今江克隆のルアーニュースクラブR「最新ギルパターン!梅雨〜初夏のギル喰いバスの釣り方を一挙紹介」の巻 第1056回
蒸し暑くて鬱陶しい梅雨の季節もあと少し。
今江的には梅雨が明ける前後にガゼン強くなると毎年感じているのが、「ギル(ブルーギル)パターン」。
「ギルパターン」というとスポーン期をイメージしやすいが、実は初夏こそ春とは一味違った様々なギルパターンが活きてくるシーズン。今週はそんな初夏ギルパターンを解説しよう。
初夏のギルパターン
まず、梅雨の後半~7月上旬に掛けて、各地で見られるのが湖のミステリーサークルこと、ギルネスト。
ギルスポーン(ブルーギルの産卵行動)は、湖によっても違うが、たいていはバスのアフター回復期と重なることが多い。
バスのスポーン期にはギルは大敵だが、逆に活動エリアがアフターのバスと被るギルのスポーンは、バスにとって最高の体力回復イージー食材になっていることは間違いない。
ただ、ここで注意しておきたいのは、ギルネストパターンだけがこの時期のギルパターンではないということ。
温暖化が顕著な近年、湖によっては5月末~6月上旬までにギルスポーンが完全に終わってしまう湖もある。
ゆえに、この時期からは「ギル稚魚パターン」や、最も群れで行動する「ギル1年魚パターン」も戦略の一つに組み込んでおくといいだろう。
とにかく初夏のバスはやたら「ギル喰い」が増えるので、春の「ギル排除」とは違ったギル型ルアーの使い方を心得ておきたい。
最も簡単なギル喰いバスパターンは?
まず、この梅雨時期後半に今江的に最も簡単にギル喰いバスを毎年仕留めているのが、毎度お馴染みの「ギルロイドベビー」、さらに「ギルロイドミニー」の「巻きギルパターン」である。
基本はグリグリ巻いて、立木や岩に当てたり、通過直後に数秒止めて自発的アクションで誘ったりするグリフワ巻きがメイン。
この釣り方は、ビッグベイトの使い方というよりはビッグシャロークランクに近く、従来のギル型ルアーのサイト的使い方に慣れている人ほど最初は馴染みにくいかもしれないが、本当に良く釣れる簡単な釣り方である。
釣れる理由は、ギル喰いバスが増えるのも理由の一つだが、今江的には「見えないフライ喰い」のバスが反応しやすいルアーだとも捉えている。
ゆえにバス?やギル?のフライが多い立木や浮きモノ周辺で特に効果があるのかもしれない。
フライ喰いのバスは、サイトで見つけると手強いことが多いが、バスがコチラに気が付いていないと最初のインパクトでギル型ルアーにとても果敢に反応してくる。
「バスロイドJr.トリプルダブル」のクランキングもこの時期激アツになるのも、フライ喰いを手数の多さで直撃できるからかもしれない。
雨の時期にめっぽう効く注目のギルパターンを紹介!