今江克隆のルアーニュースクラブR「2021年の大本命ルアー!最強スイムベイトワーム・ハドエラを紹介」の巻 第1034回
さて今週もイマカツ2021年新作ルアー紹介。第3弾です。
今週はパッと見の新鮮さはないが、戦闘能力においては格段の深化を遂げた、まさに「新作」の名に値するルアー「ハドルスイマー・エラストマー」です。
「ハドルスイマー4インチ、4.5インチ」と言えば、小型スイムベイト系ワームとして、すでに発売10年を経過するイマカツの定番ルアー。まぁ、簡単に言えばその「ハドルスイマー(以下:ハドスイ)」の素材を「エラストマー」化したものが2021年2月発売の新作「ハドルスイマーエラストマー(以下:ハドエラ)」。
ひと言で素材を変えただけ!と聞くと、何だそれだけ…って印象だが、実際には最終調整までかなりに時間を要した全くの別モノと考えてほしい。
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一見、定番人気ワームの「ハドルスイマー」に見えるが、実は使い方も狙いも全く別モノなのが「ハドルスイマーエラストマー」
エラストマー化の計り知れないメリット!
最初にエラストマー化のメリットを説明しておこう。
エラストマー樹脂の最大のメリットは、何と言っても従来のワーム素材である塩ビ樹脂にはない圧倒的な浮力と、なかなか裂けなく、簡単にはちぎれない圧倒的な耐久性に尽きる。
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エラストマー素材の最大のメリットは丈夫さと、大きなフックをものともしない圧倒的な浮力である
針持ちのよさも驚異的だ。
しかし、同時に配合次第ではクセがつきやすく、時間と共に硬化しやすい透明樹脂でもある。
しかも逆に柔らかくすると急激にベタベタになり、やたらひっつきやすくなる不安定さがある。
そのためエラストマーをルアーに使いこなすには通常の塩ビ系樹脂に比べ、ベタつきを軽減し、同時にクリアな透明感を維持するための技術と経験、勘が必要である。
エラストマー素材をワーム素材並に扱いやすくする調整に、結局1年以上の時間を要した。
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極めてクリアながら高い浮力と耐久力をもつエラストマー樹脂。しかし、その扱いは塩ビ樹脂よりはるかにデリケートで難しい
しかしながらこの「ハドエラ」は、エラストマー化されることで、従来の「ハドスイ」以上に小さなスイムベイトとしての威力を最強化した…と言っても過言ではないと思う。
それほど特定の釣りにおいては劇的とも言えるほどの威力を発揮する素材なのである。
「ハドエラ(ハドルスイマーエラストマー)」と
「ハドスイ(ハドルスイマー)」の違い?