ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

【二山形状で不規則アクションを演出】サーティフォーの10周年記念限定ワームが遂に形に!その名は「シードラゴン」

連載:家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

アジは目の大きな魚の一種で、嗅覚よりも視覚でエサを見つけていると思っています。

では、良く言われる波動はどうかと考えると、それもほとんど関係ないのではないかと思います。海の中における波動とは水流変化だと思っています。

目のイイ魚が目ではなく、遠くから波動を出しているワームに気が付き、追いかけてきて食う。なんてことは有り得ないと僕は思っています。

特に今はプランクトンを主食としており、逃げない物を食っているのにその塊の中を出て遥か向こうにあるワームをワザワザ食いに来るとは思えません。

家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール

サーティフォーCEO、製品開発責任者。全国津々浦々、アジが釣れると聞けば、ドコへでも足を運び、実際に釣って、アジングの楽しさを広く世に伝える、まさに「アジングの伝道師」というべき人物。かなり頻繁に全国各地で参加費無料のアジングセミナーも開催中! 釣具メーカー「34(サーティフォー)※社名は[みんな幸せに!]に由来」を立ちあげ、自身のノウハウを詰めに詰め込んだ製品開発に没頭中。京都府出身、福岡県在住、1958年9月生まれ。

 

アジは波動では反応しない?

そもそもアジが側線で水流を感じるのは、群れで泳ぐ際に他のアジとぶつからないようにしたり障害物を避ける目的で活用しているのではないかと僕は考えています。

目も嗅覚も仮に見えなくなったり匂いが分からなくなれば、最終的にエサの出す波動を頼りにするかもしれませんが、そもそも餌の出す波動がどんな波動なのかアジが分かっているのかも疑問ですし、そんなことはほとんど起こらないと思っているのでワームに波動は必要ないと思っています。

それよりも視覚効果で目立たせることの方が重要で「餌だ」と思わせるのではなく、「食べられるかも」と思わせるだけで良いと考えています。

アジはその確認を口の中に入れることで行い、それが即ち”バイト”となります。

前回の「パフネーク」からその取り組みを行っており、水流によってワームの動きがより変化するような形状を求めています。

サーティフォー公式「パフネーク」詳細ページはこちら

 

10周年記念の限定ワームは3inの二山形状

今回のワームは3inというアジングにおいてはロングワームですので、特にその点に留意した形状を求めました。

アジングにおいてロングワームが優位なのは明らかだと思います。しかし、大きいが故に吸い込みにくいというイメージを持っておられる方も多いのですが、アジの吸引力は凄まじく3inぐらいの大きさなら20cmクラスでも一気に吸い込まれてしまいます。

しかし、一般的なイメージを覆すためにもより吸い込まれやすく、しかもより目立つ形状はどんなものかと考えた時に閃いたのがこの二山形状なのです。

規則正しい動きよりも不規則な動きの方がより目立つのは誰の目にも明らかです。

イメージとしては山を越える水流によりテール方向に揺れがでるのですが、ワームの裏側が真っ直ぐなアシンメトリーですので、丁度後ろの山が足のふくらふはぎのように見え、テールの先端部が足首から先のように見えます。

 

そのため、丁度水泳のバタ足のようにテールが動き、テール先端部がまるで水を叩いているような動きになるのでかなりハイアピール仕様に仕上がっています。

今回はカラーもツートンを作ろうと思っており、ソリッドとクリアの組み合わせも可能ですのでヘッドの部分をソリッドにして、より目立たせることでハイアピール仕様になると思います。

このワームをテストした時の様子で最も顕著な結果が出た宮崎のボートアジングの時の模様を少し紹介していきます。

 

通り過ぎているようなアジでさえバイトに導いてしまう10周年記念限定ワーム「シードラゴン」

その日は無風でしたが、前日までの風の影響で1mぐらいのウネリがあってボトムの潮は結構流れている状況でした。

夕マズメから入りましたが、アジの反応はボトム付近でポツポツありますが通り過ぎて行くようで灯りに止まるような感じではなく、中々アタリの出ない状況。

水深は38m〜40mくらいでしたが、そのボトムから5mくらい浮いたところをたまにアジが通って行くのが魚探反応で分かりました。

しかし、中々ワームを見つけてくれないようなので、今回の「シードラゴン」の頭ソリッドのツートンカラーを取り出して装着し、落として5m上げた途端にバイト!

 

「うそやろ!」 これがホンマに心の声でした。

それまで色々動かしたりして目立たせていたのですが、まったく反応なかったアジがボトムをとってそこから8巻きしただけで直ぐに食ってきました。

思わず周りを見回すも誰も釣れていない、暫くやり取りをしてアジが浮いてきても誰のロッドも動かない!「マジで!」。

こんな漫画みたいなことが現実に起こっていいのか? とその時は本気で思いました! たまたま通った時に目の前に落ちて来ただけかも知れないと思い、もう一度落とすとまた食った! またまた周りを見回すが誰も釣れていない(笑)。

もう笑うしかなく笑いを堪えるのに必死。それから5匹連続釣れ続けました。そうしたらやっと周りにも釣れ出してきて、大きな群れが入ってどのワームでも食うようになったのですが、最初は本当に驚きました。

 

アクションを付けずにボトムから巻き上げて止めた瞬間に食ったのが3匹、15カウントぐらいステイをしてからトゥイッチを2回入れた後で食ったのが2匹。

どちらも短時間で食っているので、アジがワームを見つけたら食うということが本当に実感できました。そして釣っているうちに、アジの活性がどんどん上がって表層にアジが見えだしました。

アジが船の周りを泳ぎ回っているのが見えたので、船縁に仕掛けを下ろしワームの動きを観察しながら待っているとアジが回ってきていきなり食って走りました。「おいおい今は釣っているのではなく観察しているのに」といっても、アジには通用しないのですが物凄い勢いで食ってきます。

ワームがそんなに目立つのか、表層を泳ぎ回っているアジが片っ端からこの「シードラゴン」を食って来るので相当アジに対して目立つものだと思えます。

当然そうなると他のワームとの比較をしたくなって試すと同じように釣れましたが、「シードラゴン」の方がアジが食う時間が早く、やはりアピール力という点において違うんだなと分かりました。

こんな「シードラゴン」ですがアシンメトリーなボディ形状ゆえのアピール力をぜひ皆様も感じてください。6月末には発売できると思いますが、数量限定の発売になりますのでよろしくお願いいたします。

 

WEB連載 家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」は毎週 日曜日 配信!
過去の記事もぜひチェック!

過去の連載記事はこちらから、チェックしてみて下さい

釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」