今江克隆のルアーニュースクラブR「発表!2020年MVPルアーはコレだ!! ベスト3と最オドロキルアーを公開」の巻 第1030回
2020年今江的MVPルアーは…
今年はTOP50がコロナ禍で開催中止になったため、緊急事態宣言時期を除くとほぼ毎週のように色々な湖にテストロケや取材に出ていた。
なので、例年に比べ釣りのスタイルもトーナメントや練習スタイルではなく、好きなスタイルの釣りを存分に楽しめた1年だったように思う。
そんな今年を振り返ってみて、2020年今江的MVPに輝くルアーは、もうベタ過ぎて面白くもなんともないが、やはり1位は「ステルススイマー160」で決まりである。
出典: Imakatsu
今年は2年間苦労した3DRカラーがようやく完成したこともあるが、結局、50cmUP捕獲率の安定感では例年以上に群を抜いていたように思う。
取材では毎度内容が被らないよう極力使わないようにしていても、最後は一番デカいのが釣れてしまうことも多々あった。
スイムベイトの威力はもはや言わずもがななのだが、「ステルススイマー」は何よりヘッドウェイトをノーシンカー表層用から21gのディープ、リアクションサイト用にと変えられることが大きなメリットで、1年を通じて状況に合わせた使い方ができるところが出番の多さにも繋がっている。
特に根掛かり必至なカバーや、一瞬で流される激流をまったく恐れずに投入できるスイムベイトという点が、他のスイムベイトで攻め切れない部分に切り込めることが大きな武器になっている。
既にTOP50も含め実績的にも今更感はあるが、今年は2つほど例年と違う傾向があった。
一つは2020年は圧倒的に「ノーシンカー」での表層直下〜1.5mまででの釣果が目立ったことだ。
今までは重めのヘッドで激流やリアクションが主力だったが、今年はノーシンカーが圧倒的に強かった。
例年なら8:2でヘビーウェイト使用だったが、今年は逆に2:8でノーシンカー。その理由として考えられるのが、水面に近いことでより視覚的効果が期待できる3DRカラーが有利に働いたように感じている。特に驚いたのはボツカラーに使用と思っていた「3DRギル」が、真夏のブルーギルが水面近くのオバハンカバーに浮く時期に猛烈に効いたことだ。
「ステルス(スイマー)にギルカラー?」って何か似合わない感じがだが、この時は実績の高いアユと比べても明らかにギルカラーの反応が圧倒的だった。
フラフラと弱った大き目のベイトをカバー際表層近くで演出する時には、バイトトリガーの最後のワンピースを埋めるのに3DR化のメリットは確かにあるのではないか…と思わせられる出来事だった。
と言うことで、意外性はないが実績で今年のMVPは「ステルススイマー3DR」、それもノーシンカーヘッド仕様となった。
地味だけど、革命的!次ページで紹介!!