高橋 剛(Go Takahashi) プロフィール
こんにちは。エバーグリーンプロスタッフ、J.I.G.(ジギングインストラクターズグループ)メンバーの高橋剛です。
今回は、タチパターン青物ジギングでオススメのジグ「トゥルースピンジグ」についてご紹介します。
そもそもタチパターンとは?
そもそもタチパターン青物ジギングとは、言葉の通り「タチウオを捕食している青物をジグで狙う釣り方」のこと。大阪湾近郊では例年秋から冬にかけて(年によっては早春にかけて)定番となっている釣り方です。
大型で栄養価の高い餌であるタチウオを捕食している青物「ブリ・メジロ・サワラなど」は丸々と太った個体が多く、釣って楽しい、食べて美味しい最高のコンディションの魚を狙うことができます。
トゥルースピンジグのフォルムがタチパターンに効く!
そんなタチパターン青物ジギングでおすすめのジグが、トゥルースピンジグです。
トゥルースピンジグはエバーグリーンプロスタッフの津留崎さん(ホームページ、Facebook)がデザインした極薄ボディのセミロングジグ。
フォルムが餌である小型のタチウオに近いんです
タチパターンではこのフォルムが重要。タチパターンで人気のジグはほとんどが薄くて長いものですよね。
その理由はやはり釣れるからです。
トゥルースピンジグのフォールがタチパターンに効く!
ではトゥルースピンジグがタチパターンで人気の他のジグとどこが違うかというと、フォールが違います。
その名の通り、潮の受け方によって時折自動的にスピンして誘うという特徴もあるんですが……。
それに加えて、フォールが非常にイレギュラーなんです。
キレのある速いフォールをする時もあれば、潮にのってスローにフォールする時もある。フォールする方向も急にあさっての方向に行ったりと、とにかくイレギュラーに変化します。
このフォールは、私が知る限り他のジグにはないです。本当に不思議な動きをするジグ。青物はイチコロでしょう。
実際、先日「遊漁船・ケイズ」さんにお邪魔した際にも、トゥルースピンジグ200gのフォールに魚がまとわりついてきてアタリが続出しました。
動かし方について具体的に解説!
ちなみに、その際にどのようにトゥルースピンジグを動かしていたかというと、「ワンピッチのロングフォール+1/2ピッチのスローなシャクリのコンビネーション」。
具体的には、
① 底を取る
② ワンピッチ(=1シャクリ:ハンドル1回転)のロングフォールを4回
③ 1/2ピッチ(=1シャクリ:ハンドル1/2回転)のスローで4回シャクり上げる
④ ②~③のセットをあと2セット(合計3セット)
⑤再び底を取る
というもの。
※ロングフォールとは→ロッドのストロークを使ってジグを高く持ち上げて、それからティップをすばやく下げてジグを長い距離フォールさせる動かし方のことです。シャクり上げるだけでは反応しない魚を反応させることができます。
使っていたリールがハンドル1回転で約1m巻けるオケアノスなので、底から約18mまでの間をフォールを織り交ぜつつ探るイメージでした。
フォールの時にアタリが多いので要集中です。
おすすめフックセッティング
ケイズさんで活躍した、トゥルースピンジグ200gのフォールで喰わせることを前提としたフックセッティングは以下のような感じです。
リアフックは口に掛かった時に外れにくい形状の貫。
フロントはボディに掛けたいので早掛けのジギングフック 鎌斬(かまきり)を選択しています。
フロント
アシストライン:20号(芯あり)5cm
フック:蟷螂4/0(がまかつ)
リア
アシストライン:20号(芯なし)4cm
フック:ジギングフック 貫(つらぬき)3/0(がまかつ)
太刀パターン青物ジギングのおすすめロッド
タチパターン青物ジギングでは、餌となるタチウオの泳ぎ方によるものだと思われますが、硬くて張りのあるロッドでしっかりシャクってジグを飛ばすよりも、柔らかめのロッドで「シャクり切らない」ようにして、ジグを飛ばし過ぎない方が釣れることが多いと感じています。
シャクり切らないというのは、ジグをシャクる抵抗にロッドの反発力が負けている状態でシャクることを指します。
なので、スロージャーカーで言えば1.5オンスがオススメ。
また、ロングフォールのやりやすさを重視するのであれば、レングスが長くストロークでジグを高く持ち上げやすいロングフォールジャーカー1.5オンスかオススメです。
ロッド:PLFJ-710L-1.5 ロングフォールジャーカー1.5oz(EG)
リール:オケアノスワイド(EG)
ライン:PE JIGPGER ULT 4本組 1.5号(サンライン)
リーダー:ブラックストリーム 6号(サンライン)
ジグ:トゥルースピンジグ200g ホログラムシルバー(EG)
太刀パターン青物ジギングまとめ
トゥルースピンジグのイレギュラーなフォールがタチパターン青物に効きます。
トゥルースピンジグの重さは200gを中心に、餌となっているタチウオのサイズや水深等によっては170gや240gを使い分けるとより良いと思います。
ぜひ、トゥルースピンジグで丸々太ったブリ・メジロ・サワラをゲットしてください。