今江克隆のルアーニュースクラブR「偉大なる名作スイムベイトを超えろ!」の巻 第1018回
悲願の「ハドルトラウト」超え!
ただ、「ハドルトラウト」超えへの願望は強く、諦めずに開発を続けていた結果、ようやく今年の春、ハドルテールを越えたと自負できる、正式名「アンカーテール」を開発することができた。
この「アンカーテール」は重すぎず、かつアンカーのように切り立った両エッジで水を引っ掛け、同時に真ん中のディッチ(溝)がテールの倒れやネジレを制御するデフューザーの役割を果たす。
当初は上から見ると悪魔のシッポのように見えることから「デモンテール」と呼んでいた。
このテールの開発によって、一気にデッドスローで「ハド8」に匹敵する動きと、トリプルフック仕様でも、背針アシスト仕様でも、スターンヘビーにならない水平姿勢制御を同時に実現することができたのである。
同時に「ステルススイマー」にも装備している「スタビライザーフィン」を胸ビレに採用することで、スイム時のヘッドアップを防ぎ、抵抗のあるテールでも高速巻きで斜めらないスイム姿勢の安定性を実現できた。
そして最終プロトが仕上がる前に、最終実釣テストを2週にわたって敢行した。
だた、ハドルテール系スイムベイトの特徴として、季節的には早春~スポーン期には最強無敵の威力を発揮する。しかし逆に、夏~秋にかけてはアピール力の強いシャッドテール型スイムベイトがもっぱら強い。
初回の実釣テストでは2本のビッグバスを掛けたが、1本目は背針のアシストフックを伸ばされ、2本目はサイトフィッシングでトリプルフックを伸ばされ、結局、「ステルススイマー21g」TGヘッドでのサイトフィッシングで50cmUPを釣って終了…と言う悔しいものになった。
スイムベイトでしか釣れないバスを釣る!