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【ダイワ・ソルティガICがデビュー】ICカウンター付きのソルティガ、その全貌が明らかに!

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ダイワからジギング用ベイトリール「ソルティガIC」の登場が発表された(2021年5月登場予定)。

「ソルティガ」といえばオフショアタックルのフラッグシップ機に付けられる冠。そのベイトリールに「IC」、なんとデジタルカウンターが付く。

より視覚的にも情報が伝わりやすくなりますよね! もちろん「ソルティガ」の最新作ですから、それだけではありません。

最高峰にふさわしい進化を遂げたソルティガICについてご紹介!

ソルティガICのラインナップ

まずはソルティガICのラインナップから駆け足で。

100P-DH/100PL-DH

出典:ダイワ公式ソルティガIC詳細ページ

タイラバやSLJなどに適応するパワーギアモデル(ギア比4.8)。タイラバにおける等速巻きなどが行いやすいローギアのダブルハンドル。PE0.8~1.5号をメインに海中情報を感度よくとらえるモデル。

巻取長
(cm/ハンドル1回転)
ギア比 自重
(g)
最大ドラグ力(kg) 標準糸巻量
PE(号-m)
スプール径(mm) ハンドル長(mm) ベアリング
(ボール/ローラー)
価格(¥)
54 4.8 300 7 0.8-500
1-400
1.2-300
1.5-250
2-200
Φ36 110 13/1 67,000
100/100L

シングルハンドル・ラウンドノブのノーマルギア(ギア比6.3)。ライトジギングや、タチウオ、ディープタイラバ、SLJなど幅広い釣りに広く対応。こちらもPE0.8~1.5号をメインに組み立てるオールラウンダー。

巻取長
(cm/ハンドル1回転)
ギア比 自重
(g)
最大ドラグ力(kg) 標準糸巻量
PE(号-m)
スプール径(mm) ハンドル長(mm) ベアリング
(ボール/ローラー)
価格(¥)
70 6.3 310 7 0.8-500
1-400
1.2-300
1.5-250
2-200
Φ36 70 11/1 67,000
300/300L

PE1.2~2.5号を軸に近海ジギングを広くカバーするストロングモデル。ハイピッチからスロー系まで対応。

巻取長
(cm/ハンドル1回転)
ギア比 自重
(g)
最大ドラグ力(kg) 標準糸巻量
PE(号-m)
スプール径(mm) ハンドル長(mm) ベアリング
(ボール/ローラー)
価格(¥)
84 6.3 385 10 1.2-600
1.5-500
2-400
2.5-300
3-250
Φ43 75-85 11/1 68,000
300H-SJ/300HL-SJ

300番のハイギアモデル(ギア比7.3)。PE1.2~2.5号を軸に近海ライトジギングからスロージギングに対応。ハンドル1回転98cmというクラスNo1ノハイスピード仕様。

巻取長
(cm/ハンドル1回転)
ギア比 自重
(g)
最大ドラグ力(kg) 標準糸巻量
PE(号-m)
スプール径(mm) ハンドル長(mm) ベアリング
(ボール/ローラー)
価格(¥)
98 7.3 405 10 1.2-600
1.5-500
2-400
2.5-300
3-250
Φ43 85-95 11/1 68,000

ソルティガICのラインナップをまとめると100番のパワーギア(ローギア)とノーマルギア、300番のノーマルギアとハイギアがそれぞれ右ハンドル、左ハンドルで登場するというわけです。

ダイワ公式ソルティガIC詳細ページはこちら

初期性能が長続きする「ハイパードライブデザイン」

さて、何が進化したのか? まず、ハイパードライブデザインという新たな設計思想がソルティガICには組み込まれる。

ザックリいえば、ハイパードライブデザインとはリール設計のコンセプト名みたいな感じです。

ではハイパードライブデザインが何を目指したかといえば「初期性能が長く続くこと」。「強く、軽く、滑らかに」これを表現し、かつ性能が長続きするという設計思想。

で、その実現のために構成される具体的なテクノロジーは何なの?というと4つのテクノロジーがある、と。

その4つのテクノロジーが…

・ハイパードライブデジギア
・ハイパーダブルサポート
・ハイパーアームドハウジング
・ハイパータフクラッチ

となります。

この4つ、最大4つのテクノロジーが搭載されたアイテムが、「ハイパードライブデザイン」コンセプトのリール、ということになります。

また、「最大4つ」というのがミソ。ダイワ公式webサイトには「ドライブギア以外の3つが新テクノロジーのパーツではない場合でも、ハイパードライブコンセプトとしてカテゴライズする」とあります。

