ネイティブトラウトのハイシーズンを迎えている初夏の季節。
この時期は水生昆虫も活発で、トラウトの活性が高くなる時期でもあります。
積極的にエサとなる魚を追い回すタイミングでもあるため、ルアーフィッシングをするうえで最も楽しいタイミングになります。
今回紹介するのは天龍のトラウトロッド「Rayz(レイズ)」。
2021年に3機種が新たに追加され、11機種のラインナップとなっています。
今回は2021年に追加された3機種をピックアップ!
新機種は本流・湖に対応したオールラウンドモデルでスピニング・ベイトそれぞれで1機種ずつ展開、ロングキャスト仕様のスピニングモデル1機種が登場となります!
本流・湖に対応したオールラウンドモデル
モデル | レングス ( m [ft]) |
ピース | アクション | ルアーウエイト (g) |
ナイロンライン (lb) |
PEライン (号) |
本体希望価格
(税抜き) |
RZ842B-MMH
(Silver Scale) ベイト |
2.54[8’4″] | 2 | レギュラー | MAX 25 | MAX 12 | MAX 1.0 | ¥59,500 |
RZ842S-MMH
(Silver Scale) スピニング |
2.54[8’4″] | 2 | レギュラー | MAX 25 | MAX 12 | MAX 1.0 | ¥55,500 |
この2機種のコンセプトは本流域と湖で幅広く使えることを考えたオールラウンダーモデル。
サクラマスをはじめ大型のトラウト向けに様々なフィールドで使用できる性能となっています。
サブネームのSilverScale(シルバースケイル)とは〝銀の鱗〟という意味で、遡上魚や回遊性の強い鱒族をターゲットにしたことから名付けています。
ベイトとスピニング両方で展開され、数値上のスペックはほぼ同じものになります。
近年のベイトリールの進化に伴い、ネイティブトラウトでも活躍するシーンが増えてきています。
ベイトリールのメリットは手返しの良さとキャスト精度、太いラインでの使用が容易、パワーファイトができるなど多数あげられます。
特に本流や湖など大物が狙えるフィールドではベイトリールのパワーが活躍し、流れ込みをピンポイントで狙うキャスティング精度などにも重宝するスペックとなっています。
一方のスピニングモデルのRZ842S-MMH (Silver Scale)もナイロンとPEラインの両用と、安定したキャスト性能を求めたガイド設定が特徴のモデル。
同じく新機種で登場するRZ912S-Hと比較しても、RZ842S-MMHの方がガイド設定を大きくしてあります。
ティップからベリー部にかけてのガイド(リング径)を大きくすることでナイロンラインを使って釣りをしても扱いやすいように工夫がされています。
一般的にスピニングでの太いラインはトラブルが多いといわれがちですが、このRZ842S-MMH (Silver Scale)に関しては例外のモデル!
扱いやすさはもちろん、遠投性能にも優れたモデルとなっています!
どちらのロッドも共通のブランクを採用しています。
とはいえ、リールの形状で個性も変化し、特にスピニングタイプは、ベイトに比べガイド数が少なく軽量になることからより繊細な操作に長けており、少しフィネス寄りなテイストになっています。
逆にベイトタイプは、太いライン(モノフィラ8ポンド以上)でも扱い易く、ガイドが多いのでガッシリしたりパワフルな印象のロッドに仕上がっています。
どちらのロッドも7~9cmのミノープラグ全般から、10~18g程のスプーンに対応と表記しているのですが、若干リールによって変化があります。
RZ842S-MMH(スピニング)の場合ではミノープラグ7~9cm(6~15g)・スプーン 7~18g。
RZ842B-MMH(ベイト)の場合ではミノープラグ7~9cm(8~15g)・スプーン 10~21gとなっています。
両機種とも25gのスプーンまではフルキャスト可能なスペックに仕上げてあり、プラグ類ではバイブレーションの20g程度が扱いやすい上限位となっています。
リールによって使用感が変わるため、ベイトの方がやや重めのルアーまで対応が可能です!
開発の経緯や詳細は天龍公式のスタッフブログにて公開されています。
天龍スタッフブログ詳細ページはこちら
モデル | レングス ( m [ft]) |
ピース | アクション | ルアーウエイト (g) |
ナイロンライン (lb) |
PEライン (号) |
本体希望価格
(税抜き) |
RZ912S-H | 2.77[9’1″] | 2 | レギュラー | MAX 30 | MAX 16 | MAX 1.2 | ¥58,500 |
このRZ912S-H(Silver Scale)は大河川の本流域や湖など、遠投を必要とするフィールドに向けたロングモデル。
旧モデルのレイズ(RZ87H)がベースとなって開発されたロッドです。
旧モデルの中でも、特に人気の高かったRZ87H。人気の理由は『飛距離』と『操作性』の両立でした。
今回のRZ912S-Hの開発にあたりだされた提案が「もっと飛距離を稼げるロッド」という内容でした。
長くするだけでは操作性に欠け、操作性を重視しすぎると飛距離が下がる相反する要素のバラン巣を突き詰めたのがこのRZ912S-H(Silver Scale)になります。
単純に長くなった訳ではなく、バット部の強化に加え、カーボンの弾性率やパターンを変えることで旧モデルRZ87Hの飛距離と操作性のバランスを超える仕上がりとなっています。
タックルバランスも考慮して、ラインは0.8号がオススメとなっています。
ラインが細すぎても、ルアーが重すぎても遠投性能を十分に引き出せないため適切なバランスになるよう設計しています。
ルアーも出番の多い7~9cmクラスのミノープラグにも対応し、10~20g程のスプーンやバイブレーションも扱いやすい範囲となっています。
ガイドはハイフットのKガイド(チタンフレーム、SiC)を採用。
ハイフットにすることで、放出されるラインをスムースに通し抵抗を軽減させる効果があるほか、トップに向かって急激に小口径のリングにすることで軽量化と高感度化を狙ったセッティングになっています。
各パーツともに遠投性のをより引き出よう工夫がされており、旧モデルRZ87Hの良いところを引き継いだ仕上がりになっています。
開発の経緯や詳細は天龍公式のスタッフブログにて公開されています。
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