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【ロッドの取説2021】ヤマガブランクス・アフターサービス担当に聞いたロッドのメンテンナス・取り扱い方法のアレコレ

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こんにちは!ヤマガブランクス広報部です。

いろんな釣りモノが狙える夏、釣行が増えるタイミング。

ところでみなさん、ロッドのお手入れどうしていますか? 釣行後疲れ果てて、ほったらかし…なんかになっていませんか?

私はたまにやってしまいます…しかし、ロッドのメンテナンスや正しい取り扱い方を実践すれば、ロッドはより長く使えるもの。

そこで今回は弊社アフターサービス修理担当より聞きました、ロッドのメンテナンス法や、注意すべき取り扱い方などをご紹介したいと思います。

 

使い込んでテカテカになったグリップをリフレッシュ

まずは、使い込んでつるつるにテカってしまったグリップのEVA部分を復活させる方法。

通常ならばぬるま湯で湿らせたタオルで拭き上げるだけでも綺麗になりますが、使い込むと拭くだけでは汚れやテカりは取れなくなってしまいます。そんな場合は、サンドペーパーを使うと新品のようにキレイになるんです。

 

なでるように…がミソ!

最初に傷をつけないようにリールシートや金具、飾り巻き部、ブランクにマスキングテープを使用し、EVA以外の部分に傷が入らないようにマスキングをかけます。

次にサンドペーパーで磨きます。均等にサンドペーパーをあて、なでてください。気持ち的にはごくごく薄く、EVAの表面を削り取る感じです。

EVAを削る場合ならばサンドペーパーは#320程度の細かさで仕上げれば綺麗にできます。ガシガシ削るのではなく、なでるようにというところがミソとなります。

 

削った後に更に拭き上げると、テカリや表面の汚れの大部分は取れています。私も実践しましたが、正直、使い込まれたEVAがここまできれいになるとは…。

アフター直伝の技、ぜひお試しください!

 

実釣前のセッティングにも注意!

ロッドの取り扱い方では、100%釣りを楽しむためにドラグの調整方法など、初心者の方はもちろん、ベテランの方にも改めて気を付けていただきたいポイントがあります。

それは、実釣以外でのロッドの取り扱いです。投げて、巻いて、魚を掛けるという行為よりも、意外に釣りをしていない時の方がロッドは危険な状況になっていることがあります。

 

注意すべき点

まず、ロッドの調子を見たり、ドラグ調整したりする時には、ロッドの角度には十分に注意してください。

購入してすぐの時は、テンションも上がり、ロッドを触りたくなりますよね!天井や床に押し当ててみたり、広い場所で軽く振ってみたり…中でも危険なのは自分で曲げてみる行為です。

一人で曲げようとした場合、ロッドの弾力を確かめようと人の腕の幅でグリップとブランクを持って曲げたりすればどうしても角度がつきすぎてしまいます。

またドラグセッティング時もラインとロッドの角度を考えながら、極力ロッドが鋭角に曲がりすぎないように注意してください。

ロッドの曲がりは全体に負荷がかかる通常のキャストやファイトならば強いですが、不自然に鋭角に曲げると一点に負荷が集中し、そうなると破損の確率が高くなりますので、要注意です。

ロッドの調子やドラグの確認方法については下記画像を参考にしてみてください。

 

個人的に、軽い気持ちでこれらのことを「やっちゃってたな…」と思い当たるフシがいくつもあり、この場をお借りして弊社アフター担当に謝罪したいと思います! 今後は気を付けます!

 

カーボンソリッドティップモデルの使用法について

さて、取り扱いということに関しまして、弊社ではイカメタル・ティップランエギングモデルでカーボンソリッドティップを採用しておりますが、そもそもカーボンソリッドとグラスソリッドの違いってなに? 取り扱いで注意することは? という質問もお受けします。

ざっくりですが、弊社のモデルにおけるそれぞれの特長についてまとめてみました。

●カーボン:かなり繊細な為衝撃に弱い。が、軽くて高感度で目感度も十分。さらにティップを見なくても手感度でアタリが取れる

●グラス:しなやかな素材で衝撃に強い。カーボンに比べると若干重くなってしまう。ティップの動きを見てアタリを取る目感度タイプ

カーボンソリッドティップは細く高感度なティップ特性を持たすことができる素材なので重宝しますが、難点は破損しやすい点です。通常のチューブラーティップのモデルでは問題ないような操作ミスも、カーボンソリッドティップでは簡単に破損に繋がります。

釣行中の破損は釣りの進行に支障をきたしてしまいますので、カーボンソリッドティップモデルの使用時にはくれぐれも注意してください。

 

もっと知りたい方はヤマガブランクス「ロッドの取説2021」へ!

今回紹介させていただいた内容は、ロッドのメンテナンスや取り扱い方のごく一部だけです。

他にも「抜けにくく、外しやすいロッドの繋ぎ方」など、ロッドメーカーとしてお伝えしたい情報は山ほどあります。

現在、ヤマガブランクスHPのスタッフブログにて、「ロッドの取説2021」と題したブログを公開中。これはメンテナンスや取り扱いの注意点、修理関連の情報に加え、お客様からのQ&Aなどをまとめた記事になっています。今回の内容も、その中から抜粋してお伝えしました。

 

ロッドの取説2021

「ロッドの取説2021」は、3つのパートに分かれています。

Part1メンテナンス編はコチラ

Part2 ロッドを守る基礎知識編はコチラ

Part3 Q&Aコーナーはコチラ

中には、弊社アフターサービス直伝の技を紹介していたりと、なかなか読み応えのある記事に仕上がっています。それぞれコチラをクリックすると各特集記事ページにいけるので、読んでみて実際にお試しいただければ…と思います。

 

最後に

ロッドメンテナンスをしっかりしてあげれば、大きな破損も未然に防ぐことができ、1本を長くお使いいただけます。

どんな魚も愛着のあるロッドで釣れば心に残りますよね。メモリアルフィッシュに出会うためにも、大事にお使いいただければ幸いです。

また、今回紹介させて頂いた方法はあくまで一方法ですので参考程度にしていただき、ご自身でされる場合は全て自己責任でお願いいたします。

個人では、できないこともあります。その場合は無理せず、小売店様より弊社アフターサービス係までお送りください。

 

ヤマガブランクス最新情報はこちらからチェック→「YB BASE 2021
実釣動画ほかスタッフさんによる製品紹介番組「YBBC」も随時配信中→YouTube チャンネル「YAMAGABlanks

ヤマガブランクス(YAMAGA Blanks)

釣竿製造の株式会社山鹿釣具のオリジナルブランドとして2008年に誕生したロッドメーカー「ヤマガブランクス」。より良い製品づくりを目指し、工場内で設計者と職人がコミュニケーションを取れるように、また多くのプロトロッドのテスト・改良をスピーディーに繰り返すために、ブランクの設計・巻きつけ・塗装・組み立て・出荷まで全てを国内自社工場で一貫生産し、その高品質なロッドに定評がある。

 

 

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