ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

ライトロックのベストシーズン到来!最適なタックルとは?

連載:トモ清水「ガッ釣りソルト」
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

隔週連載「トモ清水のガッ釣りソルト」
第139回『ライトロック、ベストシーズン到来!最適なタックルとは?』

こんにちは、トモ清水です。暦の上では、もうすっかり夏です。
みなさんは、夏といえば、どんな釣りに出掛けますか?
夏は海水温も上昇し、実に様々な魚たちが元気になる季節。私自身、色々オススメしたい釣りはたくさんあるのですが、やはり夏といえばライトロックがオススメ。

ライトロックは全国各地どこでも手軽に行える釣り。
というわけで、少し前に、プライベートで実家の石川県にライトロックに行ってきましたので、その実釣の様子もあわせて、ご紹介していきたいと思います。

季節はもう夏です

 

 今回は私の実家、石川県へ

 

そもそもライトロックとは?

まず「ライトロックゲーム」ですが、30cm未満の根魚でも十分楽しめるスタイル!
具体的なターゲット魚種としては、身近なカサゴをはじめ、ムラソイ、クロソイ、タケノコメバル、キジハタ、アカハタ、オオモンハタなど、どれも非常に人気の高い魚種になります。

そして上記した30cm未満の根魚たちを狙う場合、ロックフィッシュ専用のガチロッドやバスロッドだと少しオーバースペックになりがち…バットが硬過ぎて小さい魚だと一瞬で飛んできてしまいます。

かといってスピニングタックルだとテトラの穴撃ちや藻場を攻めるのには「根掛かりしたらヤダな」と少し億劫だし、手返し良く攻めづらい。

そんな時にぴったりなのが、まさに「ベイトフィネス」スタイルなのです。

ライトロックゲームは、30cm未満の根魚がターゲット。40cm以上はハードロックになってきます

 

今が最盛期のタケノコメバル

さて、今回は実家の石川県に5月上旬にタケノコメバルを狙いに行ってきましたので、このタケノコメバルに少しフォーカスしてお話したいと思います。

正式名称「タケノコメバル」、別名「ベッコウゾイ」

「タケノコメバル」は正式名称で、別名「ベッコウゾイ」。名前の由来は、「筍(タケノコ)の獲れるシーズンに美味になるから」や「筍の皮の柄に似ているから」と諸説ありますが、別名ベッコウゾイは「べっ甲」の色からきています。

模様もさることながら、各ヒレも発達した遊泳力のある魚で、非常にカッコイイ魚です。
見た目の通りよく引く魚で、30cmも満たない魚でもベイトフィネスロッドをバットからブチ曲げてくれます。下へ潜ろうとするトルクフルな引きは、アングラーを魅了し続けています。

こちらがタケノコメバル

 

タケノコメバルは、実は北海道から長崎まで全国各地に意外に身近なところに生息しています

「タケノコメバルって、ドコで釣れるの?極一部のエリアだけでしょ?」と思われがちですが、実は北海道から長崎まで全国各地に意外にも身近なところにいます。

有名なのは宮城や岩手の東北エリアで、50cmオーバーのベッコウゾイが狙えるのが特徴です。

そして東北のビッグサイズこそ出ないですが、数が多く良く釣れるエリアで有名なのは、太平洋側の愛知県沿岸の知多半島。
実際、以前、行ったSWベイトフィネスの講習会でも30cmを超える良型のタケノコメバルが釣れていました。あと三重や瀬戸内も良く釣れます。

そして私の地元、石川県だと能登が有名です。
七尾湾という入り組んだ湾には藻場が多く、多くの魚をストックしています。
また隣の県、富山では藻魚(モウオ)と呼ばれるほど、ホンダワラなど海藻を非常に好む魚で、狙うポイントも必然的にそういった藻場を狙うことになります。

タケノコメバルは、実は年中狙えるターゲット

タケノコメバルの釣れるシーズンですが、実は年中狙えます。
産卵期は12~1月あたりで、産卵のためにシャローに差してきます。

自分の狙い方、好きなスタイルは、タケノコメバルがいそうなポイントだけ効率良くベイトフィネスで撃っていく釣りです。

あまり遠投して面で探ってくる狙い方は自分はあまりやりません。どちらかというと、面で探って「釣れちゃった」という感より、狙い定めたポイントで「狙って釣った!」感が好きで、比較的、自分が接近戦が多いのも、そういった理由です。

