今江克隆のルアーニュースクラブR「2021年の大本命ルアー!最強スイムベイトワーム・ハドエラを紹介」の巻 第1034回
「ハドエラ(ハドルスイマーエラストマー)」と「ハドスイ(ハドルスイマー)」の違い
まず「ハドエラ」と「ハドスイ」の決定的違いは、「ハドエラ」は完全なフローティングワームだと言うことだ。
それも不透明なハイフロートワームの比ではない浮力を持つ。
この美しく透明でありながらビッグサイズのフックを付けても余裕で水に浮くメリットを最大限に活かす釣り方が「ハドエラ」の狙いである。
水に浮くと言うことは、ルアーが着水してから全ての動作を限界までスロー化、すなわち留め置くことができる。
同時に水より軽い比重が圧倒的ともいえるロッドの入力に対するアクションレスポンスを発揮する。
さらにはネイルシンカーを微調整することで、限りなく「サスペンドするワーム」を作り出すことができる。
この能力は、塩ビ樹脂のワームでは絶対に真似できない、エラストマーにしかできない最強のメリットである。
最強の使い方は?
この1年、「ハドエラ」をテストして来た経験から、このルアー、特に「ハドエラ4インチ」の最強パターンの一つは、間違いなく「ホバスト」だ。
4インチのわりにスクエアボディで質量がある「ハドエラ」は、セッティング次第ではほぼ完璧にサスペンド状態を作ることも可能である。
そして比重の軽いボディはロッドティップの上下入力に驚異的なローリングレスポンスを発揮する。
「ハドエラ」は「ハドスイ」同様に背面に明確なフラット面を持つワームで、フックのアイの位置次第でココが水を強く受け、リップに代わる役目を果たす。そのため超デッドスローシンキング(ほぼサスペンド)にセッティングすることで、感動的なほどの明滅を伴うハイピッチロールでゆっくり潜っていく。
ほぼサスペンドゆえに移動距離が通常のワーム素材に比べ圧倒的に短く、最短距離でより多数のローリングを発生させ粘ることができるのだ。
レイダウンや縦ストラクチャーのサーモクライン下に浮くバスを呼び出して浮かせてくる威力は、まさに驚異的である。
ミドストでのヤバいセッティングを紹介!