その手軽さが人気のSLJ(スーパーライトジギング)。
落として巻くだけで釣れる…と言われるように、たしかに釣れます。それも根魚や青物、イサキなど幅広い魚種が。
「”釣れた”んでしょ?」とは言わせない、特定の魚種を狙う方法ご存知ですか?
ターゲットの絞り方
「ある程度、魚絞って狙えますよ。」
そう話すのは、先日ロケでご一緒したエキスパート鳴瀬さん。潮の状況など、その日のコンディションにより左右はされますが、ある程度狙って釣っているそう。
…というのも。「幅広い魚種が狙える」というのはお伝えしている通り。
だからこそ、ボトムを好む根魚や、ボトム~中層を好む回遊魚、ベイトのスグ下に付く魚と、狙うレンジを絞り込めばある程度決まった魚が狙えるというわけ。
もちろん、相手は魚。何を考えているか釣り人側が想像するしかないし、イサキしか釣れないジグ…なんて、イサキに聞いてみないとできないでしょから、あくまでターゲットの行動を読んでその先にジグを送り込むというイメージ。
ラインの色を見たり、カウンター付きのリールを使用したり。一見カンタンそう…ではあるんですが、使用するのは30g~の軽いジグのため、潮の影響を受ける。さらには船をドテラで流しているならその影響も受ける。
つまり、思っている以上にラインが出るので、実際にどの層を泳いでいるかをイメージするのは難しいとのこと。
そこで、鳴瀬さんが実践されていたのはこんな方法。
中層を釣る方法(メインターゲット:イサキ)
奥が鳴瀬さんで、手前が「ほちこ」こと田上みずほさん。
船はドテラで流れていて、こちらの写真だと右から左に流れていっている状況。わかりますかね?鳴瀬さん、あえて潮上に向かって釣りをしていると。
まずは20mほどキャスト。キャストする理由は、船からジグに寄っていくためヒットゾーンが狭くなるから。
着水したらカウントダウンしてフォール、狙いたいレンジまで落とす。
いわく、1投目にボトムまで落とすのに何秒掛かるか…を数えておくのがポイントだそうな。例えば水深30mで20秒掛かるとすると、水深15mのレンジを釣りたい場合は10秒数えれば約15mという具合。
そして、ややゆったり目のワンピッチでフワフワさせるイメージでアクションを入力していくと、一定のレンジが狙えるという仕組み。
で、このとき鳴瀬さんはハイギアリールを使用。
ロッド:ソルティガ SLJ 64MLS-SMT リール:ルビアスエアリティLT3000-XH
アクションさせて、ラインにスラックが出た分スピーディに巻き取ることで、レンジキープがしやすいんだとか。もちろん、船が流れるのが早い・遅いで多少のズレはありますが、一定の層が狙えるため中層を好むイサキを狙うにはかなり効率的とのこと。
ちなみに、この釣り方で鳴瀬さんはイサキしか釣れたことがないんだとか。