今江克隆のルアーニュースクラブR「発表!2020年MVPルアーはコレだ!! ベスト3と最オドロキルアーを公開」の巻 第1030回
2020年のMOST AMAZING LUREと、MVPランキング3位は?
そして第3位は、これは2つのルアーで迷いに迷ったが「既に市販されている」と言う点において「ヘルターツイスター」に決定した。
出典: Imakatsu
対抗は、今年の晩秋、2020年最大最強の大爆釣をもたらせた今江的2020年“MOST AMAZING LURE”ランキング1位な「ワカサギ“マジック”スプーン」だったが、これは2月頭リリースなので今回の選出は見送って来期に期待である。
「ヘルターツイスター」を3位に選んだ最大の理由は、今江的感覚において「何もないクリアなド中層でもバスを喰い上げさせられる能力」においては、自分の知る限り「ヘルターツイスター」は他に類を見ない異能を持った新種のスピナーベイトだと思えるから。
実際に「ヘルターツイスター」のノーコンタクト喰い上げバイト率は、普通のスピナーベイトでは釣れないバスを釣れると感じている。
またカバー際での可動式4枚羽根を活かした通称「オスプレイフォール」でのビッグフィッシュ捕獲は実績十分で、リザーバーなどの岸から急深な岩盤やバンクのような、スピナーベイトが苦手とするスポットをワイヤーベイトで効率的に、スピーディに攻略することを可能にした斬新さは大きかった。
普段ならまずスピナーベイトを第一選択肢として投げない、垂直岩盤ド中層でのビッグフィッシュ実績や、岩盤に垂れ下がったレイダウンの先端に群れた稚魚を狙って中層に浮いているビッグフィッシュ狙いに意外性と高い効果を発揮してくれた。
もともとは霞ケ浦水系の巾着(土嚢)消波堤の上をスタックレスで巻くためのスピナーベイトから発想されたモノだが、結果的にJB/NBCトーナメントで禁止されている「アラバマリグ」に似た弱いベイトの群れ波動効果を発揮する新カテゴリーのワイヤーベイトを開発できたことを評価した。
さらに合法的にG-nius projectの「プラスブレード」をロウ付け溶着することで、今までにトーナメントでは使えなかったアラバマ効果を、8枚ブレードや12枚ブレードに簡単にチューンでき、試合でアラバマ能力を発揮できるようになったことが3位選出に大きく貢献している。
「ヘルターツイスター」も2020年リリースが11月頭とかなり遅れてしまったが、すでに実績は十分出ており来年早々のリピート生産もすでに掛かっている。
このルアーの本質が最も発揮されるのは表層水温が上がってプリメスが中層に浮き出す3〜4月、そしてフライを中心に稚魚ボール喰いが増えだす6月、そしてベイトを追い回す秋の10月であり、本当の威力を体感できるのは2021年シーズンだろう。
特にアラバマ系が禁止されてきたJB/NBCトーナメントでどんな結果が出るかも興味深い。
余談だが、「ヘルターツイスター」はアラバマチューン以外にも、来期今江的にとても期待しているチューニングが存在する。静かなる中層群れ系ワイヤーベイトを、パワフルな表層パニック群れ系ワイヤーベイトに豹変させる方法があり、パーソナルチューンの多彩さも「ヘルターツイスター」の楽しみの一つでもある。
と、言うことで、2020年今江的MVPルアーベスト3は以上の通り。
まだまだ番外や、ベスト3には漏れたが意外性ランキングなどもあるので、年末年始のヒマ潰しネタにまた公開します。