【タングステンの有効性】家邊克己が開発中の「ストリームヘッドTG」を駆使して壱岐のアジングに挑む!
サーティフォーを立ち上げてから、初めてまとまったお休みを頂き、海から離れ山郷で仙人の様な生活をしてきました。
毎日山に川に出て体はクタクタでしたがお陰様で頭はスッキリしました。
1週間もアジングをしなかった事がなかったので、今はアジングがしたくてしょうがない飢えた感じになっているので又新しい製品のアイディアが生まれる予感がします。
家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール
久しぶりの壱岐釣行は真冬のような爆風
さて、休み明け最初に壱岐に行ってきたのですが、前回は1年ほど前でしたので久しぶりです。
聞く所によると、今年の壱岐は夏の高水温の為、例年とはまるで違う感じでアジが非常に少なく例年なら釣れる場所で全く釣れないか或いは非常に少ないらしい。
この様な状況下で、しかも台風14号の影響で真冬の様な爆風の中の釣行になりました。
丁度「ストリームヘッド」のタングステンバージョンの2.5gと3.0gが出来てきたので、爆風で試すには良い機会でしたが、アジが少ないので果たしてうまくいったのか…。
向かい風の強い夕方の堤防から釣り開始
島に着いた初日は、夕方だったのでそのまま夕まずめを釣るべくポイントに向かいました。
予報通りの西の爆風で軽く8m〜10mは吹いており、着いた時は干潮間際で堤防の高さがかなりありました。
風の影響をモロに受け、非常にやり難い状況。
通常10mの風が吹けば、殆どの人はアジングをされないと思います。
壱岐の場合、これから季節風が吹かない時の方が珍しいので風は慣れていかないといけないのですが、今年最初の壱岐での洗礼は体が慣れていないのでかなりキツかったです。
で、今回の夕マズメのタックルがこちら。
ロッド:HSR−63 versionⅢ
ライン:ピンキー(0.4号)
リーダー:ジョイントライン(1.2号)
ジグヘッド : ストリームヘッドTG (3.0g)
まずめの釣りはリアクションで誘う
壱岐の朝夕のマズメではベストタックルだと思い、このバランスだと50cmオーバーが来ても僕が自信を持って問題なくやり取りができるタックルバランスです。
西の風なので、このポイントでは真正面からの風になります。
3gのタングステンを持ってキャストしても、10mの風だとよく飛んで20mくらい。
ただ、風が向かい風なので表層の潮もあて潮気味に流れてくるので、遠くに投げてもあまり変わりません。
ただ堤防が高いので、風によりラインが巻き上げられてジグヘッドが浮かされるので3gを使用しました。
マズメの釣りは皆さんもよくご存知の様にアジの回遊を待つわけですが、この待つ時間が僕は大嫌いなので、あまりやりたくありませんが、今日は我慢できます(笑)
17時くらいにポイントに入り、ひたすら投げてアクションを起こすを繰り返します。
このポイントは回遊があるまで魚っけがまるでないので、虚しさだけが残りますが今日は投げるのが楽しい(笑)。
マズメの釣り方は、アジのベイトは基本魚。
プランクトンパターンになる前の釣り方と同じリアクションになります。
即ち激しく動かして止める、或いは引くのアクションで逃げ惑う小魚の中で目立たせるわけです。
この際に動かしっぱなしでは、アジが食べられないので必ずアジに食う間を与えてやる事が重要です。
いつもと少し違ったアタリ方
待つ事1時間、辺りが暗くなりかけた頃に、今まで反応のなかった海に変化が現れ突然アタリが!
しかし、いつものマズメのこ気味良いアタリではなく、何かグズというような変なアタリ方。
爆風の為、余計に分かり辛く気を張っていなければ分からないようなアタリ方でした。
通常壱岐の場合、マズメは表層から始まりボトムで終わります。
ですが、今の壱岐を象徴するように、ほぼボトムで初めてアタリその後1匹追加したところでアタリが止まってしまった。
マズメの釣りでたった2匹しか釣れなかったのは初めてのこと。
しかも、釣れたのが30cm前後の壱岐のマズメを知る人なら豆やんと言うサイズでした。
通常夏場のアジは小さいのですが、壱岐のマズメの場合、あまりそう言うことはなくて夏場でも通常尺オーバーが釣れるし、今まで釣ってきました。
ちょっと今年は異常な感じがします。
それでマズメがあっけなく終わってしまったので、夕食を取って夜の釣りに向かいました。
その前にストリームヘッドTGの使った感想を申します。
ストリームヘッドTGの使用感
今回はそれほど釣れていないので対魚ではなく使用感についての感想です。
2.5gや3.0gを使用する時、風の強い場合、潮が早い場合、遠くに魚がいる場合、このような時と考えられます。
今回はまさに風が強い状況で、風によりラインが持ちあげられるのを防ぐ為の使用でした。
通常10mの風の中ではあまり釣り自体をしないと思うので、参考になるかは分かりませんが、強風下でのキャスティングでの飛距離は通常の鉛のものよりも飛び、なおかつ沈みも早いです。
レンジへの到達も早くて、強風下では非常に使い易いし、マズメの様なリアクションの釣りに対しては沈みが早い分キビキビと動いてアピールも高いです。
極めて有効と思われ、反面少しでも遅く沈めたい時、例えば沖でライズしている時などはTGよりも鉛の方が体積が大きくなる分沈み難いので、そのような場合は鉛を使用した方が良いと思われます。
ですから、「ストリームヘッドTG」と「ストリームヘッド」の使い分けをその様に考えて頂けると、非常に良いのではないかと思います。
後潮の早い時の仕様ですが、潮に乗せたいなら鉛の3gを使用。
もしくは、TGの2.5gを使用して潮が早く浮いてしまうような時にはTG3gを使用すると有効的に使えると思います。
TGができたことで色々状況下での使い分けが可能になり釣りの幅が広がると思います。
さて夕食後、夜の釣りを再開したのですが、西の風により壱岐西部は全て爆風。
その中を頑張って釣っていたのですが、考えられること全て試して1ヶ所で2、3匹しか釣れず、行けるポイントは全て回ったのですがどこも変わりません。
未だこのような状況の壱岐に遭遇した事がない位、貧果に終わってしまいました。
今年は長期の梅雨による大雨の影響とその後の強烈な高温により、海水温も一気に上がってアジ自体がどこかに避難している様な感じです。
いまだに壱岐に入ってきていないように思われる。
こんな状況は長年壱岐に通っているが今まで経験したことがないので、いったいいつになったら復活するのか見当もつかないような感じです。
僕のテスト場である壱岐が早く復活して欲しいと願うばかりです。
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