今江克隆のルアーニュースクラブR「秋爆を捉える!今、準備しておくべき先取りアイテムを紹介」の巻 第1021回
極小ベイトフィッシュの場合
稚魚が極小でギル系やメダカ?系のボトムベッタリに絨毯のように群れるベイトには「メタルクロースピン(メタクロ)」を使う。
リザーバーの水深12m以上なら「17g」を使うが、一般的に2~3m前後の野池でも、リザーバーでも自分は「13g」だけでやってしまうことがほとんど。逆に軽いとフォールスピードが出ず、リアクションバイトを起こし難い。
「メタクロ」はブレードをリフト&フォールで回そうとするのではなく、絨毯状の稚魚を散らすイメージで小さく細かく、ブレードが跳ねた稚魚に見える程度に動かすのがコツだ。
「メタクロ」でリアクションを獲った後、同じ動かし方でメタルブレードフットボールジグで。
最後に「フラットヘッドゴビー」のRYUGIの「フットボールヘッドリグTG」(超入手困難なんとかして…)で飽きないうちに目先変えて、さらに追加を狙うのが今江流だ。
ヒウオ、ワカサギ系の場合
そして、やや大きめでボトムから少し浮く傾向にあるヒウオやワカサギ系が多い場合は、細身のメタルバイブが効いてくる。
重要なのはサイズ感で、サイズを合わせてやると急にバイトが増えることがある。
ただ自分の経験的には、メタルバイブが効き出すのは「メタクロ」より遅いイメージで、11月はメタクロ最強、12月から春にかけてメタルバイブが効いてくるように思う。
それは恐らく温水を好むブルーギルやメダカの方がディープ落ちが早く、まだワカサギ系は落ちても動きが鈍って群れが濃くなるには少し早いからかもしれない。
ゆえにワカサギ系ベイトが落ちてもまだ回遊性が高い11月に意外に効いて来るのが「カストマスター」である。
このジグはホプキンス系のシャクリジグではなく、ボトムスレスレを泳がせることができる「キャスティングジグ」なので、野池や水深6m前後のフラットでは昔から晩秋の定番ジグでもある。
実は、2週連続タコを喰らっているのがこの「泳がせるジグスプーン」のテストで、まだそのタイミングには入っていないようである。
一時の流行で現在は忘れ去られがちだが、晩秋から初冬のビッグスプーンはまだ完全にその真のポテンシャルと明確なノウハウが解明されていない未知の可能性を秘めたルアーだと思う。2週連続ボーズになっても、今江的に解析したい今秋の課題なのである。
11月にアツくなるウルトラディープクランキング!