バスフィッシングの代表的なフィールドの1つ「琵琶湖」。
今の季節は産卵絡みもいればアフターに差し掛かる個体など、色んな状態のバスが混合して何とも言えない状況。さらにGWに入れば人為的プレッシャーもプラスされます。
そんなハイプレッシャーな状況でもバスは必ずベイトを捕食しているので、釣り方やタイミングさえ合えば、バスからの反応を得ることができるハズ。
さて、今回は琵琶湖リブレのプロフェッショナルガイドである河畑文哉さんに、3種のリグを使い分けた琵琶湖の激タフ攻略法を教えていただきました。
琵琶湖に行かれる際は、ぜひ参考にしてみては?
河畑 文哉(Fumiya Kawabata) プロフィール
これからの季節に大活躍! 軸となる3つのリグ
河畑文哉さんはGWをはじめとしたタフな状況を攻略する時、3つのリグを多用しています。
その具体的なリグというのが、「フリーリグ」と「ジグヘッドリグ」と「ダウンショットリグ」。
これらをバスの活性によって使い分けているそうですが、一体どういった使い分け方をしているのか? これから詳しく紹介していきたいと思います。
朝夕など!バスの活性が高い時はフリーリグを使用
まず、バスの活性が高い、朝マズメや夕マズメには5in~6inクラスのワームをセットした「フリーリグ」を使用。
具体的な時間帯はGWにマリーナからレンタルボートが出船し始めるAM5時から6時半の間が狙い目。ボートが湖上に少ないタイミングで使用します。大体AM9時くらいまでの間はフリーリグでフィーディングバスを狙います。
では、何故フリーリグなのか? その理由は、「プリスポーン」、「ポストスポーン」、「アフタースポーン」と色んなバスが混在しているから。
フリーリグは皆さんがご存知の通り、フォール中にシンカーがワームより先に着底し、シンカーの後を追ってワームがノーシンカー状態でフォールするという原理。
そのメリットを活かすことで、フォール中には浮いているプリの段階のメスバスを狙え、着底してからボトムをズル引くことで、オスバスや回復の早いアフターバスへアプローチすることができます。
元々は、1/8ozくらいのテキサスリグを使っていたそうですが、フリーリグができたことによって、重いウエイトのシンカーを使えるようになって効率が上がったと話していました。
GW頃は、岸際のスポーンはかなり沈黙してくる様子。つまり、沖のフラットな地形が有効となってきます。具体的に水深3.5~4.5m辺りのウィードが生え始めるエリアを狙います。そういった場所はバスの回遊が多いので、この時期には特にオススメとのこと。
生え始めているウィードの種類も重要で、センニンモとカナダモのあるエリアを選ぶとグッド。さらにエビ藻が混じっていればハードボトムの可能性が高いので、プリとアフターの両方を狙うことができます。
エビ藻は目視でも確認しやすいので、エビ藻を探すことがエリアセレクトのコツ。また、そういったエリアにベイトが混ざればより確率が上がります。
この時期のメインベイトはアユ。さらにアユを捕食するハスが居れば、高確率でバスが居るので粘る価値が十分あると話していました。
使用ルアーは全部で3パターン。活性に応じて使い分けます。
活性の良い時は「ドライブクロー」(5in)。活性があまり良くない場合は、「ドライブシュリンプ」(6in)に「ドライブスティック」(6in)など、細めのシルエットを選ぶそうです。
ルアー名 | サイズ | カラー | 数量 | 税込価格 |
ドライブクロー5in | 5in | 38 | 5 | 858円 |
ドライブシュリンプ6in | 6in | 42 | 5 | 858円 |
ドライブスティック6in | 6in | 54 | 6 | 858円 |
O.S.P公式「ドライブクロー/ドライブシュリンプ/ドライブスティック」詳細ページはこちら
それでも食わない場合は、「ジグヘッドリグ」へチェンジします。
アクション方法は、キャストしてからワームを漂わせるようにラインスラッグを多めにとり、ラインが走っていくのを確認します。
約20~30秒程度。フォールでバイトが無い場合は、GWのタイミングなのでズル引きでアフターを誘います。ズル引いてウィードを感じるところでステイ、ラインは弛ませた状態をキープ。
プリやポストにアフターなど色々な状態のバスが混ざっているので、ショートバイトが多発します。もし、コツコツっとした威嚇バイトがあっても合わせずにステイ。そうすることで威嚇バイトをしたオスの後に、大きなメスがバイトしてくることがあります。
オススメカラーについて尋ねると、「エビミソブラック」、「ダークシナモン・ブルー&ペッパー」を良く使うそうです。地味系でシルエットがハッキリする色でバスからは見つけやすいが違和感を与えない色だと話していました。
フリーリグで反応が無くなればジグヘッドリグの出番!
