今年の琵琶湖全体について
一昨年の台風22号による破壊的な暴風高波で、ほぼグラス(ウィード)がブッ飛んでしまってからの昨年からは一転。
多くのエリアで、過去最高レベルにウィードが異常も異常なぐらい成育!?濃くなっておりベイトフィッシュもかなり多いという、魚的に言えばこの上ない最高過ぎる環境。
であるのに…ハードベイトやムービングルアーメインの“サトシン流スタイル”では、琵琶湖人生30数年で過去最高レベルに難しい状態…。
高比重ワームのノーシンカーリグやミドスト、船団ワカサギパターンに便乗してるアングラーさん達はわかりませんが。
2020年秋の琵琶湖の傾向と対策
台風が一度も絡まなかったというある意味“異常事態”もあり、現時点でのウィードだらけな状態から、ウィードが一気にブッ飛ぶことは考えられないと。
つまり、いかにしてウィードに対する展開を考えていくか…。
“サトシン塾”的に、秋は基本北湖がメインとなりますが、荒れて釣りができない時は南湖をやらざるをえないのでどちらもを考慮してみます。
①:北湖の場合
北湖の場合、ミドルレンジのブレイクラインがはっきりしている「ドロップオフ(かけ上がり)」のコカナダモが水深6mを超えるところまで根づいているところは特に反応するバスが多くなるはず。
そんなシチュエーションでは、狙うレンジ別に“ディープクランクベイト”がメインに。
・実質的水深(魚探読みだと50㎝前後浅く表示されます)3m半前後…DX-FREE3.0
・実質的水深4m半前後…DEEP-X300
・実質的水深5m前後…DEEP-SIX
・実質的水深5m半以深…BIG-M 7.5
ディープクランクを、それぞれのレンジに合わせて使い分けるのが王道の展開。
で、もう1つ。この水深変化、ドロップオフなポイントでウィードの高低差が最も複合しているレンジにベイトフィッシュ(特にハスやウグイ)が絡んだ時、秋らしいラッシュがかかる展開があります。
これは゛サトシン塾゛的にかなり昔からやっていまして、それも一つの理由になってプロデュースした、「ワンテンR+2」「ワンテンR+3」を、ウィードトップやウィードの隙間のレンジに合わせて使い分け、クランキング(ただ巻き)でとにかくウィードラインを広範囲に流していくのがハマるはずかと…。

ONETEN R+2

ONETEN R+3
昨年はウィードが乏しく、過去初めてこの展開がハマらなかったのですが…、今年はウィードの濃さやベルトフィッシュの豊富さからしても間違いなくきてくれるかと思いますよ!
長浜エリア
彦根スロープ南
菖蒲周辺~吉川周辺
野洲川周辺~ピエリ周辺
今津周辺
新旭周辺~北船木周辺
萩の浜周辺
白髭周辺
蓬莱周辺
小野周辺~真野周辺
…など
②:南湖の場合
南湖では、現時点での濃過ぎるぐらいのウィードの状態からしても、ウィードの濃いサーフェイスレンジを狙うのが良くなるはず。
例年ですと、インサイド寄りの水深が浅いエリアを狙い場にしているんですが、今年のウィードの状態をみる限り、沖合いの水深があるところや浚渫跡エリアでもウィードが濃いところであればサーフェイスレンジを狙うのが当たりそうです。
その場合、ウィードに潜んでいるやコンタクトしているバスを引き出さないといけないことからも、ルアーは強いタイプを使用。
これらを使い分けて、目で反応を確認すること!どのタイプのルアーも比較的ちょっと早めなリーリングで強気に濃いウィードを確認しながらガンガンと通していくことです!
木ノ浜南~赤野井湾
赤野井湾沖合い
下物インサイド
下物浚渫跡エリア
葉山川周辺
北山田インサイド
北山田沖合いフラット
矢橋帰帆島周辺水路出入口周辺
ディープホール周辺
堅田漁港周辺~なぎさ漁港周辺
雄琴港周辺
浜大津港周辺
…など
いずれにしても今年の状態は、過去にあったことない初めての状態。琵琶湖の軟弱化したバスはこれまでも楽ではなかったので、この秋本番にこれぞバスフィッシング!らしくバスが本気を出してくれることに期待しましょう!
いろんなルアーを使い分けて反応を楽しむバスフィッシングでないと、世に多くあるルアーは要らなくなりますからね…いつまでも軟弱もんではね…頼むぞ!琵琶湖のブラックよ!(笑)

佐藤 信治 (Sato Shinji) プロフィール
