各モデルの特長・インプレッション
【ソフチューブトップ】3号前後のエギによる繊細なゲーム etc.
「3号のエギをメインに展開するような状況にベストマッチするモデルがこの「S86L」です。例えば、秋から晩秋にかけて、アオリイカのアベレージサイズがまだ大きくないような状況にもマッチします。パワー表記はライトなので、サイズを問わずやり取りが楽しめるのも、このロッドの美点でしょう。一方で、ブランクスには「スパイラルXコア」が採用されているので、バットパワーの余裕は十分。ふいの大物のヒットにもしっかりと対応できるのは、実釣テストでも確認済です。使用例としては、3号のエギならショートピッチで軽快に操作し、3.5号のエギをセットする場合はスラックジャークでゆったりと操作する、といった使い分けをしても面白いと思います。ライトアクションならではの柔軟性を持ちつつ、キャストやジャークなどの操作後にブレないシャッキリ感が両立していモデルですね」
出典:シマノ公式HP
【ソフチューブトップ】軽さと俊敏さ重視、テンポの速いジャーク etc.
「ラインナップの中ではショートレングスモデルになるのがこの「S79ML」です。長すぎるとロッド操作がしにくいような、足場が低いシチュエーションなどでストレスなくエギを操作できます。具体的には、私も得意とするゴロタ磯でのシャロー打ちで、そのポテンシャルを発揮できるでしょう。ポイントをどんどん移動し、手返しよく展開しているようなゲームスタイルにおススメの1本。自重の軽さがもたらす軽快な操作感も、このモデルの大きな特性の1つだと言えます。スリムなブランクスや「持ち軽さ・振り軽さ」を追求したトータルバランス、そして「Xガイド」の採用など、操作に直結する軽量化設計の恩恵は、あらゆる瞬間に感じることができます。ショートロッドは欲しいけど、短すぎるのは抵抗があるという人にも、7フィート9インチというレングスは安心して使ってもらえる絶妙な設定でしょう」
出典:シマノ公式HP
【ソフチューブトップ】軽快な操作性、多彩なジャーク etc.
「基準のレングスとなる8フィート6インチよりも4インチ短い設定の「S82ML」。細部に至るまで徹底された軽量化と、細身のブランクスとの相乗効果で、軽快な使用フィールが印象的なモデルです。軽さを武器にして、積極的に攻めていくスタイルにマッチするのはもちろんですが、一方で、風があるような状況や、少し足場が高いシチュエーションなどでもラインメンディングがしやすい長さも確保されています。ブランクスには「スパイラルXコア」を採用しているので、たとえランカーサイズのアオリイカがヒットしても、強烈なジェット噴射に不安なく対応できるパワーを持っています。ティップ部にはソフチューブトップを搭載されているので、より繊細なエギの操作も可能。積極的にエギを操作し、フォールでは繊細に誘い、掛けてからは粘りのパワーで主導権を譲らない、そんな頼もしい1本です」
出典:シマノ公式HP
【ソフチューブトップ】様々なシーンで活躍するオールラウンダー。
「ラインナップ中、使用頻度の高い王道モデルとなるのがこの「S86ML」。1年中、どのようなシチュエーションでも高いレベルで対応してくれる、ある意味究極の1本です。単に、スペック上の軽さを求めるのではなく、キャストやジャークなどのロッド操作で感じる持ち軽さを追求したバランス設計は、1日を通してゲームを展開する上で大きなメリットだと感じています。軽さによるスムーズな操作性、操作後のブレの少なさ、そしてファイト時に感じる粘り強いパワー、エギングロッドに求められる性能が凝縮されたモデルです。コルク素材採用の「パーフェクションシートXT」は感度面への貢献が大きく、エギが水中でどのような挙動をしているのかが把握しやすく感じるでしょう。また「アクティブフェルール」の採用で1ピースのように綺麗なベンドカーブは、アオリイカのサイズに関係なくファイトをできるはずです」
出典:シマノ公式HP
【ソフチューブトップ】遠投重視、ラインスラックを活用したジャーク etc.
