みなさん、こんにちは。
エバーグリーンフィールドスタッフの村上仁です。最近は寒波が次々にやってきて、まさに冬本番という感じ。
水温は低下し、バスの活性も低下しているこの時期。バスは体力を温存するために、あまり動き回らずジッとしています。要するにオフモードの状態です。こういったバスに口を使わせるには、やはりリアクションの要素が非常に大切ですよね。
ということで、今回はリアクション狙いの釣りの王道! 鉄板メタルバイブレーション「リトルマックスTGマッスル」を使った冬バスの釣り方を紹介したいと思います。陸っぱりをするみなさんにぜひ試していただきたいこともご紹介しますので、最後までご覧いただけるとウレしいです。
村上 仁(Jin Murakami) プロフィール
多用中の鉄板バイブは、素早い立ち上がりと高速フォールが特長の「リトルマックスTGマッスル」
さて、私が冬の釣りで多用してる鉄板バイブは「リトルマックスTGマッスル」なんですが、このリトルマックスTGの強みは、素早い立ち上がりと高速フォールです。
オリジナルのリトルマックスと違い、リトルマックスTGマッスルはボディ素材をタングステン化することによってルアー自体の大きさがコンパクトになっています。
なので、オリジナルの3/8ozよりもTGモデルの3/8ozの方がルアーのシルエットは小さくなっており、その分、水の抵抗を受けにくいのでオリジナルと比べてフォール速度が速くなるのが特徴です。ここで紹介させていただく使用方法は、この強みを生かしたリフト&フォールの釣りです。
エバーグリーン公式 リトルマックスTGマッスル詳細ページはこちら
リトルマックスTG | ■3/8oz | ■1/2oz |
全長 | 4.5cm | 5.0cm |
自重 | 3/8oz | 1/2oz |
価格 | 1,300円(税別) | 1,400円(税別) |
スナップ | #1 | フロント:#8・リア:#8 |
フック | #1 | フロント:#6・リア:#6 |
※リトルマックスは以下の5サイズあり■1/8o(3.5cm1/8oz)■3/16oz(3.8cm3/16oz)■1/4oz(4.5cm1/4oz)■3/8oz(5.0cm3/8oz)■1/2oz(5.5cm1/2oz)
リトルマックスTGの基本アクションは、2回リフト→フォール→着底→ストップ!この繰り返し
リトルマックスTGマッスルの基本的なアクションは、2回リフト→フォール→着底→ストップ!
この一連の流れを繰り返します。
その操作の中で大切なキモは、リフト時のロッドの振り幅、そして着底後のストップです。
まず、ロッドの振り幅ですが、リフト時の竿先の角度は、時計の針で例えると10時の位置からアクションを開始してパンパンッと2回あおり、11時半の位置でアクション終了→フォールという感じです。
思ったよりも振り幅が短い? と意外に感じられた方も多いんじゃないでしょうか。
この時期の越冬バスは、寒さの影響でボトムべったり、もしくはボトムから少しだけ浮いていることが多いんですが、そういったバスが口を使うのは、リトルマックスがキラッとジャンプした時か、ストンとボトムに落ちたタイミングが多いです。
なので、リフトの幅が大きくなるとルアーがボトムから離れすぎてしまい、バイトチャンスが減ってしまうんです。
短い振り幅で2回リフトを行うのが◎ それ以上のリフトは、あまりオススメできません
また、リフトをパンパンッと2回行うのは、バスの目の前でキラッとさせた時がバイトチャンスとなるので、1回よりも2回リフトすることでバイトチャンスを少しでも増やしたいからです。
だからと言って、それ以上にリフトの回数を増やすと、ルアーがボトムから離れすぎてしまうのでよくありません。短い振り幅で十分。
ロッドを力いっぱい大きくシャクらなくても、リトルマックスTGマッスル特有の立ち上がりの速さとフォールスピードの速さがあるので、ルアー自体の力でリアクションバイトを誘発することができます。
止めていることで、リトルマックスTGマッスルを見つけさせて、追いつかせる時間を与えることができます
次に着底後のストップですが、これがもう超大事です! ここからはバス目線で創造! 考えてくださいね。
真冬の寒い時にボトムでジッとしていたら、近くに何かが高速で落ちてきました。『……?』ってなりますよね。
