ライトロックのベストシーズン到来!最適なタックルとは?
隔週連載「トモ清水のガッ釣りソルト」
第139回『ライトロック、ベストシーズン到来!最適なタックルとは?』
こんにちは、トモ清水です。暦の上では、もうすっかり夏です。
みなさんは、夏といえば、どんな釣りに出掛けますか?
夏は海水温も上昇し、実に様々な魚たちが元気になる季節。私自身、色々オススメしたい釣りはたくさんあるのですが、やはり夏といえばライトロックがオススメ。
ライトロックは全国各地どこでも手軽に行える釣り。
というわけで、少し前に、プライベートで実家の石川県にライトロックに行ってきましたので、その実釣の様子もあわせて、ご紹介していきたいと思います。
そもそもライトロックとは?
まず「ライトロックゲーム」ですが、30cm未満の根魚でも十分楽しめるスタイル!
具体的なターゲット魚種としては、身近なカサゴをはじめ、ムラソイ、クロソイ、タケノコメバル、キジハタ、アカハタ、オオモンハタなど、どれも非常に人気の高い魚種になります。
そして上記した30cm未満の根魚たちを狙う場合、ロックフィッシュ専用のガチロッドやバスロッドだと少しオーバースペックになりがち…バットが硬過ぎて小さい魚だと一瞬で飛んできてしまいます。
かといってスピニングタックルだとテトラの穴撃ちや藻場を攻めるのには「根掛かりしたらヤダな」と少し億劫だし、手返し良く攻めづらい。
そんな時にぴったりなのが、まさに「ベイトフィネス」スタイルなのです。
今が最盛期のタケノコメバル
さて、今回は実家の石川県に5月上旬にタケノコメバルを狙いに行ってきましたので、このタケノコメバルに少しフォーカスしてお話したいと思います。
「タケノコメバル」は正式名称で、別名「ベッコウゾイ」。名前の由来は、「筍(タケノコ)の獲れるシーズンに美味になるから」や「筍の皮の柄に似ているから」と諸説ありますが、別名ベッコウゾイは「べっ甲」の色からきています。
模様もさることながら、各ヒレも発達した遊泳力のある魚で、非常にカッコイイ魚です。
見た目の通りよく引く魚で、30cmも満たない魚でもベイトフィネスロッドをバットからブチ曲げてくれます。下へ潜ろうとするトルクフルな引きは、アングラーを魅了し続けています。
タケノコメバルは、実は北海道から長崎まで全国各地に意外に身近なところに生息しています
「タケノコメバルって、ドコで釣れるの?極一部のエリアだけでしょ?」と思われがちですが、実は北海道から長崎まで全国各地に意外にも身近なところにいます。
有名なのは宮城や岩手の東北エリアで、50cmオーバーのベッコウゾイが狙えるのが特徴です。
そして東北のビッグサイズこそ出ないですが、数が多く良く釣れるエリアで有名なのは、太平洋側の愛知県沿岸の知多半島。
実際、以前、行ったSWベイトフィネスの講習会でも30cmを超える良型のタケノコメバルが釣れていました。あと三重や瀬戸内も良く釣れます。
そして私の地元、石川県だと能登が有名です。
七尾湾という入り組んだ湾には藻場が多く、多くの魚をストックしています。
また隣の県、富山では藻魚(モウオ)と呼ばれるほど、ホンダワラなど海藻を非常に好む魚で、狙うポイントも必然的にそういった藻場を狙うことになります。
タケノコメバルは、実は年中狙えるターゲット
タケノコメバルの釣れるシーズンですが、実は年中狙えます。
産卵期は12~1月あたりで、産卵のためにシャローに差してきます。
自分の狙い方、好きなスタイルは、タケノコメバルがいそうなポイントだけ効率良くベイトフィネスで撃っていく釣りです。
あまり遠投して面で探ってくる狙い方は自分はあまりやりません。どちらかというと、面で探って「釣れちゃった」という感より、狙い定めたポイントで「狙って釣った!」感が好きで、比較的、自分が接近戦が多いのも、そういった理由です。
ライトロックに最適なタックルはズバリ「ベイトフィネス」
さてライトロックに最適なタックルですが、最初に結論を言いますが、ズバリ「ベイトフィネス」です。
では、なぜベイトフィネスタックルが最適なのか説明していきます。
タケノコメバル、キジハタなど根魚は、藻に付いてるエビや小魚を食べていることが多く、落ちていくモノに強い反応を示します。
なので、ていねいにルアーをフォールでしっかり見せるのがキモになってきます。
