今江克隆のルアーニュースクラブR「注目は中層のハイスピードトリック!お盆明けのデカバス狙いのキモは?」の巻 第1064回
動かし方の法則性は??
ぶっちゃけどう動かせばよいという法則性はないに等しく、様々なスピードやリズム、ジャークの強さを試してみて、その時にバスが最も反応するスピード、動かし方を自分で探り当てるしかないというのがホンネのところだ。
ざっくり言えば、「フルーク」や「サカマタシャッド」に代表される大きめのソフトジャークワームはハイスピード+横方向と瞬時のスライドフォール、ビッグスプーンの場合はハイスピード+縦方向からボトムまで追わせて食わせる縦ジャークというイメージである。
コレが釣れる動かし方だ!と簡単に説明できればよいのだが、このジャークワーム、ビッグスプーンに関しては、正解の法則性はないといってもよい。むしろ自分のイメージ、自分のもっとも快適な操作法、かつ釣れそうに思える動きで、釣れるまで貫いてみることで何かが掴めることが多いと思っておいてほしい。
そして釣果が出て自分的ジャークリズムを掴んでしまえば、それを軸に遅い速い、強い弱い、の微調整で状況に合わせていくこともできるようになる。
ただ、このテのルアー、特に大型化すればするほど、「釣れる」と確信できるリズムを一度掴まないと、半信半疑の気持ちではなかなかマスターできないルアーの筆頭といっても過言ではないだろう。
釣れない人は全然釣れない、しかし同じ状況でも釣れる人は驚異的に釣ってしまうのが「ジャーク」という人間が意図しきれない、刹那の動きの摩訶不思議さなのだと思う。
ある意味、使い手によってルアーの動きに一定性、類似点が少ないがゆえにバスにとって見慣れた動きではなく、初めて見るルアーのように強烈に反応する瞬間があるのかもしれない。
トリッキーアクションのコツは……
ただ今江的にはあまり難しく考えるより、「動かし方も操作も、単純で、楽に、ワンパターンで淡々と続けた方が結果が出やすい」と思っている。
複雑なことをやればやるほど、釣れた時に何が、どの部分が効いたのかが分からなくなるからだ。
また、人為的にトリッキーに動かそうとすればするほど、ルアーは不思議と不自然に動いてしまい、バスに見破られることが多い。
これはチャターベイトの千鳥アクションにも通じるとても大切な部分だと思っている。
人為的なトリッキー=ラインの操作がルアーの動きより目立つ動かし方とも考えられるが、今江的にはそれも「度を越してしまえば吉」と出ることもあると思っている。
どうしても釣れないなら、気が狂ったようにメチャクチャに発狂ジャークしてみるとビックリするような大事件が「たま」に起こるのも、またバスフィッシングの面白いところなのだ。