今江克隆のルアーニュースクラブR「偉大なる名作スイムベイトを超えろ!」の巻 第1018回
スイムベイトでしか釣れないバス
そして2回目のリベンジ。
シーズン的にスローな動きより、早めでクイックな動き、浮かせて食わすというよりは、底を這わせて喰わせる方が断然有利と「ステルススイマー」で感じていたため、今回は背針仕様に7gの顎リグシンカーをつけての「ヘビーステルス式瀬転がし」でチャレンジしてみることにした。
この判断は「ルシアンスイマー」の本懐ではなかったが、結果的になかなかお目にかかれない強烈な体つきの、まさに「スイムベイトでしか釣れないバス」を仕留めることに成功した。
正直なところ、かなり無理矢理な使い方だったが、背針仕様で流れの強い場所での瀬転がしに対応できたことは大きな収穫だった。
また、流れの緩やかな所でのサスペンド仕様にしたドリフトでも、姿勢、テールのホンモノと見紛うようなナチュラルさは「ハドルトラウト6」、「ハドルトラウト8」が無くとも、十二分にTOP50実戦で通用するレベルに始めて達した確信を持つことができた。
現在、背ビレと尻鰭形状をボディの振動が連動しやすいように最終変更し、10月中旬に最終確認用のプロトが仕上がってくる・
これがOKであれば、来春2月にリリースがほぼ確定する。
ようやく足掛け8年以上にもわたる「ハドルトラウト」の呪縛、「苦しあんスイマー」か「苦」が解き放たれた「ルシアンスイマー」が、遂に陽の目を見れそうだ。
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