例えば重いシンカーで反応がない場合はワンサイズ、リグを軽くするとかの工夫が必要です。
根魚は、着いているポイントがある程度限られているため、着いていそうなポイントだけ手返しよく、キャスト回数が稼げるベイトフィネスのタックルがまさにピッタリなのです。
タフな時や魚が小さくても、ベイトフィネスは軽いシンカーを扱いやすいので、食わせる戦闘力はかなりの武器です。よって軽いリグを丁寧に扱いやすいベイトフィネスが最適ということが言えます。
またガチの強いロックフィッシュ専用ロッドやバスロッドだと、30cm未満の魚に対してオーバースペック。冒頭で述べた通り、フッキングした後、アっという間に魚が飛んできます。
ただ獲るという目的ならそれでも良いのですが、釣りは遊びという観点から考えると、30cm未満の魚でも、しっかり竿が曲がって楽しめるソルトのベイトフィネス用のロッドが最適だと言えます。
ただラインは絶対に太いラインがオススメ!!
こういったテトラ際をタイトに狙っていきます。そのためにも太いラインが必要になってきます。
下の写真のリーダーを見ると、ラインがテトラなどに擦れてギザギザになっているのが分かりますか?
写真では16Lbを使っていますが、細いラインだと魚がたとえ小さくても簡単に切れますので、必ず太いラインを使用しましょう。
もちろんヘビー過ぎるカバーや、魚が大きいポイントでは、ロックスイーパーのロッドのような専用の強めのタックルが必要です。
ただライトカバー、もしくは魚のサイズが30cm未満といった場合のオススメとしては、ガチロッドではなくSWベイトフィネスのロッドを使いましょう。
具体的にはコスパに優れたソルティースタイルのベイトフィネスロッドとロキサーニBF8の組み合わせでお気軽に楽しむも良し!
またハイエンドの超高感度、超軽量のEradicatorシリーズで本格的に魚を狙うのも良し! ぜひフィールドにスピニングタックルに、ベイトフィネスタックルをプラスして、メバルやアジ、ガシラやタケノコメバル狙いと、これからの時期、最も熱いライトゲームをぜひ楽しんでくださいね!
■コスパ重視のソルティースタイルのベイトフィネスの製品ページはこちら
製品名 | 継数 | 全長(ft/cm) | 仕舞 | 自重 | 先径/元径 | ルアー | ライン(lb) | パワー | テーパー | 製法 | 使用材料 | 本体価格 |
STBC-6102ULT-KR | 2 | 6’10″/2.08 | 107cm | 104g | 1.1/10.4mm | 1.5-10g | 5~12Lb | UL | ファースト | チューブラ | カーボン97%,グラス3% | ¥16,500 |
STBC-702ULS-KR | 2 | 7’0″/2.13 | 110cm | 104g | 0.8/11.1mm | 1.5-12g | 5~10Lb | UL | ファースト | ソリッドティップ | カーボン84%,グラス16% | ¥16,500 |
STBC-732MLS-KR | 2 | 7’3″/2.21 | 113.5cm | 106g | 1.0/11.5mm | 2-18g | 6~14Lb | ML | ファースト | ソリッドティップ | カーボン97%,グラス3% | ¥17,000 |
STBC-792LT-KR | 2 | 7’9″/2.36 | 121cm | 114g | 1.0/11.8mm | 2-18g | 6~12Lb | L | ファースト | チューブラ | カーボン89%,グラス11% | ¥17,000 |
■ハイエンドシリーズ、エラディケーターベイトフィネスの製品ページはこちら
製品名 | 継数 | 全長(ft/cm) | 仕舞 | 自重 | 先径(mm) | ルアー(g) | PEライン(号) | パワー | テーパー | 製法 | 使用材料 | 本体価格 |
EBTC-610LT | 2 | 6’10″/208.3 | 106.9cm | 71g | 1.25 | 5月15日 | 0.5~1.2 | L | レギュラーファースト | TAF | カーボン100% | ¥39,000 |
EBTC-70LT-ST | 2 | 7’0″/213.4 | 109.4cm | 69g | 1.2 | 2月18日 | 0.5~1.2 | L | スロー | TAF | カーボン100% | ¥40,000 |
