今江克隆のルアーニュースクラブR「ウワサの超最新エレキをインプレ!モーターガイド・ツアープロ」の巻 第1051回
マウントは?
次に「モーターガイド」を使ううえで一番気にしたのが、旧ツアー時代に悩まされたマウントのガタによる操作時のカタカタ音と、やはりなんといっても109lbクラスでは個人製作の特注ダンパーを装備しなければ嫌になるほどツラい昇降時の重さである。
この部分に関しては長期間使っていないのでカタカタ音はまだ判断できないが、特許機構の「ブルドック・ラッチ」、インナーシャフトに生涯保障付きの「360°ブレイクアウトマウント」を大々的に広報しているところを見ると、相当な自信があるのだろう。
初見の使用感では今まで体重をかけて毎回腕の筋が延びそうになって上げていた同クラスエレキとは天と地ほどの差を実感できた。
もはや女性でも利き手でない片手で上げ下ろしできるレベルの軽快さである。
万が一、リフト時に紐(ワイヤー)が切れてもデッキ後方に転んでしまう危険性もなく、紐が切れても楽々とワンタッチで上げられる「ブルドッグ・ラッチ」は特許だけはあるなぁと感じた。
この2つの機構は、クイックなラン&ガンを好むアングラーには最強の武器となるだろう。
「ブレイクアウトマウント」も、シャローに突っ込み過ぎで「エレキのシャフトを曲げさせたら日本一の実績(谷山商事談)」をもつ今江的には最も嬉しい機構である。
スポットロック性能は?
では、肝心のスポットロック性能はどうか?
これに関してモーターガイドは「Pinpoint®GPSアンカーリング」と命名し、競合他社の3倍の精度と謳っている。
実際に試した感覚では、この広告はあながち誇大広告ではないと思う。
全エレキメーカーの精度は体験していないので断定はできないが、自分が試した感覚ではヘッドを中心に直径2m以上の誤差はでない程の高精度を実感できた。
少なくとも現在使っているスポットロック付き他社エレキとはあきらかな精度差があるといえるだろう。
また、位置を把握してからは急激な位置修正動作が秀逸で、極めて静かで穏やかな動作になっている。
これも競合他社ではバスボートでも位置修正時にエレキが急激に動き、不意をつかれてヒヤッとすることが結構あるが、「ツアープロ」は急激な動作を制御し、落水などの危険性も軽減されていると感じた。
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