【アジング/明暗スポット攻略術】海の中をイメージすることが重要!家邊克己の常夜灯エリア実釣レポートin愛媛県
先日、愛媛に行った時のことですが典型的な明暗のプランクトンパターンに出くわしました。
それはとある港の護岸だったのですが、無風の状況で潮が緩く動いたり止まったりする状況でした。
今回はその時の模様をお伝えしていきます。
家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール
明暗の境がハッキリしている護岸で実釣
その時のタックルは以下の通りです。
ロッド:HSR―63versionⅢ
ライン:ピンキー(0.2号)
リーダー:ジョイントライン(1.2号)
ジグヘッド:ストリームヘッド
ワーム : プランクトン(ブラックチェリー)
リーダーがメインラインに対して普段より太いのは、この場所はいつ尺オーバーが来るか分からないからです。
飲み込まれた時にメインラインが細いため、やり取りに時間が掛かるのとラインが歯で擦れると簡単に切れてしまうので用心の為太くしてました。
釣り場は後ろからライトがあたり、護岸の明暗が足元から2m先と沖合15m先にくっきりとできているので、ポイントは明暗だと明らかに分かるシュチュエーション。
そこで先ずは手前から攻めるのが僕の定石ですから、「ストリームヘッド」(0.5g)に「プランクトン」(ブラックチェリー)を装着。
このブラックチェリーというカラー、黒ラメと赤ラメを配しているのですが、これがかなり効果的でこの様な明暗を狙う時に、本当によく釣れるので迷わずこのカラーを選択します。
釣り始めた時は全く潮が動いていなく、狙い目は明暗だけだったので左、正面、右と投げ分けてそれぞれカウント5からいつもの様に探り始めました。
5、10、15と探るがまるで反応がなくどんどん深くなっていって25カウントで正面を探っている時にグンとティップを引き込まれたので、反射的にアワセるが一瞬重みがロッドに乗ったがすぐに軽くなってしまった(T . T)。
続けて同カウントを攻めるがアタリが無かったので、レンジをもう2カウント下げて探ると今度はコンっと綺麗なアタリがでました!
釣れたのは18cmほどのアジで、このポイントにしては小さいので少し深くしようと30カウントにすると、急にこのレンジだけが潮が少し重い。すると今度は20cmが釣れてサイズアップ。
そこで30カウントを集中して探ると、それから一投一匹の入れ食いで5匹釣ることができ、サイズは23cmまで出ました。
この様にレンジにシビアなのは高知の須崎の港も同じ、流れが不規則で一部のレンジだけ潮の動きの変化がある場所に得てして起こりやすい現象。
ここは須崎よりもアジの密度が濃いので、アタリの数が多くそのレンジ入れておけば釣れるという感じです。
カウント30だけのレンジだけが潮が重くて確実にアタる
5匹釣った後、暫くアタリがなくなって大きな港内をアジが回遊しているようで、回って来た時にそこにワームがあればアタル感じ。
ポツリポツリとは釣れますが入れ食いにはならず、段々アジの回遊の待ち時間が増えてきてどうしようかと考えていたら、潮が右方向にゆっくり流れ出した。
しかし手前は流れず7、8m沖から流れているので、その位置でアップに斜めに投げ込むと0.5gだと馴染むまでにそのラインから出てしまいそうになります。
ですので左側に少しずれて正面に投入し、投げた後に元に戻って馴染んだ時に流れの中にあるようにしました。
そうすると、2投目にカウント30でコンッ! とバイト。
このポイントは何故か分かりませんが、カウント30のレンジだけ潮が重い。
潮の中をキープしながら外れたらピックアップして再び投入。の繰り返しで、そのレンジに出来るだけ長くワームをキープするようにしているとアジが回ってきたら確実にアタル。
これは潮が止まっていようが動いていようが不思議とそのレンジだけ潮が重くなって食ってくる。
釣っている場所は、L字型に護岸と堤防があって、横のラインの護岸で釣っているのですが左側の堤防の下が抜けていて、そこから隣の港との間を海水が行き来しています。
その影響かもしれませんが、いつもそうでは無いので、その日だけ特別な何かがあったのかも知れませんが、兎に角そのレンジだけ違っていて確実にアジがいます。
こういう場所はあまり経験がないのですが、変化にアジが付くので理由は判らずとも海中にその様な変化を見つけたら必ずアジがそこに入って来るので集中して狙うのは重要です。
その後アタリは単発ですが、ボツボツ釣れ続け結構楽しめました。
明暗の境を釣るポイント
明暗の境を釣る場合に注意しなければならないことがあります。
そもそも、光源は斜め上にあります。海面に斜めに差し込むので表面の明暗の境と水中の明暗の境では位置が変わるので、沖に向けて深いレンジを探れば明暗の境は沖になります。
即ち表面は真っ暗な部分が明暗の境になる訳です。
それはキワも同じで見た目表層は2m沖に明暗ができていても、レンジを入れていくと外灯の高さと護岸までの距離にもよりますが5m以上沖に明暗の境ができる事にもなります。
見た目の明暗の境に誤魔化される事なく、きっちり距離を計算して探ることが必要になり、海中のイメージ作りが重要になります。
そもそもアジングは海の中のイメージを作る事が一番重要で、夜の釣りなので全く海の中は見えないですから、そのイメージを実際に釣る事で修正し、実際に海の中とイメージを擦り合わせていくと状況が変わった時に瞬時に対処できるようになるので、この作業は必要なのです。
皆さん妄想を膨らませてください(笑)。
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