今江克隆のルアーニュースクラブR「今江式テナガモード!? 増水時の釣り方の気付き〜トップ50霞ヶ浦水系戦レポート〜」の巻 第1058回
TOP50第3戦霞ヶ浦水系戦が閉幕した。
結果は、開幕戦に続いて優勝も狙える僅差の4位で決勝に進みながら、またしても表彰台を逃す6位フィニッシュ。
年間ランキングこそ3位に上昇したが、喜びよりも悔しさが勝った試合になった。
今試合の本戦詳細はルアーマガジンにて公開されるので、今週はプリプラから本戦戦略までに至った流れと「気付き」を解説しよう。
大増水と大減水!
新型コロナウイルス感染症対策特別ルールで、試合直前2週間が公式練習期間とされた今試合、自分は試合前10日間の日程で霞ヶ浦水系に入った。
昔から練習を欠かせないことが信条だが、近年の若手フルタイムプロの練習時間として10日間でも短い方に入るかもしれない。
しかし、往々にして試合本番に想定外の激変が起こるのもTOP50の昔からの特徴で、特に霞ヶ浦水系は気象条件の影響を極めて受けやすく、逆に長期練習が仇になることが多々ある難しいフィールドである。
今回もご多分に漏れず、練習10日間では1度も雨が降らなかったが、試合3日間は災害級の豪雨が続き、水位が一夜で40cm以上も増水……さらに一夜で30cm減水するまさに異常事態の中での開催となった。
しかしながら、10日間の練習の中で想定していた2つの「増水対応」の釣りが結果として奏功し、年初から最も厳しい大会になると噂された地獄の霞ヶ浦水系戦を上位で乗り切ることができた。
アフター回復の大型固体を狙う
練習開始序盤、水温は安定して26度を越え、そして例年にない減水が続いていたことから、アフター回復の大型固体を狙うには水通しのよい沖のハードボトムや浚渫、杭や垂直系マンメイド、もしくは流れも水深もある常陸利根川が鍵になると想定し、プラクティスを進めた。
過去最高に難しいといわれた今年の霞ヶ浦水系だったが、水深2m前後のボディウォーター絡みのハードボトムでは「IxI SHAD TX」でキロアップが連発し、マンメイド近くの隠れ杭では50cm絡みのスーパーキッカーが「フラシュリンプ」のノーシンカーリグで釣れるなど、このままさらに減水が進めば、自分の得意な攻めがさらに効いてくると、正直、期待を感じさせるものだった。
思わぬ情報が入ってきた!!