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【ポイント選び/アプローチ/フッキング】ベイトが多くて潮通しの良いエリアを選ぶ!家邊克己の夕マズメ「アジング釣行レポート」in熊本

連載:家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」
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熊本の天草の方で釣りビの取材があるので、下見に行ってきました。

家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール

サーティフォーCEO、製品開発責任者。全国津々浦々、アジが釣れると聞けば、ドコへでも足を運び、実際に釣って、アジングの楽しさを広く世に伝える、まさに「アジングの伝道師」というべき人物。かなり頻繁に全国各地で参加費無料のアジングセミナーも開催中! 釣具メーカー「34(サーティフォー)※社名は[みんな幸せに!]に由来」を立ちあげ、自身のノウハウを詰めに詰め込んだ製品開発に没頭中。京都府出身、福岡県在住、1958年9月生まれ。

 

釣り場が限られるアジングの撮影

最近、どこも陸っぱりでアジがあまり釣れていない上に、釣りビの撮影はコンプライアンス規定が決められているため、事前の地方自治体や漁協の撮影許可が必要。

テトラ等では撮影をしないため、釣りの出来る場所に限りがあります。

慣れれば意外と大丈夫ですが、釣り場が限定されてしまうので同じ場所での撮影がどうしても増えてしまいます。

僕の番組の場合、誰でも気軽にアジングを楽しんでもらえるように安近短な場所で行うので余計に釣り場が限られてしまい、その中で少しでもロケーションやシュチュエーションを変えて皆様にご紹介したいと思っています。

 

しかし、今のようにアジが釣れない時期になると非常に難しいことになってしまいます。

通い慣れた愛媛に行けばなんとかする自信があっても、前回も使っているので行けないということで今回はまだ他所よりは状況の良い熊本になったわけです。

特に共演する女の子に釣らせることが1つの目的ですので、自分1人なら何匹か出せたとしてもそれなりにイージーなポイントを見つけないといけません。

そのためどうしても詳しい下見が必要になり、そのやり方もかなり執拗なことになります。

そうやって見つけたポイントもアジは気まぐれな魚ですから、前日居たのに当日に消えるなんてことは日常茶飯事で中々難しいのが現実です。

言い訳をする訳ではありませんが、そういう目で番組を見ていただけると「あ〜苦労しているのやな」と分かってもらえるかと(笑)。

 

夕マズメのポイントはベイトが多くて潮通しの良い所を選ぶ

そんな状況の中ポイントに入ったわけですが、まずは夕マズメのポイントを探そうとグーグルマップを目を皿のようにして睨みつけます。

何を見ているかというと潮通しとブレイクラインの距離を懸命に見ています。マズメのポイントは基本ベイトを追い込んでくるポイントですので、昼間にベイトが集まりやすい潮通しの良い潮目のできる場所を選ぶ必要があります。

 

そのベイトを浅い沿岸に追い込んでくるので、深い所から急激に浅くなるブレイクが岸に近いほど釣りやすいポイントになります。

ですから、それを基本の見方としながら自分が行ける堤防、港は基より自分が歩いていけるであろう磯まで範囲を広くして探します。

そうやって2、3ヶ所目ぼしいポイントを見つけたら、そこをマズメの時間帯に打つようにしていますが、撮影前日に入った場合は夕方と朝の2回しかチャンスがないので、可能性の高い方を優先して選択していきます。その基準は季節風になります。

冬ならば北側に行きますし夏ならば南側に行きます。

風は流れを起こすため、風があることによって本来の流れとぶつかって潮目を形成する可能性があります。

釣りにくいですが魚にとって悪いことではなく、良いことなので風の当たる方向を優先しています。

後は今までの経験でポイントに立って見れば何となくそういう感じがします。これはもう”シックスセンス”頼りです(笑)。

 

下見に訪れたポイントは沖一面に藻が生えているエリア

当日そう思って立ったポイントですが、入ってみると沖側一面に藻が生えていて水面まで藻が出てきていました(これはGoogleマップには映っていないので、ある程度事前に今の時期は想定しておかないと慌てます)。

沖側には大きなシモリがあって、それに藻が生えているので海面まで盛り上がっています。左側よりも右側の方が若干水深があって流れており、藻が多いので潮が溜まる地形になっていると思います。

流れ藻は釣りにくいですが、潮が溜まる以上ポイント的には良さそうなので右側を主に狙い、時々左側の状況を観察するようにしながら釣りを開始しました。

潮はゆっくりと岸側に流れていて、釣り座からいうと左から右にです。

マズメなので活性が高いため「グリッターヘッド」(グリーン)の3gに、「パフネーク」(こうはく)を付けて釣り始めました。

 

グリッターヘッド

サーティフォー公式「グリッターヘッド」詳細ページはこちら

 

パフネーク(こうはく)

サーティフォー公式「パフネーク」詳細ページはこちら

 

グリッターヘッド」を使用した理由は、メバルの回遊も考えられるポイントだったので、メバルが回遊してきたら「グリッターヘッド」への反応が良いので使ってみました。

ではその時のタックルがこちらです。

 

タックルデータ

ロッド:アドバンスメント UBR―510 Limited Version

 

ライン:ピンキー(0.3号)

 

ジグヘッド:グリッターヘッド( グリーン)(1.7g〜3.0g)

ワーム:「パフネーク」(こうはく)

 

アジが回遊してくるまでは退屈である夕マズメ

マズメの場合は大概のポイントにアジやメバルは居付いていません。

回遊して来るまではベラやガシラくらいしか釣れないので、非常に退屈ですがマズメの釣りはそういうものと思って諦めています。

僕の性格には合わないので、取材とかテストでなければ絶対にしたくない釣りです(笑)。

兎に角アジやメバルが回って来るまでは、ひたすら投げてアクション。そしてステイを繰り返すだけです。

そうこうしている内に変化があったのは、太陽が稜線に沈んで周りが少し暗くなってきた午後6時半過ぎでした。

 

遂に時合い突入!

それまで何もなかった海面が急にざわついてきたような感じで、所々に”もじり”が出来て(もじりとは海面が盛り上がったり小雨が降った時のような小さな波紋が海面にできること)、明らかにそれまでと状況が違ってきた時にいきなりロッドが引き込まれました。

向こうアワセだったので、その魚はやり取りの最中にバレてしまいましたが、今までうんともすんともいわなかった海から初めての生命反応でした。

マズメの回遊時間は短く、モタモタしていると居なくなってしまうので再度投入してカウント5まで沈め、ロッドを起こしながら表層でアクションさせると今度は”コンッ”と綺麗なアタリがロッドに伝わりました。

 

マズメの回遊は魚にとって競争相手が多いので、口に入れたらすぐにその場を離れようとするため、アタリに対して直ぐにアワセを入れるのはNGです。

反転したタイミングですので、口横の蛇腹上の薄皮の部分に掛かるため口切れでバレることが多くなってしまいます。

一旦アワセずロッドに重みが乗ってからアワセると、口の奥に掛かるのでやり取りの最中にバレることはなくなります。

その時も一瞬間を置き、魚が走ってロッドに重みが乗ってからアワセるとフッキングしてくれました。

 

メバルかなと思ったらアジでしたので、その後もマズメのパターンでほぼ入れ食い状態…。このギャップが堪らないといえば堪らないです。

これまでの我慢が癒される瞬間ではありますが…(笑)。

しばし入れ食いを楽しんだのですが、時合いは30分ほどで終わってしまいました。元の静寂な海に戻ったので今度は夜のポイントを探しに行きました。

続きは次回にお伝えします。

 

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