今江克隆のルアーニュースクラブR「12月はコレで釣ろう!ディープの釣果鉄板パターンとシャローの大穴パターンを紹介」の巻 第1026回
12月はバスがよく釣れる月!?
さて今週は、激動の2020年も間もなく師走に突入。フィールドも本格的に冬パターンに移行し始めた雰囲気…。
ところで12月といえば、実は年間を通じても結構爆釣することが多い時期だとご存知だろうか。
自分の経験でもターンオーバーが収まる12月は沈黙の11月より釣れる印象が強い。そこで今週は、12月に最低コレだけは準備しておきたいディープとシャローの必釣鉄板ルアーを紹介しておこう。
12月はヘビースモラバ?
まず、今江的初冬12月の絶対鉄板の一つめは、ヘンな表現だが「ヘビースモラバ&バルキーフィネストレーラー」。
ナンノコッチャ?と思うかもしれないが、要はシルエットがスモラバ並みに小さくて、10g以上のウェイトがあるラバージグのこと。
その理由は…
- ハイスピードショートフォールによるリアクション要素を持つこと
- 一口で吸い込めるコンパクトさ
- ディープ、シャロー共に共用できる便利さを持つラバージグと、それに付けるスピードを殺さずなおかつ、最小限の移動距離、アクションで十分アピールできる波動を持つトレーラー
である。
何気にこの条件を満たすラバージグとトレーラーは、市場にほとんどないのがキモで、使う人が少ないゆえにメジャーレイクのメジャースポットではさらに効果が高い。
今江的にこの条件を満たしているラバージグは、エバーグリーンの「TGブロー」、そして激レアすぎて発見が至難だが実は超優秀な「マムシジグTG」の2種類だけ。
この2つは、重さはフルサイズ、なのにシルエットは1/2ozでも、スモラバ7g相当という貴重なジグだ。
シルエットが小さく重いため、フォール速度が速く、同時にディープでの操作した時の感度は他のジグを圧倒する。
言ってみればソフトメタルジグ的なリアクション要素と、高感度差を活かしたディープピンスポットでのシェイクの二段構えが他にない特徴で、バスがディープに落ち着く12月はメチャクチャ釣れるジグである。
リアクション効果とは、メタル系のようなリフト&フォールではなく、ボトムの岩をジックリ舐めた後、不意に30cmほど滑り落ちた時の素早い自発的フリーフォールに、バスが思わずリアクションバイトするイメージだ。
ただ、この2つのラバージグにはバランス的に付けるトレーラーがなかなか絶妙にフィットするものが少なく、今江的には今までは「ダッドカット2.5インチ」を使用していた。
しかし、今年はWBS大藪厳太郎プロがデザインした「タイニーゲンタホッグ2.5インチ」が、バルキーなのにフォールが早いシルエットで、着底後は大きく重量のあるハサミがポークリンドのような移動距離を抑えた、しなりアクションを出してくれるので、現時点では今冬最強鉄板コンビになりそうである。
シャローでも、陽だまりの大岩スキマ撃ちには「TGブロー」を、ブッシュやレイダウン系には「マムシジグTG」が最高だ。
普通のラバージグよりカバーの中で素早く「ストン」っと落ちる速さに、スレたバスも思わずリアクションバイトしてしまう効果がある。
さらに続く、12月のオススメアイテム!次ページで紹介