしまいがち。
こうした繊細なリトリーブの釣りの場合、リールが小さければ小さいほど感度は高くなるので、2500~3000番辺りのサイズをチョイスするのがオススメです!
誘い編!口を使わせるリアクションを見つける
タフコンディションの時に有効なのはリアクションの誘い!
ついついアタリがないとウエイトを軽くし、スローな誘いやライトな釣りに逃げてしまいがちですが、フィッシュイーターはリアクションで捕食スイッチが入ることが多くあります。
リアクションと一言で言ってもカラーやサイズ、リトリーブスピード、ジグヘッドのウエイトなど様々な要素が関係してきます。
さまざまな要素を掛け合わせて釣れるリアクションを探していくということが重要です。
最初の1匹目こそ、この重いジグヘッド×サイズアップしたワームの組み合わせによるヒットでした。
これまで使用していたウエイトから一番重い40gのジグヘッドをセレクト、ワームもサイズも5インチから6インチに変更。
黒金のカラーでアタリが出ていた流れから、オレンジ系の派手目なカラー「ローライトインパクト」に切り替えてヒットが生まれました。
着底してからすぐの巻き出しでファーストバイトがあり、そこで乗らず再び早巻きをしたところ追い食いをしてフッキングした流れになります。
シルエットを大きくしてアピール力を上げる、重いウエイトで着底からのリトリーブでリアクションの強弱を引き上げる効果もあります。
一度スイッチを入れてしまえば、バイトミスをしても再び追ってくるので、タフコンディション時はタチウオのスイッチを入れることがポイントになります!
エコギア熟成アクア スーパーどじょうはこれまでの記事でも紹介したように、ボディに刻まれたリブによるうねうねとした生命感あふれるアクションが魅力のソフトルアー。
エコギア熟成アクアの旨み成分を引き出す酵素効果など、集魚力とバイトの深さが加わることで特にタフコンディション時に活躍する性能となっています。
「パワーシャッド」は基本リトリーブで誘い、フォールやリトリーブスピードによる変化で誘うのに対し、この「エコギア熟成アクア スーパーどじょう」はスローに引くことでのI字引き、トウィッチやジャークといったロッド操作にもレスポンスよく反応し多彩なアクションで誘うことが可能です。
つまり、アングラーによって多彩な変化がつけられる自由度が大きな武器となります!
今回のほとんどの魚はこの「エコギア熟成アクア スーパーどじょう」による釣果で、リトリーブスピードやアクションの変化からタチウオのスイッチを入れバイトを引き出しました。
一度タチウオのスイッチが入れば、タチウオの群れ全体の活性が上がり、連続ヒットやダブルヒットにもつながります。
タチウオのヒットパターン、捕食スイッチを入れるアクションがつかめれば釣果もアップするので、ぜひいろいろチャレンジしてみてください!
最後に自分の動かしているルアーを信じ込むことが重要
釣れなくなると今の釣りが本当にあっているのか不安になってくる方も多いでしょう。
しかし、ここで心がブレてしまってはいけません。
ジグヘッド+ワームの釣りはもちろん、ルアーフィッシングの重要なポイントは自分の操作しているルアーの動きを信じること。
仮にアタリが出なくても、自分が動かしているルアーのアクションを信じ込めるかが重要になります。
しっかりアクションさせること、そこでの反応の良し悪しなどが次の釣りの礎になるので、しっかりと信じきることこそがヒットを生み出すきっかけになります!