先日配信したこちらの記事。
エギングマイスター「川上英佑」氏に伺った話を元に、ネオンブライトが開発されたキッカケや、開発時にこだわったポイント…などをお伝えしました。
今回はさらに踏み込んで、実釣に活かせる「Vol.2/実釣シーンでのメリット」をお届け。
カラーはどう使い分けるのか、実戦的なカラーローテは、効果的なシーズンや使い方は…。こちらもしっかりお伺いしております。
6色のカラーラインナップの秘密
マヅメ時に効果的なレッド、澄潮に効果的なブルー、そして濁り潮に効果的なグリーン…それぞれの発光色に意味を持つ「ネオンブライト」。
であれば、それぞれの発光色に2色ずつ設けられたカラーラインナップにも意味があるのではないか。そう考えるのは必然。
「発光色を活かすカラーラインナップ」と言うそれぞれのカラーについて、どんな意味があるのか、そしてその使い所を聞いてみました。
「ローライトに強い」とされる赤下地をまとったカラーの1つ「バトルグリーン」。
澄潮でローライトの状況で、ブラウンの赤テープやグリーンの赤テープが強いという経験、そして特に赤下地の愛好者が多いグリーンを合わせたカラー。
バトルグリーンというカラー名はエギ王シリーズで人気の「軍艦グリーン」を関連させたカラー名。もう太陽が沈む…という光がギリギリ届くようなタイミングや、光が届くか…というディープなどで、潮色に合わせ軍艦グリーンと併用しているとのこと。
ネオブラレッド、もう1つは「モンスターレッド」。
これはとにかく視認性が高く、サイトフィッシングに適しているというカラー。紫外線によって赤く光れば、ソリッドピンクやソリッドレッドのようにも使え、とくに大型のイカに効果があるとのこと。
また、その視認性の高さからシモリ際などのトレースラインを確認したりする際にも、このモンスターレッドが効果的という。
従来のケイムラをアップデートしたネオブラブルーの内の1色。澄んだ潮色でより遠くまで届くと言うブルーの下地に、あえてブルーを乗せた「ブルブルマンボー」。
川上さん的に澄潮時にはテッパンと言えるカラーで、特にブルーは渋い状況にも効果的なカラー。使用するポイントとしては、黒潮の海域などの深く青い潮色のときや、渋いと感じる時に入れるカラーなんだそう。
同じくブルー下地でもう1色。ブルーに視認性が高いホワイトを合わせた「パワフルブルー」。
ホワイトであることで、ボディ全体がブルーに強く発光。サイトでナチュラルに、かつ強いブルーの光でアピールできるカラー。目で見て位置を確認したいときなどに使用。また、砂地や白っぽい岩礁帯エリアでは背景に溶け込むためナチュラルにに誘えるカラーとのこと。
ケイムラが本来苦手とされる濁りの中でもしっかり目立つグリーンの下地にピンクを合わせたカラー。
少しオレンジかかったピンクに背中にはオレンジのスケールが入っているのが特長で、濁りの中でとくに視認性を高めているとのこと。
視認性を重視する川上さん的に、濁り潮のときにもっとも使用頻度が高いカラー。
グリーンの下地に濁り潮に馴染むグリーンカラーを採用、さらに背中にオレンジのスケールを配した「スパークオリーブ」。
濁り潮の中イカに見つけてもらいつつ…少しアピールは落としたい時に。一見、グリーン×グリーンと視認性のよくなさそうな組み合わせですが、川上さんによるとアクション時には背中のオレンジスケールが残像として残り、意外に視認性が良いという。
使い所としては、ディープなど目で見る必要がないポイント。とはいえ、ササ濁りなど濁りが薄い状況では十分視認性があるので、特にシャローの展開ではしっかりローテーションに組み込んでいくとのこと。
実戦的カラーローテ
夜に強い赤テープ、濁りに強い夜光、幅広く使える虹テープや金・銀テープなどがある中で、どう実戦的にネオブラを取り入れていくのか。
カラーをセレクトしていく上で、川上さんが一番重要だと考えるのが「現場でまず潮色をチェックすること」。つまり、潮色を見てしっかり状況に合ったエギのカラーをセレクトすること。
例えば、現場に着いて濁り潮の状況であれば、まずは実績の高い膨張色の金テープを使う。そして、テープ系のカラーでローテーションしていくんだそう。その中で「ケイムラ(蛍光発光)」は川上さんの中で、これまで厳しい状況を救ってきてくれたカラー。そのため、一通り試してから”抑え的”に使っているんだそう。
現場に着くと強烈な朝焼けで視界が真っ赤…そんなときはネオブラレッドからスタートするという例外もあるとか。
紫外線を受けることで発光するネオブラ。逆に紫外線を受けないと色のないクリアボディでもあるネオブラ。
現場で的確にレッド、ブルー、グリーンと判別するには、カラーパターンを完璧に覚えるか、UVライトを持ち込まない難しいんじゃないか…という意見も。
そこで、ボディ側面にあしらわれたテープの縁を下地の発光色に統一。ひと目でわかる仕様に。
ネオブラが効果的なシーズン
基本的にはケイムラと同じで通年使えるというのが川上さんの考え。
ただし。もっともよく機能するという技術的な側面で考えると、紫外線量が多くなる5月以降の夏がやはりもっともよく光る=アピールするので、使ってみるには良いんじゃないか…とのこと。
有効なアクションとは
これも特にネオブラだから…というわけではないそうですが、意識しているのは中層を釣ること。
理由は2つ。1つ目は光(紫外線)が強く届くのが表層~中層だから。
そしてもう1つは効率のいい手返し。これは時合のタイミングを逃さないため。毎投ごとにボトムを取っていると時間がかかりキャスト数が限られてしまう。30分ほどの時合もザラにあるわけで、ここぞというタイミングではボトムを取らず狙うのは表層~中層のみが多いんだとか。
期待のネオンブライトシリーズ。 まずは紫外線量の多い夏イカのタイミングで、その効果のほどを検証してみてはイカがでしょうか。
関連動画
出典:YouTubeチャンネル「YAMASHITA Maria」
出典:YouTubeチャンネル「YAMASHITA Maria」