なんとなんと!
ティムコのFenwick(フェンウィック)からマルチピースロッドが2021年に登場しちゃうのだ! 生半可ではない、ガチな本格仕様のマルチピース。
発売は2021年春ごろを予定!
イーグルマークが特徴のフェンウィック。
バスロッドにおけるフェンウィックでいえば、フェンウィックの中でもシリーズが細分化されています。
例えばフラッグシップモデルの「フェンウィックACES(エイシス)」、ハイスペックスタンダードモデルの「フェンウィック・リンクス」といった具合。
ほかにもあり、ゴールデンウィング、スーパーテクナ、カームウォーターというシリーズ名を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
バスのみならずトラウトロッドにもフェンウィックの名を冠するロッドは複数あり、愛用されている人もいるでしょう。
フェンウィック・ワールドクラスエクスペディション
さてさて、そのフェンウィックのマルチピースロッド。
その名はワールドクラスエクスペディション。
まず、大まかな概要を紹介していくと…
機種は全7機種。通常仕様が5機種と、特別仕様「ヨシダバージョン」2機種の計7機種。
ヨシダとは吉田幸ニ氏。詳細な歴史はここでは割愛しますが、吉田氏は日本で初のバスプロ宣言をし、ティムコと契約後にフェンウィックチームとして活動。日本のバスフィッシング黎明期を支えた一人。
これまでもヨシダバージョンのロッドが展開され好評を得ていましたが、そのヨシダバージョンがワールドクラスエクスペディションにも登場するわけです。
通常仕様の5機種の内訳はベイトモデル3機種、スピニングモデルが2機種。
ヨシダバージョンはいずれも4ピース。仕舞寸法は60cm前後となるそう。また、通常仕様のモデルはいずれも5ピースで50cmほどの仕舞寸法。機内持ち込みにも大変便利な長さとなっています。
うれしいのが、全機種グリップジョイントとなっている点。コンパクトになるのはもちろん、ブランクスはブランクスでまとめて収納できて「ガチャガチャッ」とならないのがイイなと感じました。
ちなみに「ワールドクラス」「エクスペディション」という名前にピンときたファンもいるかもしれませんね。
30年ほど前にフェンウィック・ワールドクラス、25年ほど前にフェンウィック・エクスペディションというマルチピースモデルが実在。
そして近年需要が高まっている「本当に安心して使えるマルチピースロッド」を製作するにあたり、その2つの名を継ぐ形でフェンウィック・ワールドクラスエクスペディションという名前となったそうです。
特化したロッドではなく、遊び方が自由なロッド
このワールドクラスエクスペディション、そのコンセプトはこれまでのフェンウィックとはチョット違う。
まず、前提としてワールドクラスエクスペディションはバスロッドではありません。もちろんバスロッドとしても高いパフォーマンスを発揮するのですが。
淡水ではバス、トラウト、ナマズゲーム、ソルトウォーターではロックフィッシュやシーバスなど、各機種が非常に…ヒジョ~に多くの魚種に対応するマルチパーパスなロッドとなっているのです。
旅先ではどんな魚が待っているんだろうか、どこかに「何がくるか分からない」ことを楽しみながら竿を連れていく方もいるでしょう。まさにそうした状況にも対応してくれるロッドとなっているのです。
あらゆる魚と幅広く楽しむため、テーパーはレギュラーテーパーで統一。
フェンウィックのバスロッドは、とあるルアーやとある釣り方に特化したロッドを多くリリースしており、そこで絶対的な使いやすさを追求してきました。
ワールドクラスエクスペディションはそもそもの目的が異なります。さまざまな魚種を楽しく釣ることができる平均点の高いロッドで、そのために極端なテーパーは採用していないわけです。
ほかにも、例えばフェンウィックのバスロッドはセミマイクロガイド化が進められていますが、ワールドクラスエクスペディションは、比較すると径の大きなダブルフット。トップガイドまで大き目の径となっています。
PEラインに多少太いリーダーとの組み合わせでもライン抜けよく、広く高レベルに釣りを楽しむための細かな設定がなされているのです。
ちなみにロッドには竿袋が付属します。ベルベット調の生地で所有感をくすぐりますね!