ここで、寒いからゆっくりですが、バスはその落下物の正体が気になって見に行っちゃうんです。『さっきの何やったんやろ? どこいった??』みたいな……で、いきなり目の前でブルブルッってルアーが動き出した瞬間に、思わず口を使っちゃうんですね。
なので、寒くて動きの鈍いバスにリトルマックスTGマッスルを見つけさせて、追いつかせるまでの時間を与えるストップが必要になるんです。
僕は通常6秒くらいストップ!たまに10秒以上待ったタイミングで釣れることもあります
僕は通常6秒くらいストップさせていますが、止めすぎを心配する必要はありません。
リトルマックスTGマッスルがボトムで倒れていても大丈夫。バスが倒れて止まっているリトルマックスTGマッスルを見つけてパクっといく時もあります。
たまに10秒以上待ったタイミングで釣れることもあるので、着底後のストップの時間を十分取ってあげることが非常に大切になります。こういった時には、1回目のリフト時にバスの重みを感じるので、そのことも意識して操作してみてくださいね。
狙うべきスポットについて
狙うべきスポットとしては、やはり水温が安定しやすい深い場所で、+αで北風をブロックできるようなところだとかなり良いと思います。
この時期、一日中北寄りの風が吹くことも多く、風があたりすぎるようなエリアは水温が下がりやすく越冬には向かないので、北風をブロックできて、しかも日光の照射で水温の上昇が見込める南向きのエリアがオススメです。
カラーローテーションについて
晩秋からリトルマックスTGマッスルで魚をキャッチしていますが、毎回同じカラーばかりで釣れるわけではなく、その日の水の色や天気、メインとなるベイトフィッシュによって釣果が変わっています。カラーバリエは全11色ある中で、ここでは私のオススメカラーをご紹介してみます!
JIN推しカラーはこちら
赤いヘッドに、ボディはゴールドとシルバー主体のカラーで、フラッシングが非常に強く、遠くからでもバスを呼べるカラーです。この時期から春にかけて口が赤いバスが釣れ出しますが、そういう意味でもこのヘッドの赤に対してバスは何か感じていると思います。
ワカサギについているバスを狙うときにはこのカラーを使います。ボトムステイを長めにとり、リフトを弱く行うと瀕死のワカサギをイミテートできるカラーです。実際、ボトムステイ中に食ってくることもあるので気は抜けないですよ。
越冬しているギルを捕食している時に強いベイビーギルです。リトルマックスTGのラインナップカラーの中で比較的アピール力が弱いナチュラルな色なので、1つのエリアを細かくチェックする際に多用しています。
PEライン使用のススメ!
ここまで、リトルマックスTGマッスルの釣りについていろいろと紹介しましたが、陸っぱりをするみなさんにぜひ試していただきたいことがあります。それが、PEラインです!
PEラインの場合、線径を細くできるので遠投性が増すため、陸っぱりでは断然有利になります。また、伸びが少ないため非常に感度が良く、リフトした際にルアーのバイブレーションがダイレクトに伝わってくるので、遠くでもきちんとアクションをしてくれているのかが明確で、集中力アップにも繋がります。
さらに、ボートでのバーチカルなメタルの釣りではフロロラインでもしっかりと上方向にリフトできるんですが、陸っぱりで遠投していると、フロロではどうしてもルアーが横方向に動いてしまいがち。ですが、PEラインだと比重が軽いのでルアーを上方向に持ち上げてくれるので、その分バスの目の高さまでルアーをリフトさせてくれるんです。
前にも書いたように、この時期の越冬バスがリトルマックスTGに口を使うタイミングは、目の前でキラッとリフトした時と、ストンとボトムに着底する時でしたよね。なので、PEラインを使ってルアーを上方向に的確にリフトできれば、確実にバイトチャンスが増えます!
以上、冬の低活性バスをリアクションで口を使わせるリトルマックスTGマッスルの釣りを紹介させていただきましたが、特に陸っぱりでは、PEラインを使ったリトルマックスTGが本当にオススメなので、ぜひ試してみてください。
リトルマックスTGマッスルの私の使用タックル
・ROD:ファクトHFAS-511MHST
・LURE:リトルマックスTGマッスル
・LINE:PE0.6号+バスザイルマジックハードR 10Lb