EBTC-74MLS | 2 | 7’4″/223.5 | 114.5cm | 75g | 1 | 5月20日 | 0.5~1.5 | ML | ファースト | TAF | カーボン100% | ¥41,000 |
EBTC-79LT | 2 | 7’9″/236.2 | 120.8cm | 78g | 1.2 | 5月15日 | 0.5~1.2 | L | レギュラーファースト | TAF | カーボン100% | ¥41,000 |
EBTC-55ULT-ST | 2 | 5’5″/165 | 85.3cm | 62g | 1.18 | 8月12日 | 0.5~1.0 | UL | スロー | TAF | カーボン100% | ¥38,000 |
EBTC-66ULT-ST | 2 | 6’6″/198 | 101.8cm | 66g | 1.24 | 8月14日 | 0.5~1.0 | UL | スロー | TAF | カーボン100% | ¥39,000 |
EBTC-77ULT-ST | 2 | 7’7″/231 | 118.3cm | 73g | 1.3 | 8月14日 | 0.5~1.0 | UL | スロー | TAF | カーボン100% | ¥40,000 |
EBTC-704LT-MB | 4 | 7’0″/213 | 57.3cm | 84g | 1.3 | 5月15日 | 0.5~1.2 | L | レギュラーファースト | TAF | カーボン100% | ¥40,000 |
EBTC-710MLT+PF | 2 | 7’10″/239 | 122.1cm | 82g | 1.4 | 2月24日 | 0.8~1.5 | ML | ファースト | TAF | カーボン100% | ¥42,000 |
ライトロック、ルアーニュースさんの実釣動画はこちら
ライトロック・ベイトフィネスタックル! 私の愛用セッティングを紹介
ロッド:Abu Garcia SaltyStyle Baitfinesse STBC-732MLS-KR
リール:Abu Garcia ロキサーニBF8
ライン:バニッシュレボリューション10lb
リグ:バブルスピア2.2インチ、チェックメイト3.5g、5g、スイベルシンカー5g、7g(フリリグ)
ロッド:Abu Garcia Eradicator Baitfinesse EBTC-74MLS、もしくはEBTC-710MLT-PF “パワーフィネス”
リール:Abu Garcia REVO ULTRACAST BF8(レボ ウルトラキャスト BF8)
ライン:Super FireLineカラード 1.0号 (ウルトラキャストでもOK)
ショックリーダー:バニッシュレボリューション14Lb
リグ:バブルスピア2.2インチ、スイベルシンカー5g、7g(フリリグ)、リーダーレスダウンショット5g、ダート系ジグヘッド5g、テキサスリグ3.5~7g
ライトロックにオススメワームはバブルスピア2.2inch
もはやライトロックに定番のバブルスピア2.2インチ! エビやカニをイメージして動かすのがキモ。
30cm未満の小さい魚でも一口サイズのボリュームがキモ。
バークレイのスイベルシンカーを使ったフリリグが一番のオススメ!
ワームがフリーなので、魚が違和感なくバイト、フッキングします!
ラインのセッティングは?
メインラインはPE0.8号以上、リーダーもしくはフロロカーボンライン単線で使う場合は、10Lb以上がオススメです
Super FireLineカラード バニッシュレボリューション14Lb
ライトロックを将来ずっと楽しむためのお願い
最後に私からのお願いになります。根魚は、釣り人がキープしただけフィールドからいなくなる魚ですので、極力、必要以上はキープしないように心掛けましょう。
根魚は生命力が強い魚です。
リリースしてあげれば生存率が非常に高いので、将来このゲームを楽しみ続けるためにもリリースをぜひお願いします。!
トモ清水でした! See you next time!
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