今やアジと並んでライトゲームの代表格であるメバル。冬のイメージが強い方もいるとは思うが、尺サイズの大型メバルを狙うには春から初夏が絶好のシーズンとなる(※細かいシーズンは地域により異なります)。
特にこの時期、デカいサイズが狙えるのが、富山湾を中心としたエリア。アベレージサイズはなんと25cm! 体高のある超ハイクオリティなメバルを狙って釣ることができるのだ。
その理由は、以前ご紹介したホタルイカパターンにある(詳しくは過去記事参照)。本来であれば、冬に産卵を終えたメバルは、春にかけてゆっくりと体力を回復させるのだが、富山湾はちょうど産卵後にホタルイカが接岸し、それをメインに捕食するため体力の回復が非常に早い。そのため、体高のあるブリンブリンなデカメバルへと成長するのだ。
そんな大型メバルを釣る場合、生半可なタックルでは到底キャッチ不可能。ヒットさせることができても、リールが巻けないほど強烈な突っ込みとメバル独特の力強いファイトで、藻化けやラインブレイクが多発してしまう。
富山のスゴ腕ロコアングラーである「ネイチャー齊藤」氏が使っているタックルは、メバルタックルとは思えないほど強靭なもの。
ロッドは、繊細さとパワー兼ね備えた「ヴィジョンブラッドレボリューション」、リールは2500番、ラインはPE0.8号にリーダー2号というもの。まるでシーバスタックルのようなセッティングだが、中にはこのタックルでも獲れないような大物も潜んでいるそうな。
齊藤氏が愛用するヴィジョンブラッドレボリューションは全4機種あり、実釣ではソリッドティップモデルの「VBR-782ST」とチューブラーモデルの「VBR-792TB」をリグに応じて使い分けていた。
ソリッドテュップモデルはジグヘッド単体やフロートリグに使用。チューブラーモデルはプラッギングで使用する。どちらもパワーのあるロッドなので、力のあるメバルを獲るには最適だ。
今回取材したタイミングは、惜しくもホタルイカパターンが通用しなかったが、それでも大型を含め春メバルを連発してくれた。齊藤氏いわく「富山のメバルはこんなもんじゃない」らしい。
シーズン終盤ではあるが、まだホタルイカパターンで狙うことができる富山湾のデカメバル。尺サイズを夢見るアングラーにはゼヒ足を運んでもらいたい。