今江克隆のルアーニュースクラブR「7ftスパインレス!新令和の新バーサタイルロッド・クーガーエリート7RS誕生」の巻 第1025回
類を見ない、ほぼ完璧と言える「スパインレス仕様」に!
そして、過去の「クーガー」との決定的違いであり、極めつけの進化といえるのが、過去の如何なるエバーグリーンのロッドでも類を見ない、ほぼ完璧と言える「スパインレス仕様」になったことだ。
ロッドの性能において、このスパインレス化ほど激的に変化をもたらす技術はない。

このベントカーブ(3:7)で、スパインレス化できたのは本当に奇跡的。片手で振り切れる軽さと、十分なパワーを併せ持つ、載せにも掛けにも優れたロッドだ
カーボンの進化は他メーカーでも採用さえすれば実現するが、スパインレス化は純粋に最高難易度の、量産に最も適さないロッド製造技術の最高峰だと言い切ってもよい。
すでに過去記事でスパインレスについては詳しく解説しているので割愛するが、スパインレスロッドの素晴らしさは次の3点で簡単に実感できる。
スパインレスを実感できる3つのシーン
1点目に明確に違いが分かるのは、いきなり全力のバックハンドサークルキャストで投げてみることだ。おそらく1投目から違いを実感できるだろう。
イメージと誤差が少ない軌道でルアーが真っすぐ飛ぶので、キャストが上手くなった錯覚に陥るかもしれない。
2点目も簡単なのだが、オーバーヘッドでも真っすぐ飛ぶこと。
当たり前のことだが、意外とこれができないロッドが多いのが現実なのだ。
そして3点目は、反射的なアワセや、芯を外したアワセになった瞬間でも、ほぼ「ライン鳴き」がないこと、竿先がほとんど踊らないことを、実感できると思う。
ただ、一つ注意してほしいのは、このロッドを持つとバックハンドが決まり過ぎて、気持ちよくてクセになり、「俺ってスゲエ!」と調子に乗って必要のないバックハンドを多用してしまうことがある。
調子に乗りすぎて7フィートロッドの「ワンハンドバックスキップ」などの荒業を繰り返し過ぎると、テニス肘を発症することがあるので、バックハンドの乱用は、ほどほどに。

「クーガーE7」のスパインレス効果を実感できるのが、バックハンドキャスト。頭に描いた弾道と、ルアーの弾道がピタリと一致する快感にハマってしまう…
「クーガーE7」にベストマッチなルアー&リグを紹介