今江克隆のルアーニュースクラブR「12月はコレで釣ろう!ディープの釣果鉄板パターンとシャローの大穴パターンを紹介」の巻 第1026回
冬に効くスイムベイトのカバー際攻め
そして最後に意外かもしれないが、実は12月~2月にかなり実績のあるのが「ステルススイマー160」、それも「ノーシンカーヘッド」の方である。
これは「ギルロイドJr」など同じような場所で効果的だが、キモは「カバーにそっと載せて置いておく」ことができる点だ。
カバーから出てきても、ギルロイド系をあと一歩で見切ってしまう場合に有効で、遠方からフラフラと超スローに泳がせてきて、カバーに当てて、そこでしばく留め置く感じで使う。そこから自然にポロリと滑り落ちた瞬間に「カツーン」っと明確なアタリで喰ってくることが多く、電撃アワセが必須だと覚えておきたい。
また、もう一つの冬の「ステルススイマー」の狙いめとして、陽当りのよい大規模な「浮きモノ」がある。
一番狙いめは、ビッグベイトで狙いにくい、ロープが水中に多い桟橋だ。
冬場、バスは水深もあり風にも強い場所にある桟橋の下で越冬することが実は非常に多く、その多くはロープなどの縦ストの表層付近にサスペンドしている。
釣り禁止の桟橋はNGだが、釣り可能な浮き物シェードに「ステルススイマー」ノーシンカーのフラフラ巻きは時として爆ることがある。
「ステルスフラフラ巻き」とは、シャッドキルのように、死にかけの魚がフラフラと横になったり、回ったりしながら泳いでいる姿を模したものだ。「ステルススイマー」がフラフラで真っすぐ泳いでくれないほどの超デッドスローであえて巻き、カバーに優しく絡める釣り方で、冬や早春の風のない陽当り抜群な、ややこしいフローティングカバー際では特に有効な技だ。
基本、目視で巻いてくるが、そのフラフラさに、人間が嫌になりそうになってもガマンして続けると、諦めかけた途端に喰ってくるから始末は悪いが…。
ただ1度喰うことが分かると、そのフラフラさが釣れる動きに見えてさらに釣れるという、なんとも忍耐と経験のいる釣り方ではあるが、この釣り方はマスターするとスイムベイトのカバー際での釣りがとても面白くなるので、是非、一度トライしてみてください。