梅雨に入りローライトコンディションの日が割合が多くなってきた琵琶湖。
気温も安定し、湖面が穏やかな日が続くタイミングで最高に面白いのがトップウォーターゲームです!特にアフター回復系が占める割合が高くなってきた南湖では、このタイミングでエキサイティングなゲームが楽しめます。
狙うべきスポットのキーは…ズバリ「エビモ」。
近松 卓二 (Takuji Chikamatsu) プロフィール
風が吹けば桶屋が儲かる、エビモが育てば…
日照時間の長いこの時期、エビモは日照りが続けば日に日に成長し、2~3日もあれば〜30センチ程度はすぐに成長します。一気に伸びてたエビモが水面近くに至ると、「エビモの花」という5センチ程のツクシのような物が水面に顔を出します。
このエビモの花を目印にエビモの背が高い場所を目視で確認し、それを目印に狙いを絞ります。
水面まで伸びたエビモには、抱卵したエビはもちろん、水面に浮いた虫やプランクトンを捕食するために、アユや復活の兆しを見せているブルーギルなどのあらゆるベイトフィッシュが集まります。
そのため、バスたちも水面にまで伸びたエビモを転々と回遊していると考えられます。
エビモが生えるスポットの地質は基本的にハードボトムであることが多いので、南湖各所の地形変化がある場所やワンドなど、エリア自体は無数に存在します。その中で特にチェックすべきエビモスポットは、湖流の当たり方や水面付近のベイトの入り方などを観察して魚っ気(総合的な生命感)のあるスポットを絞り込みます。
近松的トップウォーターローテ
オススメのルアーは「スクラッチ」「ダッジ」「デカダッジ」。そして、近日発売予定のハイフロートテイルスピンミノー「SWITCHBAIT ANSWER」も大活躍しています。
エビモパッチなどの狭いスポットで使用頻度が高まるのが「スクラッチ」。
水面まで伸びたエビモパッチに対しタイトキャストした後、5秒程度ステイ。その後強めにロッドをあおってポッパーのように「ボコン!」とスプラッシュ+捕食サウンドを出し、再び~5秒程度ステイ。
スクラッチ特有の「魚の気を惹く着水音」でまず魚に気づかせ、その後のポッピングサウンドとスプラッシュでバスの心を鷲掴み、ステイの間で水面まで引き寄せるイメージ。意外なほど下層の魚までも引き寄せるパワーを持ったルアーなので、その魚を水面まで引っ張るだけの間を作ることが最もキモと言えます。ステイの時間を大切にしてください。
スクラッチはタダ巻きでも水面をウネウネとウェイキングするため、エビモのパッチを離れたら回収を兼ねてダメ押しのウェイキングで魚を誘うことができます。ウェイキングに切り替えてルアーにスピード変化が生まれた瞬間にスイッチが入りピックアップ寸前に猛ダッシュで突進してくるモンスターも多いので、これがまたエキサイティング!
スクラッチに出る魚はスクラッチを一発で仕留める覚悟でフルパワーで襲い掛かってくるので、最もエキサイティングなバイトを得られます。
湖面がベタ凪の時はリズミカルな連続トウィッチによるテーブルターンも有効。スクラッチは見た目とは裏腹にクイックでキレのあるターンを生み出します。そのボディ質量によってターン時にはしっかりと水を下方向に押すため、下層に定位するバスを焦らすことが可能。水面まで引っ張り出すことができます!
スクラッチは3/4oz.という自重がありロングキャストから高精度なキャストまで大変投げやすく、1つのルアーで多彩な誘いも演じることができる芸達者なルアーなのでメインルアーになっています!
スクラッチ同様にレイドジャパンの2021年注目の新製品「スウィッチベイト・アンサー」もこの釣りに効果てきめん。
アンサーはジャークによるダイブからの浮上&ステイが秀逸なルアー。ジョボボッ!というサウンドと共にスプラッシュをまき散らしダイブし、水中に泡の渦を引き込み魚にアピール。ボディサイズとシルエットは一般的な中型ルアーですが、一度使えばアンサーが生み出す泡の渦が水中の魚に対しかなりのアピールになっていることが理解できると思います。
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ダイブ後にゆっくりと浮上しながら高速回転するペラのキラメキがバスを誘惑。スクラッチでは水面を割りにくいような晴天無風水面ツルツルコンディションなどでも魚を絞り出す魔力を持っているのがアンサーです。
ダッヂとデカダッヂはスクラッチやアンサーとは異なり、明確なピンが絞れないような広範囲のエビモエリアを効率よく流すような場合に使用します。
リトリーブスピードは、ダッジがキリモミ回転しないギリギリのやや速めのスピードで巻いてあげると効率よく広範囲のウィードを攻略することが可能です!
一年で一番トップウォーターが活躍する時期が到来しました!それぞれキャラの立っているトップウォータールアーで最もエキサイティングな釣りを楽しんでください!
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