今江克隆のルアーニュースクラブR「ビッグクローラーベイトが究極進化!新型アベンタを遂に公開」の巻 第1016回
意外なカタチで驚異的な進化!
ショーから半年、「アベンタRSR」は意外なカタチで驚異的な進化を果たすことになる。それは試しに浮力十分、実績十分な「オリジナルアベンタ」のボディを利用し、思い切ってその最後尾ギリギリにRSウェイングを設置するという常識外れのモノだった。
もはや「アベンタRS」がマトモに見えるほど、思い切った最後方ウィング配置だ。もちろん内部構造、バランスもそれに伴い改良されているが、これが本当に腰を抜かすほどにハマった。
認めたくはない気持ちがするほど、「アベンタRS」のスーパーデッドと匹敵、いや恐らくは既に超えているのではないか…と思うほど驚愕のハイピッチレスポンスである。
しかもそこからややスピードを上げると、長く大きなボディが奏功し、頭を左右に強烈に振りながら水を攪拌する驚くべきパワーを発揮する。
さらに驚いたのは回収に近いほど高速までそれが破綻しないことである。その姿は、まるで「水鳥が水面から離水する光景」のように見えた。
「アベンタRSR」の扁平ボディから試行錯誤し、一巡してオリジナルアベンタのエアロボディに回帰するという結論。
もともとスーパーカーの「ランボルギーニ・アベンタドール」のエアロボディをイメージし、キャスト時の空力抵抗、スイム時の水流抵抗を徹底して考えたのが「アベンタクローラー」の名前の由来。それだけそのエアロボディラインは徹底して考えただけはあるな…と妙に納得する出来事だった。
最後方位置にビッグウィングを装着した真っ黒な「アベンタRSR」は、大好きなバットマンの「バットモービル」を髣髴させる異様な迫力を醸しだしている。もはやスーパーカーの域を超え、名前を「バットマンクローラー」に変えようかなどと思ってしまうほどだ。
この衝撃の「アベンタ(クローラー)RSR」の完成は、テスト釣行のわずか2投目で50cmUP捕獲という結果が出た。
フルサイズの「RSR」、そしてコンパクトの「RS」、2021年は水面最強兵器が遂に完全体として揃うことになりそうだ。