言い換えればハイパードライブデザインというコンセプトにはハイパードライブデジギアが必須ということ。

核となるハイパードライブデジギア

そんなわけで、2021年新たに登場したハイパードライブデジギアは、ハイパードライブデザインコンセプトを構成するテクノロジーの中でも最も核となる部分。

ギアをより滑らかにするためには、大雑把にいえば、ギアをより細かくする、あるいはギアの歯を高くする、といった方法が用いられます。

どちらも簡単にいうと「よく噛み合う」「ギアとギアの接地面が多くなる」、そんなわけで滑らかさにつながります。

ところが細かなギアの歯面で耐久性も求めるとなると非常に加工が難しい側面があります。

そこでハイパードライブデジギアのモジュール(歯の大きさ)は小型過ぎないサイズを標準化。それでいて歯面の形状と歯同士が接地する角度などを最適化。

巻き上げ時のギアノイズ(ハンドル回転時のザラつきなど)の測定結果。振れ幅が小さいほどノイズが少ないことを意味する。従来ギアとの比較で、HYPER DRIVE DIGIGEARのノイズレベルは50%以下へと大幅に減少

小さなモジュールではないのに滑から、小さなモジュールではないから耐久性に優れる、そんな仕組みになっていると。

大まかにいえばそういうテクノロジーなのです。

既存ベイトリールとの回転耐久性比較。HYPER DRIVE DIGIGEARは、初期段階から滑らかな回転性能を発揮して、張力(=高負荷や、使用時間による負荷の蓄積)による回転性能の低下量も極めて少ない。滑らかな回転性能と回転耐久性能を、極めて高いレベルで両立

4つのテクノロジーをフルで搭載

ということで一番の目玉は、やはりハイパードライブデジギアだと思います。

さらにソルティガICには、ほかの3つのテクノロジー「ハイパーダブルサポート」、「ハイパーアームドハウジング」、「ハイパータフクラッチ」も搭載されています。先に述べた「最大4つ」のすべてが搭載されているわけですね。

ハイパーダブルサポート

これらも駆け足ながらひとつひとつ説明していくと「ハイパーダブルサポート」はピニオンギアの支持テクノロジー。

ハンドルの回転はドライブギアへ伝わり、そのドライブギアの動きをスプールに伝えるピニオンギア。そのピニオンギアの両サイドにボールベアリングを配置して、パワーロスすることなく伝えてくれる機能。

スプール回転とハンドル回転の、それぞれに関わるボールベアリングを別々に設けることで負荷を分散しボールベアリングの初期性能維持を狙っていると。

ハイパーアームドハウジング

またフレームに金属素材を用いることが条件で、内部構造を高剛性、高精度のハウジングとなっているのが「ハイパーアームドハウジング」。

ソルティガICの場合はフレーム、両サイドプレートおよびセットプレート全てがアルミ素材のフルメタル構成となっています。

ハイパータフクラッチ

そしてクラッチ。ソルトウォーターでのタフな使用でも作動し続ける高耐久なクラッチ構造「ハイパータフクラッチ」を搭載。

これらに加えマグシールドやATDといったおなじみのテクノロジーも搭載し、非常に巻き心地よく、強く、その初期性能が長続きするリールとなりました。

ということで、ソルティガICの「中身」的な部分を解説してきました。

このあたりは、難しいことはさておいて「メッチャ巻き心地イイじゃん」「全然ヘタらないじゃん」というのを、実際のユーザーさんが感じ取れればそれでバッチリでしょう。

続いては、実際に触れたりする部分で「こりゃイイわ」と思う部分を紹介してみます。

 

コンパクト!軽い!