「エギを遠くに飛ばし、未開のスポットを探るというエギングで活躍するのが「S810ML」。MLパワーでロングレングス化されているので、柔軟性の高さを感じる使用フィールとなっています。遠投し、スラックジャークでじっくりと攻めるようなゲーム展開で威力を発揮します。実際のエギの操作では、長さを活かしたしっかりと見せるテンションフォールも得意です。また、足場の高い磯場などでも、足元までしっかりとエギを操作できるので、バイトチャンスを逃しません。また、強風時などラインメンディングが必要な状況下でも、長さを活かした高い操作性を発揮してくれるでしょう。長くなるとどうしてもダルな印象を持たれがちですが「スパイラルXコア」や「ナノピッチ」「ハイパワーX」を採用しているため、ミドルレングスと変わらないシャープな使用感となっています」
出典:シマノ公式HP
鋭いエギアクション、潮が速いエリアや深場の攻略、大型狙い etc.
「大きいサイズのエギを使用した、ランカーアオリイカ狙いに対応するのが「S86M」です。大型を狙う上で必要な4号サイズのエギも、ブランクスが負けることなくしっかりとした操作ができるでしょう。また、ティップ部には適度な硬さを確保しているので、重いエギでもシャープに操作できるという特性を持っています。大型アオリイカに対応したMパワーではありますが、一方で、大きな入力に対する柔軟性も確保されています。ランカークラスのアオリイカの強烈なジェット噴射にも、ロッドを曲げることでいなしながらも、最後のところで見せる粘りで主導権は譲らない、そんな底知れないポテンシャルを感じる1本ですね。また、速い潮流でも高いエギ操作性を発揮するので、晩秋から春にかけて本番を迎えるレッドモンスター狙いでも活躍が期待できます」
出典:シマノ公式HP
大遠投による沖のポイントや深場の攻略、大型狙い etc.
「4号のエギをフルキャストし、沖の深場を狙うようなシチュエーションに対応するのが「S90M」です。4号サイズを沖でアクションさせるには、ロッドに相応のパワーが必要となります。その点、このモデルは9フィートありますがダルな印象はなく、沖の深場でもシャープなエギ操作をできるのが特徴。大遠投後の深場でも、アングラーが意図したアクションを的確にエギに伝えることができるため、ストレスのないゲームが展開できます。また、ファイト中にアオリイカが藻に入るような事態でも、ロッドパワーを利用した強引やり取りも可能です。ロングレングスモデルですが「持ち軽さ・振り軽さ」を追求した設計により、アングラーへの負担は大幅に低減されています。フルキャスト時には「パーフェクションシートXT」と「カーボンモノコックグリップ」の高いホールド性の恩恵も感じます」
出典:シマノ公式HP
スペック
品番 | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | 先径(mm) | 適合エギサイズ(号) | 適合ライン PE(号) |
リールシート 位置(mm) |
カーボン 含有率(%) |
本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
S86L | 2.59 | 2 | 133.3 | 106 | 1.6 | 1.5~3.5 | 0.3~0.8 | 339※U | 98.7 | 52,000 |
S79ML | 2.36 | 2 | 121.5 | 99 | 1.6 | 1.8~3.8 | 0.4~1 | 339※U | 98.6 | 51,000 |
S82ML | 2.49 | 2 | 128.0 | 102 | 1.6 | 1.8~3.8 | 0.4~1 | 339※U | 98.6 | 52,000 |
S86ML | 2.59 | 2 | 133.0 | 104 | 1.6 | 1.8~3.8 | 0.4~1 | 339※U | 98.7 | 52,500 |
S810ML | 2.69 | 2 | 138.0 | 106 | 1.6 | 1.8~3.8 | 0.4~1 | 339※U | 98.8 | 53,000 |
S86M | 2.59 | 2 | 133.0 | 107 | 1.6 | 2~4 | 0.5~1 | 339※U | 98.8 | 53,000 |
S90M | 2.74 | 2 | 140.5 | 108 | 1.6 | 2~4 | 0.5~1 | 339※U | 98.8 | 54,000 |
※U(アップロック):竿尻からリールシート前部固定フードまでの長さ
エギングのエキスパート湯川マサタカ氏のこだわりが詰まった「セフィアエクスチューン」。秋のハイシーズンにぜひ。