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今江克隆のルアーニュースクラブR「異形すぎるド中層攻略ルアー!ヘルターツイスターと爆ヤバアイテムを紹介」の巻 第1017回

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アラバマ系リグの本質

アラバマ系リグは知っての通り、決して「強い波動のルアー」ではない。

むしろ、「弱い波動の集合体」ゆえの不思議な集魚効果を持つ。

アラバマ系リグを使い込んだプロアングラーに聞くと、アラバマは、「ブレードにしろ衛星ワームにしろ、波動は逆に弱い方が効く」と言うことを明確に気付いている。

この事実からブレードの形状、大きさをとっかえひっかえ、さらには現場でハサミでトリミングして繰り返し試した結果、アラバマ系リグのDNAは、各ブレード単体が発するパワーではなく、複数枚のブレードが美しくハーモナイズされて奏でる「波動の集合体」となることが非常に重要だということが分かった。

そのテスト結果から「ヘルター(ツイスター)」には、極薄でも高比重である燐青銅製の、スピナーベイトでは有り得ないほど細身の4枚の「ナローシェイプブレード」に辿りつくことになる。一枚一枚では極めて弱い、振動とは対極にある細身のブレードだが、散々実釣テストした結果、この4枚の組合せが最もハーモナイズバランスがよく、異次元中層からの喰い上げバイトを誘発できたからだ。

「ヘルターツイスター」の特徴は、水深のあるリザーバーでも強力に効くこと。カバーに接触させる必要がない中層スピナーベイトとも言える。 完成形はメインシャフトに1mm強の強化ワイヤー、可動ワイヤーは0.7mm、ブレードワイヤーが折れてもバスは逃さない構造

この「ヘルター」の開発時に中層タダ巻きと共に、高い釣獲能力を発揮した使い方が、「オスプレイフォール」と呼んでいる着水直後からのボトム付近までのカーブフォールである。

これは、米軍戦闘ヘリ「オスプレイ」の着陸光景にあまりも「ヘルター」のフォール光景に似ていたのでそう命名したものだ。

「ヘルターツイスター」を水中で見上げると、シラウオの群れか稚魚の群れのように見える。ここからのカーブフォールこそが、まさに軍事特殊ヘリ「オスプレイの着陸」にそっくりな「オスプレイフォール」である

まるで水面近くに浮いていた稚魚の群れが、水面の鳥や捕食者に驚いて逃げるように潜っていく姿は、群れからはぐれた小魚を狙う捕食者の狩猟本能を強く刺激するようだ。ゆえにダルダル気味にスラックを出したナチュラルなカーブフォールは、懐かしのスピナーベイトのヘリコプターメソッドに近いが、その比ではない程の驚異的なテスト実績を残している。

昨年秋にはアラバマ大好きな琵琶湖ガイド小南悠プロに1個だけ渡したら、お客さんがロクマルをキャッチ。1個の初期プロトを小南は今も大切に使ってかなり釣りこんでいるが破損無し

思わぬアイテムとのマッチングがヤバかった!

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