メバルの煮付けをもっと美味しく作る方法
メバルといえば、そのゲーム性や引きもさることながら、その食味も魅力の魚。
続いては、料理人でもある僕がオススメする定番料理「メバルの煮付け」の作り方をご紹介していきたいと思います。
使うな!と、いうのは言いすぎかもしれません。
確かに、味醂を使うとまろやかに仕上がり便利なのですが 味醂の酵母が動物性たんぱく質を凝固させ、固く仕上がってしまいます。逆にお酒を上手に使うとふっくら仕上がります。
こんなことありませんか?炊いてすぐはふんわりして美味しい煮付けも時間が経つと「なんかモサモサ、パサパサ…」
それ、もしかすると味醂の使いすぎかもしれません。味醂は「照り、艶、煮崩れを防ぐ」といった調味料です。甘味や、まろやかさは砂糖とお酒でバランスをとっていきます。
では、始めていきましょう!
まずは、鱗、エラ、内臓を取り除きます。そして、流水で血や残った内臓を流しましょう。
そこはやっぱり釣り人。胃袋のベイトチェックをするのも何気にワクワクしたり。ちなみに、今回は「アミとマイクロベイト」でした。
この時に使っていたルアーは先ほど紹介したBEAGLEの「クリアシラス」。キラッとホログラムが効いたのかもしれません。
つぎは「湯通し」と言う作業です。この作業で、鱗、内臓の残った汚れを落とします。
沸かしたお湯にさっと通し…
冷水に入れて冷まします。
ヒレの周りは細かい鱗が残りやすいので、手で触りもう一度チェックしてみましょう!
次に酒、水、砂糖を鍋に入れ炊いていきます。お酒と水の量は2(酒):8(水)で魚ヒタヒタになる程度の水分量でオッケーです。砂糖は気持ち少なめのスタートでかまいません。
あれ?醤油は?と思われるかもしれませんが、醤油も動物性たんぱく質を固くしてしまいます。そして、長く火にかけすぎると辛くなってしまいます。
ここがかなりポイント!先に水、酒、砂糖で魚に火を通してあげることで固くならず、ふっくらと仕上がります。
酒のアルコールをとばしながら、魚に火が通った所で、醤油とほんの少し味醂を入れて約5分。(この時に味見しながら足りない調味料を調節します)
味をなじませて…完成です。
春告魚と言うように、せっかくでしたら、筍や、菜の花など春らしく盛り付けしてみてはいがでしょうか?白ネギや、タマネギを一緒に炊くのもオススメですよ!
最後に心がけてほしいこと
これからまだまだ楽しめるメバルゲーム。狙い方も様々です。
数釣りを楽しむのも良し!一発大型を狙うも良し!また、防波堤やゴロタエリアなど色々なフィールドで楽しめます。
場所によっては入れ食いのポイントもあると思いますが、メバルに限らず魚は成長に時間がかかります。
魚がいてこそ、楽しめる釣り。「何センチ以下はリリースしましょう!!」とまでは強く言えませんが、キープする際はできる限り食べる分だけにし、小さなサイズは「大きくなれよ!」「また、遊ばしてくれよ!」…とリリースすることもぜひ心がけていただければと思います。