ワームの色をシビアに考えるタイミングが存在する!家邊克己が考える「アジングのワームカラー理論」
だんだん夏が近づいてきて、ボートアジングの季節がやってきました。
家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール
太平洋側と日本海側で異なる!ボートアジングのカラーセレクト
ボートアジングも色々な場所で乗らせていただいたこともあって、分かったことがあります。それは、太平洋側と日本海側では太平洋の方がワームセレクトがシビアだということ。
食う食わないが割とハッキリしていて、ワームによる釣果の違いが出てくるということです。これはあまり陸っぱりでは感じないことですが、沖だと結構感じます。
東京湾や大阪湾のように水色が透明感の少ない場合、当然ワームカラーが結構シビアになるのは分かりますが、太平洋側でシビアになるのはまず1つ、水深が関係しているように思われます。
太平洋側の代表的な地域に三重県がありますが、ここのボートアジングはかなり深い場所を釣ります。
60m平均で深いところだと80m以上でも釣るようですが、僕は深いと巻き上げるだけで大変なのでしたことがありませんが、水深が深いと水中に光が届きにくいので、見え方に差が出てきます。
ですので、ワームカラーにシビアになるのかもしれません。
ワームカラーのシビアさは太陽に影響されている?
そう考えるのは同じ太平洋側の宮崎県や和歌山県の場合、水深40m前後で釣りをしますが、それ程ワームカラーがシビアに感じないからです。
水色自体はどちらも黒潮の影響を受けるので、同じような水色なので恐らく水深のせいだと思われます。
対して日本海の場合はアジが多いというのもありますが、水深も30m前後と浅いのでそれ程シビアではないのかもしれません。
同じ日本海側でも新潟のように昼間釣る場合は後に説明しますが、ワームカラーは太陽に影響されるのか結構シビアになります。
このようにワームカラーは光量により、アジが見える見えないが出てくるようで、差が出てきてしまうことがあります。
モチロン、アジの状況にも左右されますが、それはアジの密度であったり産卵が絡んでいたりした場合は、また別の要因として存在するので対策は光量とは別になります。
デイゲームで使用するワームカラーについて
沖のデイアジングの場合、ワームだけではアジが止まらないので、常に群れを追っかけるように釣らないといけません。
ですので、余りしませんが新潟や東京湾ではデイでもやってもらえるボートがあります。
新潟の場合、ウィリーサビキと同船して瀬付きのアジを狙いますが、昼間のアジは足が早くて、その根にとどまることが少ないです。
直ぐに移動してしまうので、常にソナーで追いかけるような形で釣っていくわけです。
そうなると勝負は一瞬、いかにその時に目立つワームを使うかというのが重要になり、ラメの目立つカラーの「こうはく」をよく使うのですが、それ以外で効果があるのがケイムラです。
ケイムラについて
ケイムラは紫外線によって影響される素材ですが、近年紫外線カットのLEDの街灯が増えてきて、余りケイムラを使用する意味がなくなってきました。
ですが、新潟のようなシュチュエーションで昼間で目立たせないといけない場合だと太陽光の下で釣るので反応が良くなったりします。
「オクトパス」や「Jr.」の(だいだい)や「パフネーク」の(開運オレンジ)、「タープル」の(あかくらげ)、「プランクトン」の(うこん)などは、弊社のワームでケイムラが入っているアイテムですが、これが結構効果があります。
左:オクトパス(だいだい) 右:Jr.(だいだい)
パフネーク(開運オレンジ)
左:タープル(あかくらげ) 右:プランクトン(うこん)
対して東京湾の場合、僕はあまり乗り合いでは乗らなくて、弊社ボートインストラクターの高橋が操船するアングラースタッフを利用しています。
このボートの場合は、デイで釣る時にはアジのいる沖のポイントを操船しながら流していくのですが、水深が浅くて水色が富栄養化で濁っていることが多く、ワームカラーに対してはかなりシビアになります。
東京湾で有効なカラーは、「パフネーク」 (ともしび、ひまわり、あおりんご、こうはく)「キメラベイト」(たくあん、はなちらし、ともしび、こうはく)「オクトパス」(こもれび、こうはく、うみほたる)などですが、デイやマズメに強い(こうはく) は、多分デイを行うすべてのロケーションで通用するカラーだと思います。
パフネーク
キメラベイト
オクトパス
不意の外道にも対応!ベイトタックルを使用
ボートアジングをしていると結構色々な美味しい外道に遭遇します。
鯛やヒラメ、GTを含む青物類、イサキ、コチ、キス、メバル、カサゴ、ハタ類、オオニベ、シーバスなどなど。
これは僕が今まで釣った外道を羅列しましたが、どれも美味しく引きの強い魚達ですべてにおいて堪能させていただきました。
僕の使っているタックルですが、今はベイトロッドをメインに使っております。
それは手首を少し痛めているので、スピニングだと手首に負担が掛かって大きな魚とのやり取りの時に痛むので、ベイトロッドを使用しております。
ベイトリールはスピニングに比べるとドラグ性能が若干違うのでメインラインを「サーパス」(0.25号)を使用しております。
サーティフォー公式「サーパス」詳細ページはこちら
ARメソッドなので、リーダーは「ジョイントライン」(1.7号)を付け、そこに「Sタッチ」を通し、ジグヘッドは「ストリームヘッド」(0.3g)を基準に色々変えていきます。
ジョイントライン
サーティフォー公式「ジョイントライン」詳細ページはこちら
Sタッチ
サーティフォー公式「Sタッチ」詳細ページはこちら
ストリームヘッド
サーティフォー公式「ストリームヘッド」詳細ページはこちら
外道が掛かっても焦らず落ち着いたやり取りを心掛ける
この超繊細なウルトラライトタックルで50cm以上の大物外道とやり取りをするのですが、タックルバランスが取れていると意外と簡単に取り込むことができます。
一番重要なのはビビらないこと。ドラグが滑ってものすごい勢いで、スプールが逆転してラインが出ていきますが、その時には冷静にラインキャパを考えて止まるまでジッと我慢することです。
やりとりに関してはロッドの角度に注意することが重要で、ボートの場合は通常バーチカルにやり取りをするので、真下に魚がいることが多いのですが、青物などでしたら沖に走ります。
そうなるとロッドとラインの角度90°を維持するためにロッドが立ってきます。
上手くロッドをためる
そして前のブログでも説明しましたが、ロッドでためるという行為をボートの場合は特に上手くやることが重要です。
それが魚を早く弱らせることに繋がりますので、ライン強度を信じて走らせてはため、走らせてはためを何回も繰り返すことで魚が弱り、取り込みが容易になります。
そしてやりとりの最中に情報として重要なのがロッドをためている時に魚が首をふるかどうかを確認することです。
アジの場合は首を振ると言うことは、ジグヘッドが喉の奥に掛かっていることになりますが、タイなどは常にハリを外そうと頭を振ります。
歯の有る魚がいる海域の場合は、飲み込まれたらラインブレイク引き起こす可能性もあります。
ですから、引きの違いによる魚種の選別が出来るようになればその情報でやり取りの仕方を変えることができます。
もうウルトラライトタックルの場合、全てがギリギリのやり取りなので、少しのミスでラインが飛ぶので、やり取りの最中はハラハラしますが、それがスリル満点で堪らないのです。
是非、皆さんもそんなスリル満点のボートアジングに出かけてスリルを楽しんでください。
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