こんにちは!ガンクラフトモニター高久大介(たかく だいすけ)です!
ホームの霞ヶ浦は田植えの代掻きが落ち着き始め、各インレットや流入河川の釣りが楽しくなる季節がやって参りました!
そんなベストシーズンにも関わらず、諸事情によりなかなか釣りに行けておらず、近況を調べてもトーナメントでも釣れていない…。SNSでは「デスミガウラ」などの声が多く上がっております(笑)
そんな中で、この原稿を書かせていただくお題は「霞ヶ浦本湖限定でビッグベイトでバスを釣れ」という無茶振り。
釣れていないと言う情報があるだけで、まったくイチからの状態でエリア探し、水探し、タイミング探し…。結果的には、2日間釣行で52.5cm、50.5cm、45cm×2本を「鮎邪 JOINTED CLAW 178」「鮎邪 JOICRAWLER 178」「鮎邪 JOINTED CLAW 183 SHIFT」3つのルアーで釣ることができました。
これから初めて霞ヶ浦に行かれる方や、夏の釣りを苦手とされている方は、今回の釣行の様に情報がない状態でもキーとなるポイントさえ押さえていれば、しっかり釣ることができると思います。釣り方や攻めるポイント、夏バスを探す方法をご参考にしていただければ…と思います!
高久 大介(Takaku Daisuke) プロフィール
夏の攻めるべき場所は「水が動くポイント」
夏になると本湖の水温が上がり、涼しさを求めて流れや、流入河川に移動すると言われている様に、本湖で生きるバスも少しでも涼しく快適な場所を求めているはずです。
または 良い環境ではなくとも、風や雨などの流れを利用してエサを捕食していることが多々あることからも『水が動くポイント』はこれからの時期に効率良く釣って行くには欠かせないポイントです。
霞ヶ浦本湖の代表的な『水が動くポイント』は、主に水門や岬周り、風表になります。
『水が動くポイント』といえば。過去には雨の後エサが流れてくるインレットや水門だけを打って”50up祭り”だったことがあります。
釣りをしたポイントはたったの三ヵ所だけなのですが、半日で50UPが2桁という経験があります。ただただ3か所のポイントを周るだけ(笑)。ゲーム性でいうと面白味には欠ける釣りですが、魚の入れ替わり、人的プレッシャーの緩和が想像以上に早いことや、1時間前に釣った魚がまた釣れるということを経験できました。
インレットや水門は、余程悪い水が流れていない限りバスは必ずいるので、アプローチやルアーローテーション、タイミングを変えながら釣っていくと良い結果がついて来ると思います。
「水が動くポイント」は1年中効きますが、特に有効なのが夏場です。この季節気温が上がり水温が上がっていくので風や湖流が当たる岬周りは水が動いていないエリアに比べると適水温になりやすく、絶好のポイントになります。
農作業のために解放された水門。雨後の水門やインレット、湖流や風などの流れが当たる岬などはベイトが流されてきますので必ず狙うべきポイントです。今回魚を手にできたのもこれらのポイント。
水門や岬などの流れが効いている所であれば、6月前後から10月頃まで好釣果が期待できます。
具体的なシチュエーション
常に水が出ている水門、時間になると稼働する水門、雨が降ると濁りが出る水門など、一口に水門と言ってもその性質は様々。
水門を釣る場合、どこと繋がっているか、どこから来る水なのかをチェックすることが大切だと思います。
例えば、田んぼからの水は雨が降るとエビやミミズなどのエサが流れてきます。用水路であれば魚の往来があり、本湖が荒れた場合の避難場所ともなり得ます。また、山林からの水は栄養豊富、水温も安定しており沢山のベイトも寄り付きます。
それぞれの水門の特長を理解することにより、”雨が降った時に効く水門””暑い時に効く水門”と、状況に応じてポイント選択がしやすくなります。
岬は湖流が当たり、常に流れが発生している場所です。また風が当たることにより流れがヨレが出来たり、湖流の強弱が生まれます。
一般的に魚が集まり易いことからハイシーズンでは一級になりやすいポイントです。これらにプラスαでシェードや濁り、ストラクチャーなどの要素を絡めていくと、初場所だったり、短時間釣行であって結果が出やすくなります。
また、岬に対して左右で風当たりも湖流も違うので、真逆の釣りが展開しやすく潰しが効きやすいことも大きな特長です。
例えば、左からの風が強すぎたり流れの濁りが強すぎる場合、右側の風裏に逃げることもできますし、特に湖流や濁りの場合などは必ずそこにはヨレができるので、バスの好む絶好の釣りポイントとなります。
霞ヶ浦本湖は風の影響をとても受けやすいのが特長。上記の2つの要素に比べて地味なイメージがありますが、適度な風を受ける護岸や水門際などは風により水が動くことによって酸素量などが増えると言われ、魚の活性も上がり活発になる要因です。
僕が本湖で釣りをする際には、まず一番に風向きを気にします。遊泳力が弱い魚は風と波によって岸際に打ち寄せられてくるので、風表はバスの捕食ポイントになります。
風が強く波立ち過ぎる場合は、風上に移動するなどして魚が反応する荒れ具合を探すと良いと思います。
水が動くポイントでチェックすべきもう1つの要素
この時期、霞ヶ浦本湖の水の動くポイントにはエビやハク・20cm程のイナッコが多く見られます。
エビは水門周りや岸際の鉄板やアシ、ゴロタ場など。 ハクやイナッコは水門周りや岸から2m程の所を群れで泳いでいます。
ポイントによっては、エビ食い、ボラ食いと偏食しているバスも見られるので、ポイントのベイトを把握することによりルアーセレクトやアプローチが大きく変わって来ます。
僕がやっているジョインテッドクローの釣りではイナッコなどのベイトがマッチザベイトというイメージですが、エビがメインベイトであってもジョインテッドクローで釣ることが出来るので、釣り方はこのあとご紹介したいと思います。
水門やインレットの場合、流速にもよりますが基本的に浅い方が勝負が早いです。それ故、ルアーの着水音やルアーアクションの立ち上がりには特に気を使いたいところ。
先行者に魚を抜かれてしまっていれば次を待つしかありませんが、水が動いている箇所は魚の入れ替わりが早いと感じますので、1分でも10分でも時間が空けて入り直すと新しい魚が入り直していることが多いです。やる気のある魚に限っては特に入れ替わりが早く、これは岬周りでも同じことが言えます。
水深の深いポイントの場合はこれも流速や濁りの有無にもよりますが、基本的に深い水深(2M以深)ではバスがルアーに気付き難くなります。表層の方で待機している魚であれば上記の浅い魚と同じく勝負は早いですが、水深がある分、魚のストック量は増えますが、スイッチが入りにくい魚も多くなります。
その為、先行者がいても魚はストックされている場合が多く、ルアーに気が付かない魚を釣る為にルアーローテーションが必要になってきます。