とある機会に、ソルティガICを拝見しまして…。最初に見て、触った時の印象は「ちっちゃ!」というもの。

ICカウンターにも注目だったのですが、はじめにそれを感じました。

写真上はソルティガICの100番サイズ、下は300番サイズ(いずれも最終サンプル時のもの)

それでいて、軽かった。初めて触った時は正式な自重は知りませんでしたが、上記スペック表の通り100番サイズが300gと310g、300番サイズは385gと405g。

実際の重量としても、ICカウンター付きリールとしては非常に軽い。ただ、それ以上に軽さを感じるのは、めちゃくちゃ握りやすさがあるからだと感じました。

シンクロレベルワインド機構をハンドル側に移設し、パーミング側の外径は最大約10%も小径化されているという。サイドプレートの厚み自体も薄くなり、さらに握りやすくなった

何気にビックリしたのが、最大ドラグ力が100番モデルで7kg、300番モデルで10kgという点。軽さ、コンパクトさ、そのうえムチャクチャトルクがありますよね。

指のおさまりがメチャよい

その握りやすさ(パーミング性)は、実際にジギングでの動作に基づいてリールの細かな形状が設計されているからこそ。

なんというか、しっとり手に収まる感じなんですよね。そして手や指の想定される動きに対して、機能的な形状となっています。

「コンパクト」だけでは安定したグリップは発揮できない。ジギングシーンを想像してほしい。
Ⓐサミング:ジグを投入し、ボトムまで落とし込むときの親指位置。
Ⓑ誘い:多彩なしゃくりを演出するジグ操作時の親指位置。
Ⓒ対峙:ヒット後のターゲットとのやり取り時の親指位置。何気なく配置しているようで、最大限の配慮が成されたサムレストポジション。
ⒶからⒸにポジションが変わるにつれて、高負荷の状況へと変わる。
特にⒸ:誘い時の場所にICカウンターのボタンがあると、誤作動の元。
そういった煩わしい箇所は徹底排除。
すべては「見て触って体感できる、圧倒的コンパクト」の実現へ。

出典:ダイワ

上記の通り、特にジギング中に想定される親指のポジションにおいて、すごく収まりがよかったり、握り込みやすかったりといった工夫がされています。

また、レベルワインド前に設置されるダイワ特有のフロントピラーがレベルワインドと人差し指との接触を防ぐのが一点。また人によっては握り込む時も手の収まりがよくなります。

ICカウンター

そしてICカウンター。ラインマーカーでのタナ把握とともに、デジタルな数字でも把握できるのは心強いばかり。

かつ「音」でも水深やタナ把握がしやすいようデプスアラームが進化。

10mでピッ、20mではピピッ…というように10mごとに「ピッ」の音が。

10mごとに最大「ピッ」×5回のアラーム音が。アラーム音の繰り返し方やオン・オフも設定可能

この音は「10mごとにアラーム音1回の繰り返し」、
「10mごとにアラーム音1回~3回(ピッ~ピピピッ)の繰り返し」、「10mごとにアラーム音1回~5回(ピッ~ピピピピピッ)の繰り返し」で設定でき、フォール設定および巻き上げ設定でいずれもON/OFFが可能。

目で耳で、より多角的に水中のイメージがしやすくなりました。

他にも多彩な機能が搭載されています。

ちなみにICカウンターは右ハンドル、左ハンドルでそれぞれ専用設計。ICカウンターのボタンに誤って触れたりしないよう工夫されています。

また、液晶画面周辺は海水溜まりなどのトラブルを防ぐべく凸形状になっているのもさりげないポイント!

また、電池(CR2032コイン電池)の交換も超ラク。専用工具なしで、コインなどがあればキャップを外せる仕様。

電池交換をしても糸入力の再設定も必要なく、現場での電池切れという「あるある」にも対応してくれます!

圧倒的な剛性感

さて、ソルティガIC特設ページでは、ダイワ・フィールドテスターの清水一成さんによるプロダクトレビューも更新されています。

出典:ダイワ

コラム:ジギングシーンが大きく変わる!新型ソルトベイトリール、堂々デビュー!

ここまで、ソルティガICの機能的な部分をご紹介してきましたが、清水さんに以前話を聞いた時は「細かなテクノロジーももちろんスゴいのですが、実際にフィールドで使うと、それらの技術が相まって〝本当にブレない〟リールだなと感じます。リールの巻き感はもちろんなのですが、いざ魚が掛かった時のボディの芯を感じるというか。すべてにおいてブレがないから、楽に魚を上げてこられます」と話してました。

発売は5月予定。ソルティガの名に恥じない驚異的な剛性感、早く体感してみたいですね!

ダイワ(DAIWA)

1958年の創業、リール、ロッド、ルアー、用品などあらゆる釣り物のフィッシングタックルを扱う総合ブランドとして、国内、海外に多くのファンを抱えている。ジャパンクオリティの品質の高いアイテムを日々開発、その過程で、世界初となるテクノロジーも数多く輩出している!
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