 

ライトロックに最適なタックルはズバリ「ベイトフィネス」

さてライトロックに最適なタックルですが、最初に結論を言いますが、ズバリ「ベイトフィネス」です。
では、なぜベイトフィネスタックルが最適なのか説明していきます。

タケノコメバル、キジハタなど根魚は、藻に付いてるエビや小魚を食べていることが多く、落ちていくモノに強い反応を示します。

なので、ていねいにルアーをフォールでしっかり見せるのがキモになってきます。
例えば重いシンカーで反応がない場合はワンサイズ、リグを軽くするとかの工夫が必要です。

 

実際にタケノコメバルが吐いたベイトフィッシュ。エビやカニ、小魚を吐くケースがほとんど

根魚は、着いているポイントがある程度限られているため、着いていそうなポイントだけ手返しよく、キャスト回数が稼げるベイトフィネスのタックルがまさにピッタリなのです。

タフな時や魚が小さくても、ベイトフィネスは軽いシンカーを扱いやすいので、食わせる戦闘力はかなりの武器です。よって軽いリグを丁寧に扱いやすいベイトフィネスが最適ということが言えます。

またガチの強いロックフィッシュ専用ロッドやバスロッドだと、30cm未満の魚に対してオーバースペック。冒頭で述べた通り、フッキングした後、アっという間に魚が飛んできます。

ただ獲るという目的ならそれでも良いのですが、釣りは遊びという観点から考えると、30cm未満の魚でも、しっかり竿が曲がって楽しめるソルトのベイトフィネス用のロッドが最適だと言えます。

ただラインは絶対に太いラインがオススメ!!

こういったテトラ際をタイトに狙っていきます。そのためにも太いラインが必要になってきます。

下の写真のリーダーを見ると、ラインがテトラなどに擦れてギザギザになっているのが分かりますか?

写真では16Lbを使っていますが、細いラインだと魚がたとえ小さくても簡単に切れますので、必ず太いラインを使用しましょう。

もちろんヘビー過ぎるカバーや、魚が大きいポイントでは、ロックスイーパーのロッドのような専用の強めのタックルが必要です。

ただライトカバー、もしくは魚のサイズが30cm未満といった場合のオススメとしては、ガチロッドではなくSWベイトフィネスのロッドを使いましょう。

具体的にはコスパに優れたソルティースタイルのベイトフィネスロッドロキサーニBF8の組み合わせでお気軽に楽しむも良し!
またハイエンドの超高感度、超軽量のEradicatorシリーズで本格的に魚を狙うのも良し! ぜひフィールドにスピニングタックルに、ベイトフィネスタックルをプラスして、メバルやアジ、ガシラやタケノコメバル狙いと、これからの時期、最も熱いライトゲームをぜひ楽しんでくださいね!

Salty Style Baitfinesse Custom(ソルティースタイル ベイトフィネスカスタム)

■コスパ重視のソルティースタイルのベイトフィネスの製品ページはこちら

製品名 継数 全長(ft/cm) 仕舞 自重 先径/元径 ルアー ライン(lb) パワー テーパー 製法 使用材料 本体価格
STBC-6102ULT-KR 2 6’10″/2.08 107cm 104g 1.1/10.4mm 1.5-10g 5~12Lb UL ファースト チューブラ カーボン97%,グラス3% ¥16,500
STBC-702ULS-KR 2 7’0″/2.13 110cm 104g 0.8/11.1mm 1.5-12g 5~10Lb UL ファースト ソリッドティップ カーボン84%,グラス16% ¥16,500
STBC-732MLS-KR 2 7’3″/2.21 113.5cm 106g 1.0/11.5mm 2-18g 6~14Lb ML ファースト ソリッドティップ カーボン97%,グラス3% ¥17,000
STBC-792LT-KR 2 7’9″/2.36 121cm 114g 1.0/11.8mm 2-18g 6~12Lb L ファースト チューブラ カーボン89%,グラス11% ¥17,000

 

Eradicator Baitfinesse (エラディケーター ベイトフィネス)

