今江克隆のルアーニュースクラブR「スポーン期を制する！スイムベイトの使い方・ベスト3選」の巻 第1049回
ハドルテール系スイムベイトの使いドコロ
そして、スイムベイト3選の最後は、やはりハドルテール系スイムベイトを使うタイミングだ。
このテのスイムベイトの弱点を先にいっておくとミッドのバスには弱いということだ。
ハドル系、特にサスペンドチューンが可能な「レイジースイマー」の最強パターンは、超絶デッドスローで表層直下を巻けることだ。
この能力はプリ、アフターには最強の武器になる。
しかし、逆にデッドスローすぎるがゆえにミッドのバスはガン見しながらテール付近を威嚇で噛みにくることが非常に多い。
正直なところ、仕事取材以外ではミッドスポーン期のハドル系スイムベイトはほとんど使わない。「レイジースイマー」の本領発揮はプリとアフター回復バス狙いだ
ミッドが多い場所では威嚇チェイスや甘噛みばかりでフッキングにいたらないことが多く、歯形まみれになるのがハドルテール系の昔からの泣き所である。
ミッドスポーン時期のハドルテール系は威嚇バイトがほとんど。腹フックではなかなかフッキングしないが……
しかし、見えないミッドバスの居場所を確認できるサーチベイトとしての能力はピカイチである。
ゆえに「レイジースイマー」でミッドをも釣るためには先週紹介した“シンキング仕様にしてボトムに置ける背針チューン”は必須となることを覚えておきたい。
スポーン時期に多発するオスのテール甘噛みバイト。これも獲りたければ背針チューンがオススメ
またこの背針チューンは、ポスト～アフターの時期にバスが水面を強く意識し、より上目線になると腹のフックを警戒する傾向が強くなるため、腹側のフックをバスに見せないためにも有効な手段である。
写真の背景のような水中も湖底も腐れウッドカバーだらけの場所では背針チューンは必須。アフター狙いに浮かせる時も腹針は見えない方がいい
「レイジースイマー」は大きな背針アシストを背負わしてなお、水平姿勢で水面デッドスティッキングできるように設計してあるので、ポスト、アフターにも最強の切り札になるだろう。
10年前、日本限定で極少量発売された幻の浮く「ハドルトラウトRoF-0/6インチ」。鉛ウェイトを抜いただけのJBエコ仕様で、小さな背針でも斜め浮きになってしまい、背針での水平浮き姿勢は不可能だった
