今江克隆のルアーニュースクラブR「ジャイアントジョイントベイト!ジャバロン350Fメガモンスターとアイローラー進化計画」の巻 第1041回
日に日に暖かさが増してくる今日この頃、いよいよシーズン開幕間近な感じにワクワクした気分になってくる。
ということで、ショーネタ的2021年前半リリースがほぼ確定のイマカツ的新製品解説がほぼ終わった今週は、来年、早ければ今年後半をメドに、完成がほぼ確実に見えてきている継続開発中ルアーについて公開しよう。
ジャバロン350Fメガモンスター
まずは、今期、イマカツ的初挑戦として、この春に集中的実釣テストを敢行するために秘かに開発していたのが、本格ジャイアントベイト「ジャバロン350Fメガモンスター(メガジャバロン)」である。
これは昨年、池原ダム通いをしていた三原(直之)プロが、海外製のジャイアントジョイントベイトへのモンスターバス(平均63cm以上)の異様な反応に衝撃を受け、どうしてもジャバロンのメガサイズを作って試してみたいという熱烈リクエストから開発が始ったものである。
三原の池原ダムでの経験では、モンスターバスの反応は得られたものの、フッキング率の低さ、バイトを視認してなお、ジャイアントベイトゆえの「掛け方」の難しさを痛感し、集魚アクションとフッキングの双方を高次元で実現できる「元祖ジャバロンボディ」でのジャイアントベイト化を望んだものである。
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かつて「ジャバロンモンスター200」のスイムベイト化を試作したことがあったが、テール喰いちぎられ問題多発で暗礁に……しかし、「ジャバロン350Fメガモンスター(メガジャバロン)」は、5mm以上の関節厚みと高強度樹脂製なので50cm程度のバスではまず喰いちぎれない強さに
しかし、同時に350mm、ウェイトは400gをゆうに越えてくることが予想されたために、それを扱えるロッドも開発しなければならず、超肉厚で超強力な「マグロ釣り」に使用されるブランクスをベースに、ロッドを同時試作、さらに400〜500gを頭上に振り切り、時に激しくジャークするため、30lbナイロンラインではあっけなく切れてしまうことから市場では滅多にお目にかかれない50~70Lbクラスの専用ラインまでテストすることになった。
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ペットボトルのコーラなど小さく見える、ほぼ八百屋の大根レベル。ロッドは青木(哲)プロメイドの8フィート鮪ロッド、フックは背中#4/0、腹# 5/0、ラインは70Lbナイロンを使用
トドメはREVOシリーズ最強の「BEAST」を持ってしても、70Lbナイロンは50mすら巻けない現実から、リールに関しても特殊なモノを模索するハメとなった。
正直、もはやここまで来ると会社としてのビジネスメリットはほぼ無視で、ただひたすら三原の釣り師としての「夢」を実現してやりたいという、自分の釣り師的共感からの道楽のようなものである。
しかし、いざ実際に太さも大きさも「畑の大根」にも引けを取らない450g級の「メガジャバロン」、そしてその「メガジャバロン」を容易に振り切り、さらにはジャークベイト並みにキレあるジャークを可能とするメガロッド、さらにはロープのような70Lbラインを手にすると、まるで初めてルアーロッドを手にした時のような、少年の頃のような興奮とワクワク感が湧き上がってくるのを抑えられなかった。
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「メガジャバロン」は顎リグでSP化できるフローティング仕様。ジャーキングでは海のスプラッシャーも真っ青な飛沫を上げてダイブする
「本当にこんなモノで魚が釣れるのか?」、それはまさにルアーを始めた時に真っ先に誰もが感じた、好奇心溢れるあの感覚が蘇るのだ。
ただひたすら確実に釣ることだけを目的とするトーナメントの釣りとは対極の最果てに存在する釣り。
自分がその感性をすでに失っていたことに、イマカツの原点ルアーともいえる「ジャバロン」が再び目覚めさせてくれた気がする。
最初は三原のリクエストに難色を示していた自分が、いつのまにかその魅力に取り憑かれてしまっていた。
「ジャバロン350Fメガモンスター」は、すでに実釣レベルに達したプロトが完成しており、この3月から始まる実釣テスト結果次第では衝撃のマーケットデビューを飾る(かも?)しれない。
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イマカツ的2021年最大の開発テストは「ジャバロン350Fメガモンスター」で「釣る」こと。釣ったらタダでは済まない事件になりそう
まぁ、1尾でも釣れたらハンパなサイズじゃないでしょうしね。
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