■ハイエンドシリーズ、エラディケーターベイトフィネスの製品ページはこちら

製品名 継数 全長(ft/cm) 仕舞 自重 先径(mm) ルアー(g) PEライン(号) パワー テーパー 製法 使用材料 本体価格
EBTC-610LT 2 6’10″/208.3 106.9cm 71g 1.25 5月15日 0.5~1.2 L レギュラーファースト TAF カーボン100% ¥39,000
EBTC-70LT-ST 2 7’0″/213.4 109.4cm 69g 1.2 2月18日 0.5~1.2 L スロー TAF カーボン100% ¥40,000
EBTC-74MLS 2 7’4″/223.5 114.5cm 75g 1 5月20日 0.5~1.5 ML ファースト TAF カーボン100% ¥41,000
EBTC-79LT 2 7’9″/236.2 120.8cm 78g 1.2 5月15日 0.5~1.2 L レギュラーファースト TAF カーボン100% ¥41,000
EBTC-55ULT-ST 2 5’5″/165 85.3cm 62g 1.18 8月12日 0.5~1.0 UL スロー TAF カーボン100% ¥38,000
EBTC-66ULT-ST 2 6’6″/198 101.8cm 66g 1.24 8月14日 0.5~1.0 UL スロー TAF カーボン100% ¥39,000
EBTC-77ULT-ST 2 7’7″/231 118.3cm 73g 1.3 8月14日 0.5~1.0 UL スロー TAF カーボン100% ¥40,000
EBTC-704LT-MB 4 7’0″/213 57.3cm 84g 1.3 5月15日 0.5~1.2 L レギュラーファースト TAF カーボン100% ¥40,000
EBTC-710MLT+PF 2 7’10″/239 122.1cm 82g 1.4 2月24日 0.8~1.5 ML ファースト TAF カーボン100% ¥42,000

 

ライトロック、ルアーニュースさんの実釣動画はこちら

 

 

 

 

ライトロック・ベイトフィネスタックル! 私の愛用セッティングを紹介

■トモ清水使用ベイトフィネスタックル(お手軽派)

ロッド:Abu Garcia SaltyStyle Baitfinesse STBC-732MLS-KR
リール:Abu Garcia ロキサーニBF8
ライン:バニッシュレボリューション10lb
リグ:バブルスピア2.2インチチェックメイト3.5g、5gスイベルシンカー5g、7g(フリリグ)

■トモ清水使用ベイトフィネスタックル(本格派)

ロッド:Abu Garcia Eradicator Baitfinesse EBTC-74MLS、もしくはEBTC-710MLT-PF “パワーフィネス”
リール:Abu Garcia REVO ULTRACAST BF8(レボ ウルトラキャスト BF8)
ライン:Super FireLineカラード  1.0号 (ウルトラキャストでもOK)
ショックリーダー:バニッシュレボリューション14Lb
リグ:バブルスピア2.2インチスイベルシンカー5g、7g(フリリグ)、リーダーレスダウンショット5g、ダート系ジグヘッド5g、テキサスリグ3.5~7g

 

ライトロックにオススメワームはバブルスピア2.2inch

もはやライトロックに定番のバブルスピア2.2インチ! エビやカニをイメージして動かすのがキモ。
30cm未満の小さい魚でも一口サイズのボリュームがキモ。

バブルスピアをガッポリと。この一口サイズが釣れる理由の一つ

バブルスピアは何種類かのカラーを揃えよう

バークレイのスイベルシンカーを使ったフリリグが一番のオススメ!
ワームがフリーなので、魚が違和感なくバイト、フッキングします!

ラインのセッティングは?

メインラインはPE0.8号以上、リーダーもしくはフロロカーボンライン単線で使う場合は、10Lb以上がオススメです

Super FireLineカラード  バニッシュレボリューション14Lb

 

ライトロックを将来ずっと楽しむためのお願い

最後に私からのお願いになります。根魚は、釣り人がキープしただけフィールドからいなくなる魚ですので、極力、必要以上はキープしないように心掛けましょう。

根魚は生命力が強い魚です。
リリースしてあげれば生存率が非常に高いので、将来このゲームを楽しみ続けるためにもリリースをぜひお願いします。!

 

これからキジハタも楽しくなる季節です

トモ清水でした! See you next time!

 

WEB連載 トモ清水「ガッ釣りソルト」」は隔週  日曜日 配信!
過去の記事もぜひチェック!

過去の連載記事はこちらから、チェックいただければ幸いです!

トモ清水「ガッ釣りソルト」

 

 

釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」