今江克隆のルアーニュースクラブR「春メタル!春ギルミニー!今春注目のデカバス攻略パターンを紹介」の巻 第1044回
ファーストフォール!クイックリアクション!
もう1度言うが、琵琶湖で4月にメタルバイブがナゼこれほどまでに有効なのか、その理由は定かではない。
だが、南湖のフラット全域でスポーニングが行われているとすれば、サイトフィッシングやワーミングではとても探りきれない広大なフラットに点在する差し場を意識したプリのバス達を、最も効率よくリアクションで反応させることができるのが「ファーストフォール、クイックリアクション」を最大の武器とするメタルバイブなのかもしれない。
特にプリのメスは食わせようと思ってもとても神経質で、フィネスなルアーか、何かの弾みでしかなかなか口を使わない。
その上でまったく目標物のないフラットに分散点在されれば、まずバスとルアーを近づけることすら難しい。
水中に天敵の少ない琵琶湖のバスにしてみれば、南湖のウィードの新芽で囲われた砂地のフラットは、スポーニングベットとしてなんら問題のない水深、地形なのかもしれない。そう考えれば、南湖でメタルバイブが春に強烈に効くのも、不思議ではない。
その理由は、バスとのシンクロ率が最も高く、反射的にスポーン寸前のメスが反応しやすい小さなシェイプと、それに反するスピードがあるからだろう。
リザーバーでプリのメスに1oz級ラバージグや1ozテキサスが強烈に効くタイミングがあるが、琵琶湖のメタルバイブはそれに似た印象を受ける。
それ以上に掛かりが良い点と圧倒的にスピーディな点が、小規模スポット狙いができるリザーバーと、広大な琵琶湖での効率の差なのだろう。
そう考えれば琵琶湖春メタルで、水深2~3mのミドルレンジにも関わらず「17g」と言うヘビーウェイトが最強となった理由も理解できるはずだ。
かつてラリー・ニクソン氏が琵琶湖の湖沼図を一目見て、南湖を指差し「すべて産卵場だね」と言ったように、マクロな視点で南湖を見れば、春メタルが急深な湖北からスポーンのために南湖に差したバスを釣る、実に理に適った釣り方であることが理解できるだろう。
南プロがサウスソニックの基本操作と使い方を実釣レクチャーした動画。
今が旬のメタルバイブパターン、簡単でよく釣れる、実に南湖の理に適った釣り方である
ギルロイドミニーが猛威!
さて、琵琶湖では春メタルが全盛期を迎えようとしているが、各地の小規模フィールドやオカッパリでは、先週に続いて「ギルロイドミニー」が猛烈な威力を、予想通り発揮し始めている。
先週、イマカツの三原直之プロが某ロケで淡路島を訪れていたが、当初予定していたプロトルアーでの撮影は天候が大荒れでバスがほとんど見えずに大苦戦。
そんな春特有の悪条件をものともせず、三原が「コレは救世主」とまで評したのが「ギルロイドミニー」だった。先々週もYouTube「東条湖チャンネル」で、「ギルロイドミニー」を使って見事な50cmUPを仕留めたところだったが、今回のオカッパリロケでも起死回生のビッグバス2本を「ギルロイドミニー」で仕留めていた。
これまでリップレスの「ギルロイドJr.」が三原の主力中の主力だったが、リップオンタイプのベビー、そしてミニーの潜在能力の高さにいち早く気付き、その性能を120%活かす方法を動画に完璧に収めてくれた。
すでに日本一の「ギルロイダー」としてその名を馳せる三原だが、リップオンギルロイドの2兄弟がその戦略に加わったことで、さらに無敵の「ギルロイダー」に進化してしまったかもしれない。
この模様は、近日動画にて公開される予定なので、2021年春のスポーニング期最凶ルアー当確の「ギルロイドミニー」の使い方を、是非ジックリと学んで盗んでほしい。
とにかく、なんだか本当に想像以上にヤバ過ぎるルアーを世に出してしまった予感がします…。