今江克隆のルアーニュースクラブR「着水音でビッグバスを寄せる!ジャイアントベイト炸裂の池原ダム釣行」の巻 第1055回
ジャイアントベイトの着水音の秘密
テスト2日目、メインは「ジャバロンメガ350」を老体に鞭打って投げ続けたが、三原仕様のショートハンド(ハードワンジャークするため)8フィートの「ゴリラ」にABUビースト35lbフロロ70m、さらに35cm・450gの巨大ルアーは正直、昼前には肉体的限界を感じてしまった。

三原デザインの8フィートXXXHの「ゴリラ」と「ジャバロンメガ350」。もはや57歳のオサーンには半日投げ続けは無理でした……コイツは三原に任せます
一番苦労したのは、「レイジー9」ではかなりうまくだせるようになった、水面をムチで叩くような「反転しなり着水」が、自分の壊れた肘と手首ではほぼ不可能だったこと。
ジャイアントベイトを使っていて分かったことは、「ドッパン着水」はやはりバスを逃がしているということ。
詳しくはまた動画でも解説するが、腕、竿、ライン、そしてルアーの頭から尾が、ひと繋がりのムチのように水面を叩いた時にでる、独特の着水音が、非常に大きな集魚効果を発揮しているように感じる。
着水寸前の、最後の「引き手」がキモだ。
ともあれ、稀に「ジャバロンメガ350」をうまく着水させた時の集魚力は「レイジー9」をも凌ぐ、凄まじさも体感することができた。
これはやはり池原ダムか琵琶湖・湖北でしか体験できない経験だろう。
1年魚の群れを食うデカバスを仕留めるキモ!
減水ペースが1日1mにも及んだ2日目、昼過ぎに「このまま続けりゃ、こりゃボーズになるなぁ……」と半ば諦めていたが、岸際の流木溜まりで「ジャバロンメガ」に複数匹のチェイスが発生。
その下に戻っていったように見えたため、箸休めのつもりでこの時期今江的にはアフターからの必殺技「ベビーステルススイマー3DR・フルタングステン16gヘッド」を岸際流木の隙間から高速縦落とし〜この釣り方は、七色ダム、池原ダム、湯原湖のアフター~初秋の1年魚ハスや1年魚ウグイ喰いのデカバスに滅法効く、リアクション釣法だ〜。

初夏に群れるウグイの1年魚やハスの1年魚をメインに喰っているアフターのバスには、「ベビーステルススイマー」のカバー高速縦落としは抜群に効く!
「ベビーステルススイマー」が着底と直後に「ゴンっ!」という重々しいアタリ。
渾身のフッキングで流木溜まりから巻き上げるも見えた魚体は「なんや小さいな…」。そのまま無造作にブッコ抜いたのはボートに上げてビックリ、55cmはありそうなフロリダ系バス。
散々、ロクマルオーバーや35cmものデカいルアーを見てきたせいなのか、完全にバスの大きさを誤認してました…。
久々に「スーパースタリオンGT2RS」に20lbフロロという、まさにバカラック仕様のタックルセットにしていたため、55cmクラスが全然小さく思えてしまうという残念さ。

目がおかしくなっていて、45cmぐらいと思って無造作にブッコ抜いたら55cmクラスでビックリ。このサイズで満足できないのが、池原ダムの恐ろしいところでもある……

「ベビーステルススイマー」に16gのフルTGヘッド。できるだけ高速で縦に落として着底でリアクションバイトを獲る。TGヘッドが無い場合、10g前後の顎リグシンカー等を腹アイに追加装着しても威力に変わりはない
まぁ、55cmクラスを「小さいわ」と無造作にブッコ抜くなんて、世界的に見てもレイク・バカラックぐらいなもの。
改めて池原ダムという類稀なる大自然のビッグフィッシュリザーバーに、畏敬の念と、憧れの気持ちを抱いた2日間でした。
久々の池原ダムを満喫し、これで悔いなく、気持ちよく、来週から殺伐たる褐色の霞ヶ浦でのTOP50第2戦にモード変換して向かえます。