ナチュラルなアクション、スローな誘い、フックなどの干渉音がない。
プラグで口を使わない状況やタフな時こそ「ワーミング」。これはイマも昔も変わらず。
昔から「巻モノの秋」というワードがありますが、それは一昔前のお話…。
イマ現在では、魚影の減少に加え、秋ならではの冷え込み、水質の悪化&クリア化、減水、そしてターンオーバーにプレッシャーの蓄積…といった様々なマイナスコンディションにより、巻モノだけで楽しめる事は稀。状況にあったワーミングの釣りも必要となるわけです。
とはいえ、エリア的にもレンジ的にも広範囲にバスが散らばる秋。ワーミングといっても広い範囲をスピーディーかつ効率良く探ることができるリグが出番に。で、特に秋だからこそ強くなるワーミングの釣り(リグ)があるそうな。
そのリグというのが…ヘビーダウンショットとヘビーキャロライナリグの2つ。2つのリグは全く違ったリグではありますが、秋のワーミングの釣りにおいての必要な要素でもある『スピード』と『喰わせ』を併せ持つリグなんだとか。
さて、今回はそんな2つのリグについて、いろいろ聞いてきました。
縦方向に効率が良い…【ヘビーダウンショットリグ】
まずはヘビーダウンショットリグ(以下ヘビダン)から。
見ての通り、ワームが上・シンカーが下にあるというのが他のリグにはない特長。同ウエイトのシンカーを使用した場合でも他のリグよりフォールスピードが速く、シンカーが下にあるのでボトムの変化が分かりやすい=感度の良いリグというわけです。また、シンカーが着底した後リーダーの長さ分ノーシンカー状態になり、特に縦の障害物(葦や杭、立ち木、垂直護岸や消波ブロック等)で喰わせに強いリグみたい。
ヘビーなのでもちろんシンカーは重め。つまり飛距離が出せて、フォールスピードが速い…という事はワーミングとはいえ、よりスピーディーに効率良く探ることができる。つまり、秋のワーミングに持ってこいという感じ。
使用するシンカーは1m未満であれば3.5g、2m未満なら5g、3m未満なら7g…くらいのウエイトが目安みたい。リーダーの長さはリアクション要素を高めたい場合には15cmから20cm程、より食わせを意識してノーシンカー状態を作りたい場合には30cm前後といったところが目安とのこと。
●Rod:GLADIATOR MAXIMUM GX-67MHC-ST 《THE BISHOP》
●Reel:ハイギヤベイトリール
●Line:フロロカーボン8~12lb
操作性・手返しの良さ・感度…を重視すると、オススメなのはGLADIATOR MAXIMUM GX-67MHC-ST 《THE BISHOP》だそう。「ザ・ヘビダンロッド」!と言っても良いほどヘビダンでは使いやすいみたいですよ
あと、ヘビダンはどうしてもラインのヨレが出やすいリグでもあるので、気になる場合には上記の写真でも写ってる様にスイベルを装着するのもアリなんだそう。
横方向に効率が良い…【ヘビーキャロライナリグ】
続いては…ヘビーキャロライナリグ(以下ヘビキャロ)。
縦方向にスピーディーかつ効率が良いのがヘビダンなら、横方向にスピーディーかつ効率が良いのがヘビキャロ。特長的には、飛距離が出せる、ボトムの起伏が分かりやすい(感度が良い)、スピードの緩急が出しやすい、喰わせの間が取れる…という。秋のワーミングの釣りに”ドンズバ”なリグなようです。
で、使用するシンカーの目安としては飛ばしたい距離にもよりますが、水深2mまでなら3/8~1/2oz、それ以上であれば5/8oz~3/4ozといった感じで使うことが多いみたいですよ。
●Rod:GLADIATOR Anti GA-72HC 《King Heavy》or GA-74XHC 《Diffuser》
●Reel:ハイギヤベイトリール
●Line:フロロカーボン12~14lb
ロングリーダーのヘビキャロを遠投し、遠投した先でのバイトをしっかりとフッキングさせる為には、7フィート以上でパワーのあるロングロッドが必要不可能。ヘビキャロの釣りはロッドが短いと投げ難いし飛ばない、何よりフッキングが一向に決まりません。
そんなヘビキャロの釣りにドンピシャなロッドは、グラディエーターアンチシリーズでいうとGA-72HC『キングヘビー』かGA-74XHC『ディフューザー』の2択。ヘビキャロの釣りはまずはロングロッドありき…で、ロッドによって釣果が変わると言っても過言ではないそうな。
また、ラインの方はというと「飛ばすこと」と「操作性」とを考慮すると、フロロカーボン12lb~14lb前後がベストみたいです。
具体的なキモなど「ヘビキャロの釣り」については、ユタカボーイさんの過去記事もチェックを!
2つのリグに相性の良いワーム
さて、ここで一回まとめておくと…縦方向の変化や障害物を狙う場合にはヘビダン、フラットエリアを横方向に探るならヘビキャロといった感じ。
縦と横で対照的なイメージがありますが、使用するワームは同じでOKみたい。というわけで、相性の良いワームを聞いてみました。
写真上から順に…
●BIG 2WAY
●フルスイング3.5inch
●ファットウィップ3inch
●バトルホッグ3.3inch
確かに、スピード感を殺さずしっかりと喰わせるためには、これくらいの3inchから3.5inchクラスのワームを使うのが良さそう。またヘビキャロの場合、大きいワームだと飛距離が落ちてしまうのもあるんだとか。
中でも両リグのドンピシャなのが…「バトルホッグ3.3inch」らしいです。
2つのリグを使う上でキモとなる”スピード感”と”フワッと感”を殺すことの無い形状に手頃なサイズ感。そして、フォール中やテンションを抜いた際に『ピリピリッ!』と震えるピンテール状の2つのヒゲのおかげで躊躇なくバイトしてくれるみたい。
バトルホッグ3.3inchを軸として、フルスイング3.5inch・ファットウィップ3inch・BIG 2WAYをベイトフィッシュの種類、フィールド、状況によって使い分けるのがGoodなようですよ。
というわけで、秋のワーミングの釣りに大切なスピードと喰わせを活かすことができるヘビダンとヘビキャロの釣り…ぜひ現場で試してみては!!