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【0.5lb.刻みの奥深き世界】JB TOP50高山陽太郎の釣果に直結するラインセレクトあれこれ

寄稿:高山 陽太郎
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春のバス釣り特集2021

ルアーニュースをご覧の皆様こんにちは。

サンラインバステスターの高山陽太郎です。

トーナメントを始め、普段の釣りでも私が「釣果に直結する」と考えているのがラインセレクト。今回は私なりの「ラインの使い分け」について解説させていただきます。

高山 陽太郎(Takayama Youtarou) プロフィール

JBTOP50参戦中のプロアングラー。 千葉市にあるルアーショップ【フィッシングガレージブラック】の店頭に立つ傍ら、亀山ダム・片倉ダムでのフィッシングガイドも行っている。 千葉県在住。

 

なぜラインが重要なのか

さて、皆さんの中で釣り糸(ライン)に対するイメージはどんなものでしょうか?

私は、バスフィッシング以外にも過去に様々な魚種の釣りを経験してきましたが、特にバスフィッシングは釣りの対象となる魚種の中でも非常に多くの素材と号数を使い分ける釣りであると思います。

それは、ブラックバスという魚が生息する環境がアシやブッシュのようなカバーにいることがあれば、時には水深10m以上の深場にもいる事もある。また、捕食するベイトも小型の昆虫から自らと同じくらいの大きさのベイトフィッシュを食べることもあり、それをイミテートするルアーも様々な形状をしたものが存在、それらを操る為のツールとしてラインは非常に重要な役割を担っています。

ルアーのアクションを最大限に活かしバスにとって魅力的なアクションを引き出す方法として、時にはルアーそのもののポテンシャルよりもラインセレクトが重要な事もあるほど

また、せっかく掛けたバスもラインセレクトが誤っていると、ラインブレイクを起こしキャッチに至らないこともあるので、きちんとしたラインの使い分けを行うことでキャッチできるバスが多くなる。つまり、釣果に直結すると考えています。

バスフィッシングの奥深きラインセレクトの世界。今回は、それを少しでも皆さんに知って頂けたらと思います。

 

トーナメントシーンでのラインの考え方

私の主戦場であるトーナメントの場面ではラインセレクトに様々な考えがあります。

パッとイメージが湧くのはトーナメント=ハイプレッシャーというイメージから、ライトリグを操る為の細い番手を使うのがトーナメンターというイメージを持つ方も少なくないかもしれません。ところが、必ずしも細ければよいという訳ではなく適材適所のラインセレクトを私は心掛けています。

例えば「カバーを撃つ」と一言で言っても、カバーの濃さや種類はフィールドによって異なります。私の出場するJBTOP50シリーズは全国各地のフィールドを回ります。アシや杭とそれほど密度は濃くないカバーが多い霞ヶ浦、立木やフローティングカバーが多い七色ダム、釣れたらキッカー級が飛び出すウイードやブッシュを撃つ事が多い桧原湖等々。

トーナメント前のプラクティス時には、これらのストラクチャーに合わせたベストなセッティングを探すという作業を行っていきます。

トーナメントのプラクティス中のヒトコマ バスの居場所を探るのはもちろんタックルバランス探しの時間でもある

試合時には、一投でも多くキャストを続け、バスを1匹でも多くキャッチしたいトーナメントにおいてベストなタックルセッティングを見つけ、トラブルを減らす事でより快適に釣りの動作をトーナメント中に続けられるよう、魚を釣るだけではなく複数種類のタックルセットを持ち込み実際にキャストしてみるという「釣り」というより「作業」に近い地味な事をやっているのがトーナメンターです。

これは、きっと私以外の選手も実践している事ではないかと思います。

 

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