フリーリグで食わなくなれば、ジグヘッドを使用します。具体的な時間帯はAM9時を過ぎたくらい。
では、何故ジグヘッドを使用するのか? その理由はフリーリグにも似ていて、やはりフォールで浮いているプリのメスバスを狙って、着底後はオスバスや回復の早いアフターバスを同時に狙えるから。
狙うエリアはフリーリグと同様です。
使用ルアーは「ドライブスティックSPEC2」(3.5in)。
サイズ | カラー | 数量 | 税込価格 |
3.5in | 33 | 8 | 858円 |
O.S.P公式「ドライブスティックSPEC2」詳細ページはこちら
厳しい時は3inにサイズを落とすこともあるそうです。低比重なのでジグヘッドへセットした時に、高比重ワームよりもアクションにメリハリが出て、キビキビとしたロールアクションを演出します。
ウエイトはフォールスピードとアクションの調整として、0.9g、1.4g、1.75gの3ウエイトを使い分けます。
アクション方法はキャストしてからカーブフォール。水平姿勢でフォールさせることが重要とのこと。
ミドストでプリを狙うこともできますが、GWはスレているのでミドストをしても食わせることが難しいそうです。ですので、0.9gまでのジグヘッドを使いながら、ホバスト感覚でフォールさせてバイトを誘います。
着底後はポーズ。この止めている時が最も集中するポイント。
ファーストアクションまでにバイトがあれば、フォール中にチェイスして口を使ったということになるので、その後はキャスト数を増やしてフォールだけのアプローチにします。
一方、着底後にバイトが無ければ、ウィードに引っ掛けて外す動作を繰り返しながら、ボトム周辺をフォールで誘い、アフターバスを狙います。
ワームサイズが小さくて食わせ重視ということもあるので、ベイトフィッシュに近いなカラーを選ぶそうです。具体的なカラー名は「ネオンワカサギ」、「稚アユ」、「ゴールデンシャイナー」です。また、目立たせたい場合はシルエットがハッキリでる「グリーンパンプキンペッパー」なども使用。
最終手段! ダウンショットリグ
フリーリグやジグヘッドでバイトが無くなれば、最終手段のダウンショットリグを投入。狙う時間帯は、昼前で最も釣れにくいタイミング。
しかし、12時~13時頃の昼食の時間帯というのは実は狙い目。人為的プレッシャーが低くなると共に、デカバスが口を使いやすくなります。朝夕のフィーディングタイムは比較的小さいバスが積極的に口を使うので、大きいバスより先にワームへバイトしてしまいます。
ですが、昼間は小さいバスは休憩中なのか? 経験上、突然大きいサイズが出たということが過去にも多数あったと話していました。
ダウンショットリグを使用する理由は、とにかく釣りたいから。アフターバスの目の前をスローに誘い続けることができます。また、ショートバイトが多いのでマス針を使うことをオススメすると話していました。
フックのウエイトが軽いので、吸い込みやすくてアクションもオフセットフックと比べるとナチュラル。因みに狙うエリアはフリーリグとジグヘッドと同様です。
使用ルアーは「ドライブスティックSPEC2」(3in)。
サイズ | カラー | 数量 | 税込価格 |
3in | 33 | 10 | 858円 |
O.S.P公式「ドライブスティックSPEC2」詳細ページはこちら
もっと小さいサイズを使わないのか? と尋ねると、サイズを下げすぎるとデカいサイズが釣れなくなってしまうので、サイズを落としても3inまでだと話していました。
アクションは、とにかくウィードに引っ掛かったらしつこく誘ってステイ。ショートバイトがあれば放置します。
オススメカラーはジグヘッドリグと同様、「ネオンワカサギ」、「稚鮎」、「ゴールデンシャイナー」を使用して、目立たせたい場合はシルエットがハッキリでる「グリパン」を使用。
ぜひ! GWに琵琶湖に行かれる際は、今回紹介した内容を参考にしていただき、デカバスを釣っちゃってくださいね。