エバーグリーンから2020年に発表されたNEWバスロッドシリーズ、「コンバットスティック・オライオン」。
30数年という長い期間、エバーグリーンのロッド開発に携わってきた菊元俊文さんが、「間違いなく菊元史上・最高傑作のロッド」と言い切るほど注目されている新シリーズ。
そんな「コンバットスティック・オライオン」の第1弾として登場するのが打撃系の4機種! その4本は、どんなモノなのか? 全体像については、少し前に紹介させていただきました。
さて、今回はそんなオライオンの先行登場する4機種の中から、「OCSC-67ML デジェル」について詳しくご紹介したいと思います。
コンバットスティック・オライオン
OCSC-67ML デジェル
「OCSC-67ML デジェル」は主に打撃系といわれる4機種の中で最もフィネスなアプローチを得意としたベイトフィネスロッド。
パワーはミディアムライト。ルアー範囲も3.5~21gと幅広いウエイトに対応。
モデル | 発売日 | 全長 | 継数 | 標準自重 | パワー | ルアー範囲 | ライン範囲 | 本体価格 |
OCSC-67ML デジェル | 2020年10月 | 2.01m | 1 | 104g | ミディアムライト | 3.5~21g(1/8~3/4oz) | 6~16lb | 63,000円(税別) |
エバーグリーンインターナショナル公式「コンバットスティック・オライオンOCSC-67ML デジェル」詳細ページはこちら
OCSC-67ML デジェルの特長
「OCSC-67ML デジェル」の特長はライトウエイトルアー全般とした幅広いルアーウエイトに対応できるところ!
アングラーの意のままに操れる攻めのベイトフィネスロッドとなです。
ロッドを振りかざすと共にしっかり曲がり、「しなりシロ」が大きいMLアクション・レギュラーテーパー。
その上、ティップからバットまでの全身にトレカ®T1100Gとクワトロウーブンクロスも纏い、復元力に優れているため反発力を活かして軽量ルアーのキャストもスムーズ!
また、肝心な操作感と感度も抜群。
小さいルアーや軽いリグを扱うには、ラインスラックを上手く使うことが必須ですよね。
「OCSC-67ML デジェル」に採用している軽量で繊細なチューブラーティップは、ラインの存在感を消しつつバイトを伝達する絶妙なラインスラックを意のままコントロール。
”ロングシェイク”、”ショートジャーク”、”リフト&フォール”などの幅広いアクションにも柔軟に対応します。
さらには、ルアーにまとわりつく小さな枯草さえ気づいてしまうほど。
よって感覚で根掛かりの前触れも捉えることができ、場荒れやルアーロスト、またアングラーサイドから能動的に仕掛けてバスに口を使わせることも容易になります。
ブランクも細身で風の影響を受けにくくなっており、キャストや操作における利点の1つ。
パワーもトレカ®T1100G+ウーブンクロスやレギュラーテーパーにより、遠距離でのフッキングやカバーからもフッキングが決まりやすく、強引にバスを寄せてこれます。
●ベイトネコ ●スモールラバージグ ●ドロップショットリグ ●ライトテキサスリグ ●メタルバイブレーション ●メタルジグ ●トップウォーター ●シャロークランクベイト ●ミノー・シャッド・ジャークベイト ●スピナーベイト etc…
各パーツの詳細
大きすぎず小さすぎないサイズのSiCリング・チタンフレームガイドを採用し、軽量化と強度のバランスを重視したセッティング。
●トップ:SiCリング・チタンフレームガイド
●ティップ~ベリー(4個):SiCリング・チタンフレーム強化シングルフットガイド
●ベリーバット(4個):SiCリング・チタンフレームダブルフットガイド
フォア
軽量でシャープな操作を可能にするフォアグリップレスデザイン。
パーミング時にダイレクトにブランクタッチが可能な、ブランクとグリップ結合部のスレッド巻きを排除した設計。
リールシート
グリッピング性能や操作性、感度を重視し、細身で軽量なブランクタッチ方式のFuji ECSリールシートを採用。
リア
あらゆる方向からのキャストに対応し、操作性&軽量化を追求したセパレートタイプ。
センターグリップ、リアグリップ共に高硬度タイプEVAを採用し、EVA素材ならではの優れた耐久性と硬質素材によるダイレクトな操作感を実現。
グリップ長
ブラックデザイン
シャープさと重厚感を同時に醸し出すブラック基調のモノトーンデザイン。
質感が異なるブラック系カラーの組み合わせでシンプルさの中にも高級感を表現。
フィネスでも強引にバスと真っ向勝負ができるのが「OCSC-67ML デジェル」。
ブランクスに取り入れられた最高の素材&テクノロジー
最後に「OCSC-67ML デジェル」を含め、この秋登場のオライオンの打撃系の4機種に共通して採用されている素材やテクノロジーについてもご紹介しておきます。
まず、バッドからティップにかけて高強度・高弾性炭素素材であるトレカT1100Gに、最新のナノアロイ技術を使ったブランクス素材が採用されています!
バスロッドの素材で最新・最先端素材の1つでもある「トレカ T1100G」。
ちなみに「トレカ T1100G」はナノレベル(10億分の1)で繊維構造を緻密にコントロールする焼成技術により、高強度と高弾性率化を両立させたもの!
30tを頂点に弾性率が高くなるほど強度が低下するというカーボン繊維の力学特性マップ(図参照)を塗り替えた画期的素材なんです。
そして革新的テクノロジーをベースに、引張強度と耐衝撃性を両立したマトリクス樹脂技術『ナノアロイル技術』を組み合わせることで、航空・宇宙やハイエンドスポーツ用品などの分野で要求される極限性能を実現しているという。
ちなみに先行登場のオライオン打撃系4本にはこの33tのトレカT1100Gというマテリアルがバットからティップの先まで採用されています。
バット部にはクワトロウーブンクロスを新採用
オライオンシリーズには「クワトロウーブンクロス」を新採用。
45°方向にカーボン繊維を密に織り込むことで、従来のヘラクレス4・クロスを超える、曲げ・捻じれ・潰れに対する優れた復元力を発揮。
この特性により、エネルギーロスが最小限に抑えられ、フッキングパワー、飛距離、アキュラシーなど、あらゆるロッドとしてのポテンシャルが向上するそうな。
以上、オライオンおよびオライオン・デジェルについて、ご紹介しました