来年で10周年を迎えるサーティフォー。
アジング業界を牽引する中、ジグヘッドだけでも実に6種類もの製品がリリースされてきました。
なぜ、そこまで種類が必要だったのか。
今回は各アイテムごとにそれぞれの開発ヒストリーなどを登場した順に紹介、進化し続けるアジングシーンを紐解いていきたいと思います。
ダイヤモンドヘッド
サーティフォーのジグヘッド第一弾として登場したのが「ダイヤモンドヘッド」。
ウエイト | 入数 | 本体価格 |
0.4g / 0.6g / 0.8g / 1.0g / 1.3g / 1.5g / 1.8g / 2.5g(太軸) / 3.0g(太軸) | 5個 | 380円(税抜) |
サーティフォー公式「ダイヤモンドヘッド」詳細ページはこちら
このジグヘッドの特長は、当時アジが煌めくモノに対して反応していたことから、その名の通りダイヤモンドのように光らせるため、ヘッドはカット面のような形状の設計。そして、今でこそ一般的となったアジング用ジグヘッドの“オープンゲイブ”が採用されているということ。
なぜ、オープンゲイブなのか。
アジがエサを吸い込んで違和感を感じ、吐き出すまでの時間は0.2秒ほどと言われています。これは、とても人間には反応できない速度。そこでオープンゲイブにすることで吐き出す際にどこかに引っ掛かり、もがいて動くため手元にアタリとして伝わるそうなんです。
この発見によって以後サーティフォーのジグヘッドは基本的にオープンゲイブを採用することに。
実際、それからというもの…アタリの数はかなり増えたそう。
しかし、これだけでは対応できないパターンが出現。
昔は”ベイトパターン”と呼ばれていたように小魚を追いかけ回していたアジ。吸い込む力ももちろんありましたが、それがいわゆる“プランクトンパターン”になるにつれて、吸い込む力が弱くなってきているそうなんです。
そこで新たなジグヘッドの必要性を感じ、作られたのが「ストリームヘッド」とのこと。
ストリームヘッド
このジグヘッドの特長は、何と言っても「針の軸が曲がっている=ショートシャンクになっている」ことにあります。
ウエイト | 数量 | 本体価格 |
0.3g / 0.5g / 0.8g / 1.0g / 1.3g / 1.5g / 1.8g | 5個 | 400円(税抜) |
サーティフォー公式「ストリームヘッド」詳細ページはこちら
シャンクの長さは「ダイヤモンドヘッド」に比べると短くなっていますが、ゲイプ幅は同じ。
つまり、ゲイブ幅をキープしながらシャンクを短くすることによって、アタリの多さはそのままに、アジが吸い込みやすくなっているというわけなんです。これで、プランクトンを捕食しているときや、活性の低い時でも問題なく吸い込んでくれ、フッキングできるようになったそう。
さらにもう1つ。それまでのフックの常識としては、軸はまっすぐであるべきでした。しかし、シャンクを短くするだけでは、小さく吸い込んだり吐いたりを繰り返している状況で中々フッキングに至らない。そして、軸が真っ直ぐだと針先が外側に向いてしまい、バレが多発していたそうなんです。
軸を曲げることで針先が内側に少し向くようになり、針先が少し刺さるだけで奥まで刺さり込むようになってバレが激減したという訳です。
「ストリームヘッド」の誕生で実際に更に獲れる魚が増えたんだそう。
しかし、次第にそれでも中々釣れない「小さなアジ」を狙いたいという風潮に。
そこで15cmぐらいの、当時でいう“豆アジ”を釣るためのフックの開発に着手することに。それが「ザ豆」です。